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私は、ガイドでも通訳でもありません!

 ガイドという職種があり、それによって収入を得て暮らしている人たちがいる。
その方々は、日々、はずかしくないガイドをするために、自分のお金と時間をさいて、切磋琢磨して腕を磨いている。
通訳の方々だって同じである。
1時間の専門的通訳のために、どれだけの時間をさいて勉強していることか。
私の知っているドイツ語の通訳者は、2日間の国家的プロジェクトの通訳のために、約1ヶ月近く専門書を読んでいた。

旅行会社は、添乗員に当然のごとく、ガイドや通訳を依頼してくる。
旅行業約款でも、添乗員の役割と分担されていない、これらの仕事を当然のごとく、強制しその能力に対して添乗員を減点させる。

「ガイドが、この町にはいないんだから、仕方ない」
と旅行会社がいう。
しかし、VIPツアーなどには必ずスルーガイドが付いていたりする。
つまり、パックツアーには、コスト的に付けることができないということであろう。
結局、これは、ガイドがいるけど付けないということである。

こういう行為が現地法に接触する場合もあるが、現地のランドと手を組んで知らん顔である。
旅行会社には、元来、コンプライアンスは存在しない。
それは、世界の巨人・JTBから然りである。

JATA(日本旅行業協会)も含め、世界の旅行団体は、あまり強く旅行会社に、指導することをしない。
なぜなら、世界中、同じ構図だからだ。
わが国、日本にも、外国人の国内観光に関して、同様の法律がある。
必ず、日本のライセンスガイド(通訳ガイド)と契約しないと、日本国内観光はできない。
しかし、街で見かける中国、韓国のツアーには、ほとんどライセンスガイドが同乗していない。


「ホンモノのガイドのようにやんなくてもいいから・・・・通訳ってほど説明しなくてもいいから・・・」
と旅行会社がいう。
それは、当然のことだ!
やろうと思ってもできない。
普段、日本にいる添乗員にとって、どんなに努力しようと、収入を得て業務を遂行しているプロのガイドや通訳のようなことはできない。
専門の大学の先生であっても、特定分野しか説明できない。ましてや添乗員はあっちこっち行くのだ!
しかも、自分より年配のお客に、昨日今日かじった、全く深みのない、ガイドブック丸暗記の知識を、どうやって、偉そうに講義ればいいのだ!
このように考えない添乗員も増えているが、その人たちの添乗感覚もおかしいのではないかと思ってしまう。


 もうお分かりのように、旅行会社のいうような、「ガイドもどき!」、「通訳もどき!」をおこなうのは、どれだけ大変なことか!
はっきり言って、お客の側は、「もどき」と「プロ」を正確に認識しているわけではない。
認識していないお客からすれば、当然、ちゃんとしたモノを、求めようとするだろう。

もともと、添乗の主業務である「旅程管理」と「観光ガイド」や「通訳」とは、同時にできる仕事ではない。違うスタンスでおこなう仕事である。
だからこそ、別々の業種であったのである。
それを、主にコストのために、添乗員一人(または、ガイド一人)に押し付けてきたのである。

私は、お客にしっかりと、そのことを認識していただくために、原則、ガイドも通訳もしない。
「あなたのツアーは、ガイドも通訳もついていないのですよ!」ということをしっかりと認識していただかないと、自分の支払った旅行代金に含まれるものを間違って解釈してその後の商品購入に影響するかもしれないので。

「原則、ガイドも通訳もしない」といったのは、「それが添乗員の仕事ではない」とお客がしっかりと認識できた場合、友人感覚で案内したり、個人的質問には答えることはありうるという意味である。


当然、そんなことは、旅行会社に公表しない。
実際、ガイドをしようと、しまいと、お客のアンケートの評価はそう変わるものではないのだ。
私が、実証済みである!


追記(2009/6/11)
海外旅行に対するお客の雰囲気(欲求度)が変わってきたのは、1990年代後半からでないかと私は思う。
それは、阪急トラピックスやクラブツーリズムの急成長と符号する。
それ以前のお客は、国内旅行と海外旅行は当然違うものだという認識があった。
だから、海外に参加するお客は、手探りのように、回りを見ながら、自分の言行が間違ってやしないか確認しながら、徐々に溶け込んでいった。
観光にしても、国内のようなバスガイドがいないことを現地についてから知ったはずだが、特にクレームをいうわけでもなく、自然と海外のシステムというものを受入れて、楽しんでいた。
しかし、最近(それ以後)のお客は、バス観光(移動)が始まる2日目には、
「バスガイド、いないの!」とか
「あなたが、ガイドするの!」とか
ほとんど、国内ツアーの感覚で現地まで来てしまった輩が少なからずいるのだ。

旅行者本人の自覚の無さにもあきれるが、こんな旅行者を増産させているのも旅行会社の利益第一主義の結果なんだなあとつくづくと感じ入るのである。
このようなことを平然と言えるお客が、その後、どのような旅行をして、どのような要求をしてくるのか、想像できるであろう。
しかし、添乗員は何も言えないのであろう。
お客にアンケートという採点表をにぎられているのだから。
しかも、こういうお客ほど、ありもしないことで、自分を一方的に正当化してくるのだ。

利益第一主義の社会では、正義も企業倫理もあったものではない。
そこには、強いか弱いかである。立場の強いものが正義となってしまう!
添乗員の立場は、もちろん最低である。立場そのものがあるのかも疑わしい。
立場のない人間のことを「廃人」というらしいが、まさに、添乗員は、旅行会社によって、「廃人」にさせられようとしている。


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