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夏休みのツアーは大変だ!

 夏休みが終わった。
 7、8月、ツアーの雰囲気は他の季節とかなり違った。普段は大半を占める中高年参加者がこの時期減少し、子供連れ、家族連れが多くなる。ふだんは大半を占める旅慣れた中高年がこの時期べらぼうに高くなるツアーを敬遠し、この時期しか休めない子供や会社務めの夫婦や若者が金額お構いなしに参加してくるからだろう。

 添乗員にとって、もともと厄介なことは、ツアー内容そのものよりお客様の接遇だった。だから、参加者が普段と違えば、それだけ予想不可能な事象と対面することとなり戸惑いも増えるのである。心身ともに疲れさせられた上、信じられないクレームとアンケートで自己嫌悪に陥る添乗員が多発する。
 

 赤ちゃんを連れてお母さんがツアー参加・・・
 参加者の誰もが出発空港で顔合わせしたときに、何ともいえない不安を感じたはずだが・・・その予想がずばり的中したツアー中の日々・・・・・・
 赤ちゃんにとってツアーのルールなど当然関係ない。自分の意思を示す方法はただ泣くしかないのだから。車内、レストラン、美術館とところかまわず泣き出しツアーの運行が停止すること多々あり。ため息と同時に赤ちゃんの当然の権利に大人のモラルとして他のお客様はただひたすら我慢、我慢。・・・しかしどういうわけか(当然ともいえるが)、こういうお母さんに限って、自分の赤ちゃんを他の参加者に預けて買い物にいったまま戻ってこないとか、泣き出しでもそのままほったらかしで他のお客様があやしていたりとか・・・最終的に、他の参加者が疲れ、赤ちゃんのお母さんは比較的元気に、誰にも「ありがとうございます」の一言もなくそそくさと空港を後にするのである。

 赤ちゃん連れはそう多くはないが、未就学児連れはけっこういる。
 子供たちに意思はないから、親の希望で連れてこられたことは間違いない。
 大人の集団社会にポツンと入れられどうしていいのかわからない子供たち。中高年のご婦人方が愛想良く話しかけてもうつむく以外防衛手段がないようだ。そのうち、ツアーが進むしたがってワガママ?を言い出す。親に叱られてベソをかく姿をよく目にし出す。それも仕方がないことだ。大人だってツアー中くだらないことでよく喧嘩しているのだ。大人のワガママに付き合わされた子供のストレスだって半端ではないだろう。
 まあ親にとってわが子を外国へ連れていくことはよい社会勉強とでも考えたのかもしれないが、まず大きくなってその記憶が残っている子供はいないだろう。
 親に、あの時は・・・・と後にいわれても、チンプンカンプン!
 親のエゴイズムでしかなくなってしまう。

 小中高の子供を連れ、家族旅行としてツアーに参加してくる場合もある。
 「家族旅行!」という言葉はとてもポジティブなイメージを抱くが、現実は家族の人数が増えればふえるほどトラブルもふえる。しかも、三世代だとか、思春期の子供の場合、家族内の問題では済まされなくなる場合だってある。
 ツアー中、おばあちゃんがお嫁さんの悪口をずーっとしゃべっていたり、受験をひかえた中学生がバス車中やレストランで参考書片手に受験勉強に夢中だったり、思春期の子供が他の参加者に「おはようございます!」といわれてもまったく反応せずゲームをいじくっていたり・・・・・・など他の参加者をかなり不快にさせる言動も多い。
 まあ両親としてはよい想い出つくりと頑張ったにちがいない。確かに、後年、「いろんなことがあったけどよい想い出」となっているかもしれない。
 ただ他の参加者にとってよい想い出となったかどうか?疑問だ。
 何も団体移動の多いツアーに参加しなくても!と・・・・
 近場の貸別荘、もしくは、ツアーでも団体行動のないグアムあたりでと・・・・


 そもそも、ツアーを決める際、目にする「ツアーパンフレット」にそのような背景は書かれていない。参加者は好印象を与える言葉や写真を目にし、観光地や観光名所の書かれたツアー日程を見比べより自分の希望にかなったツアーに申し込むのだ。
 その背景である他の参加者数、客層、決められた時間が意味するものなどは当然わかりやしない。

 ただ、一般的に、「団体ツアー」はどういうものかイメージできるのではないか?
 赤ちゃんといっしょに、周遊型のツアーに参加したらどうなるだろうか?
 小さな子供といっしょにツアーへ参加する場合、かなり気を使ってツアーを選択するのではないだろうか?
 大家族が団体ツアーの中へ入ることを危惧しないだろうか?

 それとも、もうそんな時代でないということか?
 国家、会社という大義名分のもとで私利私欲が横行している世の中だ!
 ツアーという小さな団体の他の人のことなど関係ない、ということだろうか?
 自分たちが煩雑な手続きなく格安で過保護な旅行へ行ければいいのだということだろうか?
 そう考えたくなるような・・・・・けっこう、あつかましいお客様が多く見受けられるのだ。
 ・・・・
 旅行会社もアコギなら、お客様もシンプルに利己的ということか。

 結局のところ誰もが楽しそうに見えないのだが・・・・


 ふと思い出すのは・・・・・・
 あるお客様のことだ。お客様といっても小学校低学年の女の子である。
 夜10時過ぎだったろうか、ホテルのロビーのソファにひとりで座って何か書き物をしている彼女をみつけたのは・・・
 どうしたの?と聞くと、ニコッっとはにかむだけだった。
 手にしている書き物をよく見ると、学校の宿題らしき絵日記だった。その絵日記は、私の書く「旅日記」より間違いなく純粋ですばらしいものだった。
 しばらく彼女と取りとめのない話をし、部屋まで送り届けた。
 そのとき、部屋の中から言い争っている両親の声がした。
 彼女がどうしてあの時間にロビーにいたのか何となく察しがついた。
 それ以降、毎夜10時前後、ロビーでお話するのが、私と彼女の日課になった。
 両親のことについて彼女は何も言わなかったし私も聞かなかった。
 ツアー最終日、空港の待ち時間、お母さんと少し話す時間があった。
 お母さんは、「離婚することにしました」と言った。
 お母さんは私が娘からいろいろと話を聞いていると思っていたようだが・・・
 母の話では、今の夫とは一度離婚し再び再婚したとのことだった。
「今度はうまくいくと思ったのですが・・・この旅行で、やはり、あの人とは合わないと気づきました!」

 はたして、この家族にとって旅行に出たことが良かったのか悪かったのか?
 記憶に留めたいかどうかは別にして、『想い出』の旅行となってしまったことは確かなようだ。

 私にとっての想い出は、娘さんの絵日記に私がずいぶん登場していたことである。
 ゾウリムシのような顔に描かれていたがとても嬉しかった!
 ただ・・・何とも複雑だったのは・・・・・両親より私のほうが、前面に大きく描かれていたことだった・・・それもすべて!・・・・私はなるべく控え目にしているつもりなのに、彼女の絵日記のなかではかなり目だって描かれていた!


  
  

 
  
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この記事に対するコメント

たしかに

よくわかります。

夏休みや連休など、家族連れ(特に親子連れ)の参加者が目立ちます。

どうしてもツアー慣れしていない方々ですので、いつもとは違う添乗スタイルを心がけていました。

URL | 匿名係長 #-
2013/09/08 09:11 * edit *

この夏、自分がまさにこの状況になった。
小学生~高校三年生までの子供5人に更に祖父母を合わせて
9人の大所帯。最初に思わず彼らの旅行代金を計算してしまった。

子供たちが「つまらない」「疲れた」と騒がなかったのがせめてもの救い・・・
と思いきや、どこへ行っても「無表情」。
高校三年生はちょっと時間があれば参考書開いている。
朝食の時、成田で解散の時、「おはようございます。」「お世話になりました。」などと一言も発しない。
(自分もこの年代の頃は見ず知らずの大人は苦手で、気持ちは分かるけどね・・・。)

なんだろうかこの言葉で表現できない違和感は???
「来たことが無い国だから来てみた。」「暇だったから参加してみた。」
というオトナたちとはまた違う、
自分の意思とは無関係に、両親の「夏休みだから思い出づくり」という思い込みで連れてこられたコドモたち。

本人たちは「我が家は幸福だな~。」と思っているに違いない。
実際に毎日幸福感を味わいながら生活しているのだろう。
家族だけで行動しているのならばそれでもいい。

ただ他のグループと行動を共にするのならば、
子供たちの無表情は違和感しか与えない。

毎年1回は9人で旅行しているそうだ。
家族の思い出づくり以外に「子供たちの社会勉強」も兼ねているのであれば・・・
まずは挨拶を教えてほしいものだ。

URL | 破門されし者 #-
2013/09/07 15:09 * edit *

こんにちは。シリアをまたアメリカがイラクの時のように嘘をついて攻撃しそうですね。地中海にアメリカとかロシアの戦艦が集まっているようです。戦争経済で国を持ち上げないといけないアメリカ。日本に種類の違う原爆を落として広島長崎で一般市民を実験、虐殺したアメリカにシリアを避難する資格なしと考えます。自由シリア軍を支援しているのはアメリカでありシリア自由軍にサリンを提供したのはイギリスですからね。なぜかマスゴミは、シリア政府が自国民にサリンを使用したことにしている。
本題ですが、このままだと中東を契機に世界的な戦争に発展しないでしょうか?だとすると世界旅行とかつまり飛行機が飛ばなくなる時代がきそうなきがします、近い将来。最近海外旅行を扱う会社の株が軒並み落ちています。そのうち、平和な時代はよかったとか言って海外旅行も命がけというか、もう数年後には不可能になっていたりして。テロや戦争は保険ではカバーできませんから。
やはり安全な国内が一番いい旅行、滞在先なのでしょうか。

URL | ファン #nGdA3O4A
2013/09/07 12:25 * edit *

今回はまた随分と味のあるコラムですなぁ...

こういうのって、単一の正答が無いので難しいとこですね。
まあ、旅のお手伝い人ができることなんて、限定的ですから
私もその都度ベストを尽くすしか無い、と割り切ってやっていますが
でも、今回はその女の子のために良いことができてとかったじゃ
ないですか!

私も小学校低学年の時に、ボロ軽自動車に長時間揺られて
お寺やらお城やらに連れまわされた経験があるので、無理やり
海外旅行に連れてこられてる小児を見ると、もう気の毒で。

URL | 通りすがり #-
2013/09/06 01:48 * edit *
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