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藤圭子の旅

 歌手の藤圭子さんが亡くなった。
 新宿のマンションの13階から飛び降りた。
 テレビに映し出される現場らしき映像を見ながら・・・・・前にどこかで見た気がした。

 ・・・・・・・
 私がたまに行くビルの中庭から見えるあのマンションではないか・・・

 添乗員を人間と思わない旅行会社『クラブツーリズム』本社は西新宿にある。新宿駅から徒歩10分ほど、そこまでは憂鬱街道だ。その道沿いの喫茶店で休もうにもけっこうクラブツーリズム関係者の視線が気になり落ち着かない。
 しかし、その奥、新宿駅からクラブツーリズムの奥。東京医科大学病院を過ぎたあたりから新宿とは思えない落ち着きがある。
 西新宿三井ビル。
 中庭のイスに腰掛けて深呼吸しながら見上げると、穏やかな高層マンションが目に映る。
 あのマンションだ!
西新宿6丁目

 こんなマンションに住めたらいいなあ・・・・・と思いながら、ファミリーマートで買ったソフトクリームアイスをなめたのがつい先日。
 ソフトクリームをなめながら「住みたい!」憧れている者もいれば、そこから飛び降りる者もいるということだろうか?

 
 報道をみると、藤圭子さんは心身を病んでいたらしい。感情の起伏が激しく、実の母、そして夫や子供とも口論が絶えず疎遠になっていったようだ。その後は旅人となり、十数年の間、好きな国を放浪してまわった。
 ファーストクラスに乗り、高級ホテルに泊り、カジノで何千万円も賭ける・・・・・・
 数年前の映像では5年で5億円近く浪費していたという。
 1年間で1億円近く使っていたということだろうか?

 最近よく思うことは、「旅行」は心の病気によくないのでは?ということだ。
 心といっても、身体が先でそこから心が疲れて具合が悪くなる者。また、何らかの原因で心が先に病んでしまってその後身体の調子をくずしてしまう者。
 私が「旅行」は心の病気によくないと思うのは、後者である。
 身体の具合が先の者は旅行することがよい静養となり、新たな心の発見につながっていくことはよくあることだろう。いっぽう心を病んでしまった者・・・もちろん、その病気の種類にもよるだろうが、「旅する」ことははたしてどうなのだろうか?
 私は何度かそういうお客様と同伴したことがあるが・・・・旅の効用?といえるものがあったのだろうか?旅する前の状態を詳しく知るわけではないが、最終的によくなっているように見えないのだ。出発当初より悪くなったのではないか?と思えることも多々ある。もしかしたら、旅行自体、何のために来たのか?誰かに言われたのか?もしくは同伴者の期待や都合か?
 添乗員からみれば、旅を楽しくなく!するためのいろんな言動を率先しておこない、他の参加者や地元の人々の大顰蹙をかい、最終的にツアーそのものを台無しにしてしまう。
 本人はそういうことをよく理解していないし、他者が理詰めで理解させようとすれば余計反感を買う。


 藤圭子さんは、テレビカメラの前でパスポートをパラパラとめくって、「私は5年間ずっと外国を旅行している」と言った。元夫宇多田氏のコメントでは、十数年ひたすら旅を続けていたという。

 それだけ旅を続ければ、彼女の言動によって、嫌な思いをした人が世界中に多数いるのだろうなあ・・・

 そして、その多数の嫌な思いをした人以上に苦しんでいたのは当の本人だったのではないか。
  大金を現金で持ち歩いていたという。大金を持ち歩けば必ず騙されるはずだ!猜疑心で鋭敏な精神は悲鳴をあげたのではないか?
 憤悶、責苦の毎日は、必ずや心身を衰弱させる。
 その意味で、彼女の自殺行為は、家族のもとを離れて「旅」に出たときから始まっていたのではないだろうか?
 旅に出て、お金を使えば使うほど孤独になる。
 孤独で自問自答すれば、ますます現実と妄想の壁を乗り越えてしまうだろう。
 日常と非日常。現実と非現実。
 ・・・・・・・・・・

 わたしの希望としては・・・マンションで最後に同居していたとされる謎の34歳男性が、藤圭子さんの息子であれば?よかったのにと思う。
 34歳であれば彼が生まれたのは、藤圭子さんがちょうど芸能界を引退しニューヨークへ飛び立った頃と重なる。長年会えなかった息子と最後の何年間は・・・・・・
 ただ、そんな話はないのだろうなあ~


 * ウィリアム・S・バロウズのLAST WORD 
 ありきたりかもしれないが、やはり、バロウズがいうように、一番の心の鎮痛剤は「愛」なのだろう。
 ただ、このような人たちが一番入手困難なのかもしれない。
 この鎮痛剤を携帯していれば、トラブルだらけの旅でも楽しい想い出となるにちがいない。
 



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この記事に対するコメント

心の病と旅

とてもいい記事をありがとうございました。
確かに心を病んだ方は、海外旅行とかすべきでないかもしれませんね。
そんな人こそ、近くの安い宿で療養すべきでしょう。
交通事故によって奥様をなくされご自分もけがをして病院から退院した老人が(この人はある程度お金持ち)知り合いの近場の安い宿で半年ほど療養したそうです。旅?とか宿泊にはこういった効果もありますが、もともと心の病んだ人が文化も違う海外に行くと逆にストレスになり、他の人に迷惑をかけ海外の詐欺師に簡単に心の病からだまされて大金を使ってしまい、ますます本人は悪循環にはまるのでしょうね。
日帰りのバス旅とか国内の2、3日の旅行なら良い効果も生むかもしれませんが、海外でのなれない長期の旅行はより心のむなしさと疲弊を産んでメンタルの病を悪化させてしまうかもしれません。

URL | ファン #nGdA3O4A
2013/08/29 21:56 * edit *
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