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島崎藤村の旅 その2

島崎藤村は、大正2年(1913年、42歳)に神戸からフランス船・エルネストシモン号に乗って、フランスのパリへ行った。
航路は、4月13日神戸出港から、上海、香港、サイゴン、シンガポール、セイロン、仏領ジプチ、黄海、スエズ運河を通って地中海、シシリー、5月20日マルセイユ到着までである。
神戸からの日本人の乗客は、藤村一人であった。
かなり心細かったようだ。
神戸港まで見送りに来てくれたA君の言葉が藤村を元気づけた。



『海へ』島崎藤村著

・・・・・私は全く経験のない、全く言葉の通じない船旅に上らうとして居た。
 旅慣れて心易げなA君は私に向って、
『言葉が通じないということも、旅の面白みの一つぢゃありませんか。』
 と言って呉れた。この餞別の言葉は私に取って難有かった。
 海は暗かった。・・・・・・・





 言葉というのは、喋れたほうがいい場合と、喋れないほうがいい場合がある。
 喋れたら、その国の人々とより深い話ができるかもしれない。政治や経済、歴史などお互いの疑問を追及できるかもしれない。
 また、喋れるばっかりに相手が警戒して本音を言わないということもある。喋れるばっかりに、相手が言語に付随する非言語メッセージまで理解をしていると思って、誤解を生むことも多いようだ。

 
 喋れなくても旅行はできる。
 その場合、一人旅がいいと思う。
 喋れる人と旅すると、間違いなく相手に頼りきってしまう。
 喋れない利点を何一つ得ることができなくなってしまう。
 喋れなければ、一生懸命、言語以外の感覚を働かせて旅行する。
 そのほうが、出会った人々を信頼関係を築けることがある。


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