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2人の日本人女性の死

日本人の女性が2人殺された。
ひとりは、45歳なるベテランのフォトジャーナリスト山本美香さん。
もうひとりは、ルーマニアへインターンシップで日本語を教えに行った20歳の女子大学生。

山本さんは、戦争の続くシリア、アレッポでの死だった。
山本さんは、子供や女性など弱者が紛争に巻き込まれることに強い使命感をもって現場へ足を運んだベテラン報道ジャーナリストだ。その使命感や職業意識からすれば、ある意味、自分の信念に殉死したとも思える。

 それにくらべて、ルーマニアで遺体で発見された女子大学生は、かわいそうでならない。
まだ、20歳だ。海外渡航の場合、19歳までは親権者の許可がいる。それぐらい、回りがまだ気を使ってあげるべき年齢ではないかと思うのだが・・・・・
 なぜ、このような手配をしたのだろうか?
 
 日本から長距離を移動してブカレスト空港へ着いた20歳の女性をそのままひとりで深夜の列車に乗車させるということ事体、このインターンシップを主催しているNPO法人はおかしくないか?
 アシスタントを手配するなり、1泊して昼間に移動させるなり、できたはずではないのか?

 添乗をやっている我々でも一番気を使うのは、空港と駅だ!
 この2箇所には、その街で一番タチの悪い輩が蠢いている。同じ日本人同士ならそういう輩を見た目に把握することが可能だろうが、異国ではそういうわけにはいかない。現地の人はみな同じに見えてしまう。

 そのなかで、一番、注意しなければならないのは、あちらから声をかけてくる人だろう。空港では特にそうだ!
 そういう人に親切にされたら、必ず予防線を張るべきだ。この女子大学生の荷物を丁寧に運んでくれた容疑者に、彼女は予防線を張るべきだった。たとえば、この容疑者が誘導していったようなタクシーには乗らない、とか、あまりにしつこいようだったら、女子トイレを探し、そこで一呼吸置くなど・・・・・・

 ただ、彼女の15日のツイッターには以下のように書いてあったらしい。
「ルーマニアに着いてから一人で深夜電車に3時間乗らなきゃ。だから、それが最大の不安・・・・」

 彼女が上記のように書いたということは、しっかりと危機意識は持っていたと思われる。
 わたしの想像だが、彼女は、インターネットにあふれる現地情報や、外務省の海外安全情報に必ず目を通していたはずだ。
 外務省の海外安全HPには、こう書かれている。

 *ルーマニア
  
 現在、危険情報は出ておりませんが、最新スポット情報や安全対策基礎データ等を参照の上、安全対策に心がけてください。

罪発生状況、防犯対策



1.犯罪発生状況
 一般的に言えば、ルーマニアの治安は安定しており、殺人、誘拐及び放火事件等の凶悪犯罪は少なく、比較的安全であると言えます。ただし、近年、経済格差の拡大及び不景気による雇用情勢悪化等により、内務省統計資料によれば、空き巣、車上狙い、スリ、ひったくり、置き引き等の一般犯罪は増加する傾向にあります。また、ルーマニアでは、約185万人いるといわれているロマ人を抱えることも問題の1つとなっており、実際にロマ人が犯罪加害者になっている事件が多く発生しています。さらには、タクシーが法外な金額を請求する、いわゆる「ぼったくりタクシー」の事件も少なくありません。

2.日本人の被害例
(1) 観光目的で訪れた男性が、ブカレスト市内のノルド駅に到着した際、同駅構内でいきなり何者かに押し倒され、同人が倒れている間に所持していた現金入りのスポーツバッグを強奪された。
(2) 観光目的で訪れた男性が、ノルド駅に到着した際、同駅構内で親切心を装ったルーマニア人風の男に声を掛けられた。同男はこの地区は危ないから安全な地区まで車で送る等言葉巧みに同男性を騙し、仲間のタクシーに乗車させ、その後、法外な車代を要求した。
(3) 観光目的で訪れた男性が、ノルド駅前において荷物を路上に置き写真撮影していたところ、駆け足で近づいてきた若者に貴重品の入った小型バックを窃取された。
(4) 在留邦人の男性が公共交通機関(バス)に乗車中、ジプシーらしき服装の女性らに周りを取り囲まれ、同女らのうちの一人に胸ポケットに入れておいた多額の現金をすられた。
(5) 在留邦人の男性が、深夜、帰宅途中にジプシー風の女性に声を掛けられ、ズボンの後ろポケットに入れておいた現金入りの財布をすられた。

3.犯罪多発地区
 犯罪多発地区は、ブカレスト市内のノルド駅、ドロバンチ広場、革命広場及び高級ホテルの付近等で、同地区にはスリ団(主にストリートチルドレン等から成る)、詐欺師、あるいはぼったくりタクシーがいることが多く、特に夜間は注意が必要です。・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・


 もしかしたら、彼女は、深夜列車に乗らなければならないブカレストのノルド駅のことで頭がいっぱいだったのかもしれない。上記の犯罪実例は、ほとんどノルド駅で起きているのだ。
そのことが、逆に、空港の親切そうな若者を頼るはめになったのかもしれない。

運が悪かったといえばそれまでだが、夢をもって海外へ挑戦しようとする若者に訪れた結末としてあまりにむごすぎはないか。

合掌






 







  

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