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ゴー・バイ・バス

 列車の旅も好きだが、バスの旅もけっこう楽しい。
 列車もバスもローカルに近づくほど楽しさや驚きが増すようだ。
 日本でも海外でも・・・・

 この本は2004年に発売されたヨーロッパをバスで回るためのガイドブックである。ただ、中身をみるとガイドブックというより著者・小林由明氏の旅行記と呼んだほうがふさわしいと思う。2003年に著者がローカルバスでまわったヨーロッパを、主要都市バスターミナル情報を中心に写真やエッセイで構成している。
 バス情報に関して今では情報が古いと思われるが・・・・わたしは古いガイドブックを見るのが好きなので著者の当時の情熱が伝わってきてけっこう良かった。

ゴー・バイ・バス/ヨーロッパゴー・バイ・バス/ヨーロッパ
(2004/04)
小林 由明

商品詳細を見る


 この本の出だしがまた良い・・・・・



 はじめに
 『GO by BUS』。文字どおり、ヨーロッパをパスで回りたいと思っている人達に向けて作られた、新しいスタイルのガイドブックのこと。
 パスは、1台あたりの乗客が限られているし、特に、国境を越えて走る長距離ともなると、景色だって列車のそれとは違う。郊外に出て、ゆるやかな丘陵なんかが、まるでスローモーションのように動いていく様子は、時として恍惚ものだ。
 そして何より人と人との距離感が心地いい。限られた乗客の間で、つかの間の連帯感みたいなものが生まれてくることもある。

 バルセロナからマルセイユに向かっているときのことだった。一面の花畑の中のドライブインでの食事休憩を終え、ぽくたちは座席に戻った。出発。と、ひとりの老婦人が、「わたしの主人が、まだなの」と言い出した。ドライバーは、いったんエンジンを止める。心配そうな老婦人……。車内は、ちょっとした緊張に包まれた。

 20分ほどして、ご主人が、息をはずませながらにこやかに戻ってきた。そして土のついた手で頭をかきながら婦人に花束を差し出した。
「今日はこいつの誕生日なんだ」
 老婦人は心配から解放されたばかりか、思いがけない贈り物に感激して声も出ない。誰からともなく、あの誕生日の歌が歌い出された。英語で、フランス語で、スペイン語で、そして日本語で・・・…。ドライバーもだ。怒るどころか、みな幸せだった。
 パスはふたたび、ゆるやかに美しいカーブを描くモーターウェイを、何もなかったかのように走っていく。
 こういうのって、いいよなぁ・・・・。地中海の水平線を遠くに見ながら、ぽくはひとりごちた。
・・・・・・・・・・・



*Eurolines.com



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