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旅行会社いろいろ

 こんな時でも、大量採用できる旅行会社は・・・
 毎年、新卒を100人以上採用する旅行会社は、数社しかなかった。
 ダントツは、JTBとHISの2社で、それ以外は時局によってかなり左右される。

 こんなに間口が狭いのだから、どこの旅行会社に採用されても喜ぶべきなのだろうが・・・・

 「旅行会社に決まりました!エイチアイエスです!!」
 という人を見ると、素直に、「おめでとう!」と祝福してあげる気になれない。
 一応、一部上場の大手旅行会社と本人や家族は喜んでいるが、上場していなくても、給料が安くても、そのへんの旅行会社のほうがよかったのではないか?と思ってしまう。

 その点、JTBは違う!
 さすが大手!と驚嘆させられるマジックを次から次へと繰り出してくれる。
 下記の話も、そのマジックのひとつだった!


1998年のフランスワールドカップのチケット問題


 

観光の時代―Tourism Marketing Journal’98~’99観光の時代―Tourism Marketing Journal’98~’99
(1999/12)
小林 天心

商品詳細を見る

・・・・・・・・・
・・・・・・ 旅行業の立場で言わせてもらうなら、おしなべて詐欺に引っかけられてしまったみたいなもので、特にセールス担当者たちにとっては 「何で俺がこんな苦労を」と、すべてを呪いたくなる気持ちがよく分かる。五月のかなりの時点まで「まだワールドカップのチケットがさばけていない」とハッパを掛けられ、セールスに奔走していた担当者が少なくなかったはずである。
だから大方のところでは、よく売ったセールスマンほど被害が大きかったわけで、「こんなバカな話があるか」というのは、まさにそうしたベストセールスマンたちの「青天の霹靂」「寝耳にソース」的セリフでもあったのである(余談ではあるが、ソースとゆ-のは水よりも濃いから刺激が強い。つまり、くだらぬ冗句であるから念のため)。
 ある旅行会社では、チケットがないとマスコミが報じた日、テンヤワンヤの対策室に次々とチケット売り込みの電話がかかってきたという。一番の大口は二〇〇〇枚を買わないかというものだった。もちろん一括で単価は八万円。喉から手が出るほどだったんだが、「その筋」とみえみえだったので、万一もっと大騒ぎになることを恐れ、断念したと担当者は残念そうだった。アメリカのスポーツ関係専門チケット・エージェントからは、数百枚を一括で一枚二五〇〇ドルなら、という電話。なんと一枚三五万円である。これでは、いくら何でも手が出ない。
 さらに驚くべきは、一般の人たちからも「チケット売りますよ」という電話が次々にかかってきたということだったらしい。そういう一般の人たちが、「おたく、いくらなら買ってくれます?」と、全員ダフ屋さん状態だったという。需要のあるところ供給ありというわけで、大騒ぎの対策室スタッフは憮然もいいところだったようだ。
 本社からの指令で、お詫びの金額が一律に縛られてしまい、セールス担当者たちがどうしようもなくやるせない気持ちにさせられた話もある。現場における顧客とセールス担当者の関係は、取引条件、よそとの競争、付き合いの歴史まで含め千差万別。それを本社からの業務命令のかたちでひと括りにされたのでは、「やってられるか、くそ」となっても一向に不思議ではない。
 今回のワールドカップで被害に遭った旅行会社は一六〇社、そのうち主催旅行の形でツアー募集を行ったところは七〇社だそうである。最大手のJTBが九割方、切符確保の見通しが立ったことから、被害総額と社会的信用度のバランスを「見切り」、全額返金覚悟で抜け駆けた。またしても、というやつである。この動きがJTB以外の各社の、特に善後処理に睡眠時間さえロクにとれない人たちの苦しみを、何十倍もきつくしたと言えるだろう。さらに極端な言い方をするなら、JTB一社による抜け駆けが、相対的にJTBを除く全旅行会社の社会的信用度を著しく落としめたとすることもできる。
 個人的感想を言わせてもらうなら、筆者はJTBが取った措置は妥当なものだったと思う。消費者に対する最大手旅行会社としての責任の取り方は、極めて潔いものであった、と十分な評価に値するものである。しかし一方、業界に最大手として君臨し、それゆえに一層のリーダーシップを取るべき立場にある会社の行動としてはどうなんであろう。これだけの「大事件」であり、業界全体に広く関わりがある大問題ということについての認識があるなら、JATAや運輸省までをも巻き込んでの、何らかの切り回しがあってもいいのでは、という気がする。
 ましてや昨今は、各社の経営内容が実に思わしくない。衆目の一致するところ「一人勝ち」状態にある最大手一社に、そこまでえ-カツコされたんでは、とてもやってられん、というのが他社すべてのいつわらざる心境であろう。・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
 (『トラベルダイジェスト』1998年9月1日)


 上記で小林氏(現・亜細亜大学教授)が書いているように、
「・・・・またしても、というやつである。この動きがJTB以外の各社の、特に善後処理に睡眠時間さえロクにとれない人たちの苦しみを、何十倍もきつくしたと言えるだろう。さらに極端な言い方をするなら、JTB一社による抜け駆けが、相対的にJTBを除く全旅行会社の社会的信用度を著しく落としめたとすることもできる。・・・」

 その結果、次のような事件につながった。

  worldcupfrance1.jpg
(朝日新聞1998年6月16日)

 東急観光(現トップツアー)の社員のプレッシャーが目に見えるようである。

 東急観光はまだいいかもしれない。日本的風土からすれば、東急観光社員の決死行為は賞賛されるはずだろう!

 日本旅行の社員はひどかった。
 成田空港の受付を派遣添乗員だけに任すのはモラルに反すると考えたのだろう。
 チケット未入手のまま出発する参加者に謝罪するためにスタンバイしていたはずの社員だったが、いざお客様がやってきたときには行方不明!・・・・そのまま派遣添乗員がお客の罵倒のなか謝罪するはめになってしまった。
 そして、すべての嵐が去った後、「終わった?」と・・・・

 頭が病めば手足がしびれるように、各社のカラーは末端にあらわれるようだ。


 さあ!どうする?
 やはり、JTBにエントリーすべきじゃないだろうか?



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この記事に対するコメント

会社いろいろを読んで

筆者が言われておられるJTB、某会社の様子は従業者の対応の様子を見ただけでわかります。
JTBのクレーム処理の良さは、ワールドカップのチケット問題だけではなく、1997年のルクソール事件の時の被害者およびその家族に対する対応の迅速さやその内容を見てもわかります。
某会社の会社については芳しい話は聞きませんね。
この両者の差異が何から生じるのか考えてみた結果を述べます。
JTBは、○○○公社の名前が示すように国策会社として設立された、1963年にその旅行部門を分離して設立されたものであり、民間企業化したとは言えツアーの企画・実施に際して今だ社会的使命を意識しているかと考えます。
他方某会社は学生向け海外格安航空券を販売する会社して設立されたものであり、これとは距離のあるアーの企画・施行について理解不足がるのではないかと考えます。この点を早く克服して真の上場会社となって欲しいものです。 以上

URL | 福間一郎 #-
2011/09/02 17:24 * edit *
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