Home *  * All archives

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
tb: -- |  cm: --
go page top

偏見と思いやり

 人間は偏見のかたまりであろう。自分では偏見など持っていないつもりでも、他人からみれば偏見と映っていることもあるにちがいない。

 しだいに、その偏見が、「差別」や「好き嫌い」となって人を傷つけたりするのだろう。ただ、偏見を当人に直接伝えることはしない。
 「黒人って、臭いんだって・・・」
 「B型って、わがままよねえ・・・」
 確信を持っている偏見ほど、陰口である。だから、まわりまわって、伝えられることになる。

へんけん【偏見】
かたよった見方・考え方。ある集団や個人に対して、客観的な根拠なしにいだかれる非好意的な先入観や判断。


 偏見の原因は多種多様ある。
 その方の生い立ちから間違った情報まで・・・・
 両親、家族、親戚、信頼している先輩や先生、自分の好きな人、俳優、アイドル、作家、雑誌、テレビ・・・・・

 旅も偏見のかたまりである。
 旅行者、添乗員、現地スタッフ、地元の方々・・・・・・いろんな偏見をもっている。
 その偏見のもとをたどれば、旅行会社やガイドブックであることも多い。
 私として思うことは、人を喜ばすのような「正」の先入観はいいけれど、人を悲しませたり貶めたりする「負」の偏見は、なんか許せない気がしてくるのだ。
 結局、自分が損をするのだから・・・・・・

spain564.jpg

 「ここは危険です!引ったくり発生地帯ですので、荷物をしっかりかかえて団体から離れないでください!」
 ガイドが叫び、添乗員が復唱する。よくよく確認してみると、もう20年以上前に一度日本人観光客がネックレスをひったくられただけ・・・・・

Street_Vender133.jpg streetvendor2.jpg

 「ボッタクリ!ですから気をつけてくださ~い!もし買うときは、めちゃくちゃ値切ってかまいませ~ん!」
 駐車中の観光バスへ両手いっぱいのみやげ物を抱えて売りにくる身なりの貧しい子供たちに対して云う言葉か!こんな子供たちのボッタクリ?などかわいいものではないか!

iraq jail2

 「イスラム教徒は、異教徒を強姦しても罪にならない!と聞いているけど、出歩いても大丈夫かしら?」
 どこの国でも治安が維持されていれば罪になるし、治安が維持されていなければ、日本人だって強姦するしされるだろう!



hongkong564.jpg

 あれは、香港へ行ったときだった
 その老年の男性参加者は、着物を着て下駄を履いていた。あまりそういう服装で海外へ出かける人はいないので変わっている方だなあ~と思っていたら、現地について2,3日目の海鮮夕食の際のことだった。
 他のお客様がその男性に、「着物姿いいですね~かっこいいです~」のようなことを言ったら、その男性は、「日本人として当然なまでだ!ここにいる奴等は、チャンコロだから、日本人とわかる格好をしてやるんだ!」と。
「チャンコロ?」
「チャンコロとは中国人のことだ!劣等国民ということだ!」
 その場が一気にしらけた雰囲気になったことはいうまでもない。

 台湾や韓国でも似たような偏見に出会ったことがある。
 お客が怒りながら私に、ここのホテルはなっていない!という。理由を尋ねると、
「ここのホテルの従業員は、日本語が通じない!!!この前、別なホテルに泊まったときは通じたんだ!!!ふざけんな!ここは、かつて、「日本」だったんだから通じてあたりまえじゃないか!!!」
 私は、もう何年も経っていますので若者には通じませんよ、と言ったが、まったく納得していないようだった。

 他にも・・・
 フランス人は冷たくって、プライド高いらしいね、英語をしゃべると、怒って行っちゃうらしいね・・・
 イタリア人は、女性とみれば誰にでも声をかけるらしいね、イタリアに行けば皆もてるんだよ・・・
 アメリカじゃあ、日本女性のことを「イエローキャブ」っていうらしいよ・・・
 バリ島へいく女性の目的は、「男」・・・
 親子で参加されているお客様にたいして別なお客様が、「あの人、マザコンだから、結婚できないのね」・・・ あの新婚カップル!不似合いねえ、どうして、あの人、あんなブスと結婚したのかしら・・・

 
 先日、昔からの友人たちと会った。
 友人の一人の女性は、3歳の子供をつれて来ていた。
 つぶらな瞳のとってもかわいい女の子であった。大人たちのなかで、はずかしそうに、お母さんへあまえる姿に何ともいえないい素直さを感じた。
 私の友人であるお母さんには、他に2人の子供がいる。2人とも高校生だったと思う。だから、この一番小さな妹とはかなり年が離れている。2人の兄姉は、この妹をたいへんかわいがってくれるらしい。お母さんは嬉しそうであった。

 じつは、この娘は養女である。
 両親はいない。施設に預けられていた子を彼女が、自分の三番目の子として戸籍に入れたのである。
 わたしは、こんな優しい家族の一員になれてほんとうによかったなあ・・・・と思った。

 彼女は娘と一緒だったので、先に帰った。

 その後、他の友人たちが言ったセリフに、私は愕然とした。

 「どうしてあんなブサイクな娘、もらったのかしら?」
 「あなたもそう思った!!私も!どうせ貰うんだったら、ハーフみたいなかわいい娘がいいわよ!!」

 わたしは、こいつらの頭をぶん殴ってやりたい衝動にかられた。
 《 おまえらより、よっぽど、あの娘のほうが、かわいい・・・ 》

 その後5分も経たないうちに、
 「おいし~い」とドライマンゴのような口でマンゴプリンを頬張りながら、
 
 「節電してる~?」
 「けっこう、してるよ、・・あと、被災地のモノ買ってるわよ!キャベツ、とか、そう、牛タンとか!」

 
 私は、『思いやり』って、何だろう?とおもった。
 偏見(思い込み)と思いやりは、両立しないのではないか?と・・・・・



 
 
tb: 0 |  cm: 0
go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://intouch.blog56.fc2.com/tb.php/641-e892e60c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
go page top

新着記事+関連エントリー

カレンダー

カテゴリ

最新コメント

プロフィール

ブログ翻訳

旅行業の本

添乗に役立つ本

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。