Home *  * All archives

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
tb: -- |  cm: --
go page top

リヒテンシュタイン

 ヨーロッパツアーで、スイス===オーストリア、ドイツ間をバスで抜けるとき、わざわざリヒテンシュタインというライン川沿いの小国を訪れることがある。
 訪れるといっても、バス移動の休憩として首都のファドゥーツにショートストップするのである。

 ゆっくり散策でもすればとてもよい観光地なのだろうが、ツアーでは、とくに何も見るものがないので説明に窮する。
 丘の上の宮殿か・・・有名な切手か・・・・

 だから、こんな小さくてもりっぱな独立国家です、ということを強調することになる。
 すると、お客様は、一カ国、自分の訪問国が追加されたように喜ぶ。
 
 私としては、リヒテンシュタイン国設立の経緯などとよむと、独立国家といっても日本人の抱くイメージとはちょっと違うのではないかといつも疑問に思っていた。
 リヒテンシュタインの王様は、オーストリア・ハプスブルグ家の家臣である。

 また、グリム童話によくある話・・・「白雪姫」のようなストーリーで出てくる王子様が、日本で想像する皇太子とはかなり違うのではないか?と思っていた。

下記を読んでよくわかった。
 


大東亜戦争、こうすれば勝てた (講談社プラスアルファ文庫)より
小室 直樹、日下 公人 著

 天皇、皇帝、王のランク

 小室 さっきの戦争設計の延長で、国家設計ということを言いたいんですが、たとえば「ザ・ブリティッシュ・エンパイア」という言葉をどう英訳するか。それは難しいんです。「大英帝国」と言うかもしれないけれど、それは大誤訳。「大英帝国」は「ブリティッシュ・カマンウエルス」です。じやあ「ザ・ブリティッシュ・エンパイア」とは何か。強いて言えば「インド帝国」なんですね。
 インドというのは、中国や日本みたいに大統一したことがない。藩王(マハラジャ)が治める国がたくさんあるという状態です。たとえば、ムガール帝国の場合、バーブルというのはモンゴル人でしょう。モンゴル人がやってきて藩王を征服して、自分が皇帝になって藩王を平の王様として扱うわけです。征服されても藩王はちゃんといて、帝国の領土は皇帝の直轄地と藩王の領地という構成なんですね。これが「ムガール・エンパイア」です。
 イギリスも同じなんですよ。グレート・ブリテンのキングが、インド帝国のエンペラーを兼任した。これ「ザ・ブリティッシュ・エンパイア」です。
 日下 最後のインド皇帝は借金漬けになって、一八五七年「この王冠を買ってくれ」と言った。それをイギリスが買って、ビクトリア女王がインド皇帝を兼任することになった。だから、政治学的に説明すれば、インド帝国はずっと存在していて、植民地として支配されたということにはならないわけですね。
 小室 だから、ニューデリー裁判のときも、チャンドラ・ボースの武将たちは「インドはインドであって、ザ.ユナイテッド.キングダムの王はインド皇帝を兼任しているに過ぎない」というところを突く。この場合には、インド皇帝は国民に対して忠実でないから、「われわれはアピール・トゥー・ヘブンを行う」と。アピール・トゥー・ヘプン、つまり革命の原理というのは、イギリスでは一種の合法性があるわけですから、それを押し通して論理的に無罪になるわけです。
 日本だったら、「イギリスはインドを征服して、アメリカ人が黒人を奴隷にしたがごとくインド人を支配した」と、そう考えますね。実質的にはそうだったかも知れませんが、法的には違うんです。
 日下 実質的には征服しておきながら、法的な体裁を残したところがイギリスの狡猾なところだね。
 小室 そう。しかし、最後はそれを逆手に取られた。
 日本人は、そういうことが全然わかっていないでしょう。日本人は戦争設計まではあったとしても、国家設計ということが全然わからないんです。朝鮮併合なんてバカなことをしないで、ちゃんと「朝鮮王国」を残しておいたら問題はなかった。中国語では「皇帝」と「王」はランクが違うんですね。だから、「大日本帝国天皇が朝鮮王に封ずる」という形にしておけばよかったんです。
 日下 満州国のときは、多少はそれに似たことをしたわけだね。
 小室 結果としてはそうですが、そういうことをちゃんと考えてやったわけじゃないでしょう。だから、バカにされるんです。清朝最後の皇帝・溥儀を引っ張ってきたでしょう。そのときに溥儀の取り巻きは大激論をやったわけですね。「日本は溥儀を満州国の君主にするというけれども、これは王なのか皇帝なのか。もしも王だったら、命を捨ててでも溥儀王なんか認めない。刺し殺す」と、忠臣たちが言うわけです。
 日下 「格下げは受けない」ということですね。
 小室 日本は「溥儀を皇帝にする」というんですね。皇帝という称号は、天皇と対等の意味を持つんです。「本当にそんなことを認めるんだろうか」と、彼らは大論戦する。そこへ関東軍の参謀が来たんで、彼らは「溥儀は皇帝なのか王なのか」と聞いたそうですよ。そうしたら、その関東軍参謀は「お前たちはどっちがいいと思うか」と聞き返したっていうんですね。命をかけて討論していた中国人は、そりやあ呆れ返りますよ。結局、彼らは「もちろん皇帝がいい」と答え、日本は「じゃあ、そうしましょう」で終わり。最後まで皇帝と王の違いがわかっていなかったというわけです。
 日下 日本人は、何とかして中国の皇帝よりも上になろうと思って「天皇」という称号を発明したわけですね。ところが、中国人が「天皇」という字を読むと、あれは天界に王たちがいて、その上に皇帝がいる。つまり天界の皇帝という意味だと受け取るんです。だから、彼らにとって「天皇」というのは幽界の人で地上の人じゃないんです。
 小室 そんな天上の皇帝なんてナンセンスだと思っている。だから、日本も清朝が隆盛であったころは遠慮して、宣戦の大詔が何かでも大っぴらに「天皇」なんて言っていないんですね。「天皇」と言ったのはその後のことです。
 実質的には地上の皇帝ということはわかっている。それだから中国人の間では、溥儀は天皇と同格の皇帝なのか格下の王なのかということが大問題になる。ところが、日本人はそういうことが全然わかっていない。だから、インドのことにしても、インドがどういうふうな国家設計になっているかなんて全然わかっていない。
 そういう意味では、日本人の国際感覚というのは、いまでも全然進歩していないです。

 たとえば、連邦という国家設計がわかっていない。連邦国家には、連邦政府の大臣と州政府の大臣がいて、州の大臣も立派な大臣なんです。ところが、日本の政治家は県の総務部長ぐらいにしか思っていない。外交官だってそうです。だから、とんでもないトラブルが
起きる。
 それから、たとえばリヒティンシュタインの王様が来日するでしょう。そうすると、日本は「王様だ、王様だ」と扱う。でも、リヒティンシユタインの王様の称号は、「ヒルスト」なんですね。独立国の王様でも、称号の上では大したことはないんですね。というのは、「ヒルスト」というのは、ドイツ語では「ヘルツオーク」の下ですが、「ヘルツオーク」の上に「グロース・ヘルツオーク」があって、その上に「アルヒ・ヘルツオーク」がある。「ケーニッヒ」はさらにその上です。英語で言えば、モナコ王は「デューク」で、その上に「グランド・デューク」があって、さらにその上に「アーチ・デューク」があって、その上に「キング」があるんです。いまでもヨーロッパの称号というのは非常に多様で、一国の王様と言っても、それぞれに格の違いがあるんです。
 ところが、日本は独立国の王様はみんな対等に扱うから、高いものを低く見てしまったり、低いものを高く見てしまったりする。ヨーロッパ人から見れば、そういう対し方はずいぶんグロテスクで、だから、外交上のトラブルが絶えないんですね。
 日下 称号を正しく言わないと、あるいは称号の違いを正しく扱わないと、いくらいい話をしたってプイッと横を向かれちゃう
 小室 だから、戦争のときともなれば、どうしようもないことになってしまう。
 日下 韓国の新聞は天皇のことを今でも「日王」と書きますね。どうしても格下にしたいらしい。 

     上位爵位のランク
emperor    皇帝     kaiser
              
king       王      konig
               
archduke    大公    archiherzog
              
grandduke   大公    groBherzog
              
duke       公爵     herzog
              
marquis     侯爵     furst
              
earl        伯爵     graf

英語             独語












tb: 0 |  cm: 1
go page top

この記事に対するコメント

なるほど

 知らなかったな 良いことを聞いたと思う。  そこで思ったのだが、このブログ著者は新婚旅行に行くのなら・・と野口某の案を支持してノンビリせいと言っていた。  それも一理ある。  ノンビリ過ごすのも悪いことではない。  しかしどういう人達を想定してのことだろうか?  野口某が言うように、嫁の方は結婚前に大体見て回ってて、挙句の果てに成田離婚するようなチープ(おそらく野口某氏の理解が及ぶ範囲の)な、人達であろうか? しかし世間では間違いは早く直した方が良いとも言われる。  ディスチネェ~ションで明暗が分かれる様な安っぽい結びつきの二人が、安っぽい関係のまま子供を作って行く・・そういう身分の層がある程度有った方が野口某氏の様な人はビッグマウスで居られるからかな・・?

 でももし・・・滅多に無いとか初めての海外旅行だったら・・・このブログで紹介されている様な本を読んで、行く所の歴史もウィキペディアででも良いから読んで・・・駆け足のパッケージツアーで良いから 欧州でもアメリカでも行って見て来て欲しいと思う。

 「百聞は一見に如かず」と言う言葉も有る。  そしてもう一つ、「群盲象を撫す」と言う事も是非知ってほしい。  後者こそが大事なのである。  たった一つの実体験を基に人生を確定させて、結局は楽な選択をしただけの人も大勢居るのだ、TVやマスコミで声高に叫べは身入りも悪くない。

 昔日本は貧しかった、羽田空港で万歳とかしてた頃はまだ皆等しく圧縮されて暮していた。  今、時々TVで成田の出発ラッシュを流すと、どんなに不景気だと言っても当たり前の様に家族で海外リゾートに行ったりしている人達で大勢にぎわっている。

 でも遥にもっと大勢の人達が海外なんて滅多に行かないんだ。  でもその、その他大勢に含まれる若い二人には是非沢山の刺激を受けて欲しいと思う。  圧倒される程の刺激を受けて、感じて、考えて、大変だろうけど頑張って・・・
  次の次の日本を作る赤子を育てて欲しいと思う。
 

URL | アジサイ #-
2011/06/28 00:59 * edit *
go page top

コメントの投稿

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://intouch.blog56.fc2.com/tb.php/632-9a0ef773
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
go page top

新着記事+関連エントリー

カレンダー

カテゴリ

最新コメント

プロフィール

ブログ翻訳

旅行業の本

添乗に役立つ本

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。