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愚か者の勇気は野蛮なだけであり、勇気のない賢さは屁にもならない

新版 悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環 (文春文庫)新版 悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環 (文春文庫)
(2009/03/10)
内橋 克人

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 児童文学者のエーリッヒ・ケストナーに、「愚か者の勇気は野蛮なだけであり、勇気のない賢さは屁にもならない」(『飛ぶ教室』)という言葉があります。
 ケストナーはナチズム台頭の中で最後までドイツに留まり、二度ゲシュタポに逮捕され、結局、書くことを禁じられ、著書は焚書にされてしまうのです。
 愚かな者が勇気をもつのは単なる乱暴にすぎない。そしてその一方で、賢い者が勇気をもたないときにどういう事態が起こるか。臆病な賢さ、それはなんにもならず、結局は歴史を歪めているのです。
 その逆に、賢い者が勇気をもって発言をしていく、そういう人々のいる社会が人類を本当にいい方向に‥導く。

 このケストナーの言葉は素晴らしいと思います。
 そしてこのケストナーの言葉にはさまざまな深い意味があります。
 愚か者の勇気とは、歴史と現実をみることをやめた人が持つ「勇気」のことです。
 これまでみてきたように、市場と社会の関係は一筋なわではいきません。単純なものでもありません。
 たとえば、第一章で私たちは一九九五年段階である程度未来を見通せていたと書きましたが、しかし、この時点ではわからなかったこともたくさんありました。
 実は、バブルの発生からバブルの崩壊、そして規制緩和というサイクルが、すでに南米で実験のおこなわれたことであり、循環するものであったという考えは、当時の私たちにはありませんでした。しかし、問題意識をもって常に現実と歴史に目を開いていたことで、佐野誠教授を始めとするラテン・アメリカ経済の研究者たちとの出会いがあり、私たちの思考はより深化したのです。
 学ぶということがいかに大切なことか私はかみしめています。
 そして、賢者の勇気とは、そうして学んだことを、共有の財産にすべく発信しつづけることだと考えています。
 この学ぶという行為とそれを発信するという行為は、さまざまな市民生活のレベルであるはずです。
 トーバルズ青年は、日常生活のなかで感じた「OSが私企業のものでいいのだろうか」という凝間を深めていき、みなのための公共財をつくりだすことに成功しました。
 あなたの生活のなかにも、学ぶ機会はいくらでもあり、「賢者」たらんとする意志を持ち続けることはできるのです。
私もまた、これからも世界の姿を、新鮮な心で見つめつづけ、勇気をもって発言をしていきたいと考えています。


 大震災後の日本に重くのしかかる内橋氏の言葉ではないか!

 トーバルズ青年とは、リナックスの開発者だ。マイクロソフトのビルゲイツとちがって、OSを世界の公共財と考えたフィンランド青年トーバルズは、リナックスをオープンソースとして基本設計を世界へ完全公開した。






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