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『エクスペディア』 対 『パックツアー』

昨日、テレ朝のワイドショーでアメリカのウェブトラベル『エクスペディア』を取り上げていた。
『エクスペディアが本格的に日本上陸!』というような内容を放送していた。
内容の薄いとてもおもしろくない番組だったが・・・・・
エクスペディアとタイアップした企業広告だったんだろうか?

ウェブトラベルである「エクスペディア」と一般の日本のパックツアー(企画旅行)を比べて、当たり障りの無いことをしゃべって終わりであった。
「エクスペディア」は、お年寄りにはちょっと操作できない!という街角インタビュー。
しかし、ほんとに安い!
パックツアー(企画旅行)のほうが親切丁寧でお世話してくれる!
というようなコメンテーターの意見を流して終わりであった。

この番組の大きな誤りは、もともとエクスペディアとパックツアーのお客様は競合しないということを知らなかったことだ。
競争相手にはなりえない。
お年寄りなどもともとパックツアーのお仕着せサービスに慣れた顧客たちが、エクスペディアに魅力を感じるはずはないのだ。しかもパックツアーで十分安いのだ!お仕着せの過保護にどっぷりと浸かった人間が、飛行機と宿泊を自分で選択するエクスペディアのどこに魅力を感じるのだろうか?リスクを取ることをことのほか嫌な日本人旅行者が、エクスペディアをパックツアーに優先して選択することはありえない!

エクスペディアの利便性を大いに享受できる層は、今までもパックツアーではなく個人で旅行していたような旅人である。団体でぐるぐる回るより、友人と好きなものを食べに行ったり買いに行ったりすることを楽しんできた層である。こういう者たちは、もともとHISや「じゃらん」(エイビーロード)などで格安航空券だけ購入したり、航空券だけより安いフリータイムの多いパックツアーに参加したりしてきた。彼らにとって、自由気ままに出発日や帰着日を選べて、その中で、ホテルを立地や値段で選択できるということほど魅力的なことはないだろう。

日本の旅行会社も早くからウェブに注目していたが、こういう海外のウェブトラベルとちがって、価格によって出発日や帰着日がかなり限定されてしまい、すぐ問合せということになり、ぶっきらぼうで横柄な旅行会社の担当者と電話で話さなければならない。そうまでして日にちを選んでも、今度は、ホテルの選択肢の幅が狭まり、その予約さえ取れなかったりする。

エクスペディアのようなグローバルウェブトラベルの場合、飛行機、ホテルとも世界中を網羅している。テレビでは選択肢がありすぎて迷っちゃうのではないか?とコメンテーターの女性が言っていたが、日程と料金、宿泊地・立地というものを限定していけば、それほど悩むほどの選択肢はリストアップされない。値段やクチコミなどを参考にしながら旅プランをつくる楽しみも味わえる。基本的に飛行機とホテルなので、HISの格安ビックリ価格!のパックツアーのように、現地ガイドにおみやげ屋を連れまわされる心配もない。
また、「エクスペディア」のようなグローバルウェブトラベルの場合、飛行機が日本の離発着便だけでなく、現地における片道航空券も簡単に予約できる。日本の旅行会社ではこのようなことはできない。
まだ、LCC(格安航空会社)をすべて網羅しているわけではないが、海外において、一番安価な乗物となってきている飛行機を予約できるという魅力がある。昔は、一番高価な乗物だった飛行機が、今は、列車やバスより安くなってきている。世界中で高速でデラックスな列車やバスを運行し始めたことによって、いつのまにか飛行機が一番安い乗物になってしまった。
(こういう意味では、スカイマークの西久保社長のいうように、日本中に作った飛行場が今後役に立つかもしれない)

テレビは、このような視点で放映すればよかった。
なにも中高年向けパックツアーと比較する必要はなかった。
そして今後の課題を取り上げればよかった。

海外のウェブトラベルが、日本人をターゲットにするには、やはり日本語の予約サイトでなければどうしようもないだろう。英語のホームページでは、多くの日本人の目に留まるとは言いがたい。
「エクスペディア」や「ブッキングコム」(オランダ本社)は、日本語のHPを充実させている。
今後は、各ホテルの詳細情報の精度などを補っていく必要があるだろう。
その点では、ブッキングコムのほうがエクスペディアより詳細な記述が目立つ(クチコミなど)。
エクスペディアは、予約時にクレジットカード前払いのがあり、とても利便性の高いイメージがあるが、これがけっこう現地のホテルでもめたりする原因となる(払った、払わないと)。ブッキングコムは、予約データをプリントアウトして持っていく手間がかかるが、すべて現地払いなので金銭面のトラブルは少ない。

もうひとつ、こういう予約COMは吸収合併を繰り返して大きくなってきた歴史をもつ。その利便性は、ユーザーにとってこの上なく向上したと思うが、各社コンテンツに差がなくなってきていているのではないか。今後の優位性が見られるとすれば、カスタマーサービスの分野ではないだろうか?ブッキングコム、エクスペディアともに日本でカスタマーサービスをおこなっている。
エクスペディアは日本で日本人が、親切丁寧なカスタマーサービスをおこなっている。だから、現地ホテルへのリクエストなど、お客様本人が現地ホテルへメールする必要はなく、カスタマーサービスに日本語で頼むことができる。これは、お客様にとって大きなセールスポイントになると思う。

エクスペディアは、阪急や近ツーなど大手旅行会社と提携を結んでいる。
このような状況を鑑みると、今のところ、グローバルウェブトラベルと日本の大手旅行会社は、ともに共存関係にあるのではないかと思う。今後も、両者の強みを生かした業務の棲み分けがおこなわれ、ともに発展する道を模索するはずだ。

 最後に、そうは言っても、エクスペディアのような旅行会社が、日本の旅行業法で裁くことの出来ない、海外で届出をおこなっている利益集団であることを、再度認識しておくべきだ。
 それは、日本が安全で、海外が危険、ということでははない。
 あれだけ、「海外の旅行会社には注意しろ!日本の消費者保護の旅行会社は優れている!」といっていたJATA(日本旅行業協会)が、エクスペディアの攻勢に口を閉ざしている不思議さを認識しておくべきだ。 



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