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NZ地震 責任はどうなるのか?

  連日、ニュージーランド、クライストチャーチを襲った地震の被害がテレビや新聞で報道されている。
いまだ消息がわからない日本人も多くいるようだ。現地に向かった被害者の家族の心労や苛立ちは極限まできているのではないだろうか。一歩でも被害者に近づける情報がなかなか家族のもとへ届かないニュージーランドのルーズさがこういうときは憎たらしくなるかもしれない。いつもは、このルーズさにニュージーランドの良さを感じているのだが・・・・

Christchurch _hagley_park1

 とくに、被害が大きかった場所としてテレビ、新聞で報道されているのが、「キングス・エデュケーション」という留学施設(語学学校)だ。富山の外国語学校の生徒たちもここに留学していた。
*NZ地震:富山の2人、一転不明 交錯する情報 「入院」確認できず

Christchurch2.jpg

 この富山の専門学校生は、東京の「ワールド・アベニュー」という海外留学専門の取扱会社の通して現地クライストチャーチの「キングス・エデュケーション」へ留学していた。たぶん、毎年、同じような日程で生徒たちが留学していたのだろうと思う。それが今回、運悪く、大地震に遭遇してしまった。

 この「キングス・エデュケーション」という語学学校は、日本だけでなく、他の国々からも人気のあるようで、いろんな国の生徒が勉強していた。だから、世界中のニュースで、自国の被害者の情報を一生懸命流している。
 綺麗で安全な国、穏やかな人柄・・・・誰もがこんなとろこで勉強したいのだろう。家族は安心して子供を送り出したにちがいない。だからこそ、ガクゼンとしたはずだ。

 留学斡旋会社は、以前は海千山千であった。資格なき業界であった。旅行業者などの登録をしなくても、この留学斡旋は可能であった。だからなのか、留学やホームスティした日本人から、いろんな苦情が国や消費者団体に寄せられていた。トラブル多発の業界だったせいで、大手が中心になって、旅行業者の資格を取るなど大分整理統合されてきたようだ。
 今回、名前の挙がったワールドアベニューも旅行会社の登録をおこなっている。それ以外、日本で「キングス・エデュケーション」を取り扱っている留学斡旋会社の多くは、旅行業の登録をしている。

留学・海外留学なら地球の歩き方「成功する留学」
logo[1]

 今回は地震という自然災害による事故なので、基本的に誰の責任でもない。
 ニュージーランド政府、日本政府、斡旋したワールドアベニュー、語学学校のキングス・エデュケーション、企画した日本の学校、などに責任はない。もちろん、留学した個人にも責任はないのだが、最終的な損害は個人で負うしかない。

 ただ・・・・
 万が一、テレビや新聞がちらほらと言うように、クライストチャーチの語学学校「キングス・エデュケーション」が昨年起きた地震によって建物の構造にかなりダメージを受けていたことを知っていて、日本の斡旋会社が生徒へ留学を奨めていたということになれば、責任の所在が発生してきやしないだろうか?こういう場合の被害者感情はとても複雑だ。誰のせいなのだろうか?小さな過失の穴でも見逃したくはない。
しかも、留学の場合、旅行ツアーと比べて、責任系統の明瞭性がはっきりしない。

 あくまで、昨年以来、建物が目に見えるほどのダメージを受けていたと仮定すると、
 単純に考えれば、「キングス・エデュケーション」は当事者であるから、責任ある立場だ。国際法に照らしても、この語学学校に責任を求めることは当然の権利だろう。
 次に、斡旋した留学専門会社であるが、この会社は日本の旅行業の登録を済ませている。旅行業法からいえば、旅行会社は、つねに「安全確保」という努力義務を求められる。そういう意味からいえば、旅行会社は自社で取り扱っている語学学校の住環境など安全情報をできうるかぎりで収集する義務を負うだろう。仮にそのような情報を知っていたとしたら、参加者へ説明しなければならない。説明し参加したのであれば、間違いなく、参加者の責任となるはずだ・・・・

 そう! ここが重要だ!
 説明し参加したら!というところが・・・・
 普通の旅行のパックツアーであれば、説明しコース変更するか取りやめるかである。
 それは、パックツアーというものが、企画旅行(主催旅行)だからだ。
 企画旅行の責任者は、旅行会社である。
 責任者であるかぎり、安全確保に関する責任も重くなる。
 よって、自ら安全に関する情報を収集し、安全が確約できなければ、取消しの処置をとる。
 
 しかし、留学斡旋は、「手配」旅行である。
 旅行会社は、あくまで「手配」をするだけである。
 手配旅行の責任者は、お客様(参加者)自身なのだ。
 だから、安全確保の情報も、語学学校(サプライヤー)側から連絡のあった情報を説明すればそれで足りうるはずだ。できうる範囲の安全確保ということである。

 お客様からすれば、「いや!そんなことはない!会社のほうからセールスしてきたんだ!かなり宣伝していたんだ!いいことばかり言ってたんだ!」というかもしれない。
 しかし。「手配旅行」という扱いであれば、お客様のほうが旅行会社(留学斡旋会社)に手配を依頼したことになっているのである。

 不条理な気がするかもしれない。
 まさか、自分が責任者になっていたとは!

 もし、この手配を専門学校が代表しておこなっていたら・・・・・・
 もちろん、一番の責任者は、その専門学校ということになる・・・・
 生徒の対して責任を負うのは、斡旋会社ではなく専門学校ということになる・・・

下記のHPはそのへんのところを詳しく解説している。
*特定非営利活動法人 海外留学生安全対策協議会

ここまで書いてニュースをチェックしたら、下記のような記事を発見した!

NZ地震:倒壊ビル 市が「使用問題なし」昨年の地震後に

【クライストチャーチ佐藤賢二郎、矢野純一】ニュージーランド・クライストチャーチ付近で起きた地震で倒壊し、多数の日本人留学生らが行方不明になっているCTVビルについて、市当局は28日、昨年9月の地震(マグニチュード7)後に行った調査で「使用しても問題ない」と判定していたことを明らかにした。結果的に倒壊し多数の死者が出たことで、判定を疑問視する声も上がっているが、ボブ・パーカー市長は「国際基準にのっとって診断しており、責任は所有者側にある」と反論している。

 CTVビルには語学学校「キングス・エデュケーション」が入っており、被災当時、28人の日本人留学生らをはじめ多くの学生らが中にいたとみられる。

 市によると、昨年9月の地震直後、専門家が主要な建物の安全性を外観でチェックした。診断は3段階で示され▽「使用不可」を赤▽「注意して使用」を黄▽「使用に問題ない」を緑として、危険性を所有者に通知した。
 赤、黄の通知を受けた所有者には、市に改修や補強などの報告義務がある。一方、緑は「使用に当たって所有者が安全を確認し、必要な工事を行う」とだけ定められており、補強の有無などの報告義務はない。


 しかし、地元メディアなどによると、昨年の地震の影響で、CTVビルの壁にはひびが入り、入居者から危険性を心配する声が上がっていたという。

 今回の地震の犠牲者は28日現在148人で、依然50人以上の行方が分かっていない。CTVビル周辺については、7割程度のがれきの撤去が終わった。地元警察は、損傷が激しい遺体を収容するため、前日から夜間の作業を中断していることを明らかにした。


 「キングス・エデュケーション」は、昨年の地震後も、クライストチャーチ市当局から、上記のような営業許可をもらっていたようだ。建物に関して、特に改修の義務はなかったようだ。
 
 こうなると、この語学学校の責任を問うことはできないだろう。もちろん、専門学校や斡旋会社の責任もなくなる。

 これはやはり、想定外の大きな地震であった、ということになる。




 
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