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あなたのうしろを歩きたい

  『週刊現代』で私が一番好きなコラムは、酒井順子氏の「その人、独身?」だ。すでに300回を越えているのでかなりの長寿コラムである。
   
 2月19日号の「その人、独身?」では、
 「あ な た の う し ろ を 歩 き た い」
 という題目だった。

 抜粋

 いわゆる女子会的な食事の席において、ある三十代の女性が、「あ-っ、他人のうしろを歩きたいっ!」 と叫んでいたのでした。彼女は、日本で最難関の大学を出た、キャリアウーマン。中間管理職としてばりばり仕事をする、優秀な女性です。そんな人が「他人のうしろを歩きたい」とはこれいかに?
 話を山間くと、「仕事ではいつも、下の人達を率いていかなくてはいけないわけですよ。『ついてこい』 と言わなくてはいけない。せめて私生活で男性とデートする時くらいは主導権を取ってもらいたいと思っても、男性より私の方が店でも道でもよく知っているから、結局は私が先に立って歩くことになってしまう。私、本当は誰かにひっぱっていってほしいのに!」
 ということで、「他人のうしろを歩きたい」は、彼女の魂の叫びだった。


 著者の酒井氏も「ひっぱられたい派」なので、この彼女の気持ちはよくわかるらしい。

 私の旅の経験でいえば、ハネムーンを始めツアーでは、女性が男性を引っ張っている夫婦が多い。女性のほうが男性より旅行経験が豊富で、ツアーそのものを選択したのが女性側ということも大きく左右しているのだろう。男性諸氏もどうにかフィアンセに一矢を報いたいと思うのか無理して前に出ようとするのだが、それがほとんど場合、墓穴を掘り、前以上の従順的な従属となってしまう。
 そのような女性たちも、上記コラムの女性同様、「あなたのうしろを歩きたい」と思っているかもしれない。
 しかし、わたしのみるところ、そういう夫婦のほうが、結構うまくいっているように感じる。亭主関白然としている夫婦関係はどちらもあまり楽しそうには見えないのだ。

 酒井氏のコラムを読んで思うのは、女性の「うしろをついて歩きたい」という衝動は、あくまで尊敬できる男性(女性)の背中の見て安心したい・・・・というような願望ではないのか?
 尊敬できなければダメだ。
 ただ、自分が尊敬もしない男性から、強引に「俺について来い」といわれたって、「うしろを歩きたい」どころか「蹴っ飛ばしたく」なるのではないだろうか?
 とくに、酒井氏が例にあげたような「できる」キャリアウーマンならなおさら、「うしろに歩いている」ことに我慢できず、口を挟むような気がする。

 私の経験になるが、大型団体旅行でいつも口をはさむのは女性添乗員である。大型団体旅行の場合、スタッフは通常、社員添乗員数名と(派遣または専属)遣添乗員多数という構成に成る。社員添乗員といっても、普段会社で通常業務をおこなっている正社員が、ツアーの責任者としてチーフ添乗員になってくる。男性が多い。派遣添乗員は女性が多い。チーフ添乗員といっても、もちろん、添乗経験は派遣添乗員の女性のほうが多く知識や要領、お客様の扱いだってうまかったりするだろう。けれども、社員という立場は、スタッフのなかで一番偉く、彼らが大型団体をマネージする指揮を執ることになる。
だから・・・・・わかるだろう?
添乗のプロなら絶対やらないことをする。添乗員ならその後どうなるかわかるような墓穴的行為に社員たちは気づかない。ツアーの生死にかかわるような命令を指示することさえある。彼らは徹底的に派遣添乗員は「下だ!」(奴隷)と上司から仕込まれているので、派遣添乗員に自分の知らないことを聞くことに、プライドが許さない。
 ある意味、無知なこの社員添乗員は、「引っ張っていこう」とする。
 私などは、このような社員の指示が大きな墓穴を掘るだろうと思っても、彼が責任者であり、彼が我々の意見に耳を貸さないというプライドを持っているのであれば、しいて、それに従うまでである。それは、彼のためでもあると私などは考えてしまう。プライドまでズタズタにされた社員は、もうチーフを執ることはできない。リーダーシップが破綻してしまうのだ。だからできなくても、従ってあげるのだ。

 そんな中、女性添乗員は、そのような社員添乗員にハッキリと「ダメダし!」する。
 男性の派遣添乗員が言えなかったことを、女性派遣添乗員は遠慮せずに言う!当然、女性添乗員の言っていることは正しいのだ。正しくても、我々男性が言わなかったことを、女性は悪気なく意見する。ただ、黙って、「あなたのうしろを歩きたい」ということはできないのだ。たぶん、自分の知っていることだから、意見を言ったに過ぎないというだろう。身体が条件反射で動いてしまうのだろう!


 「あなたのうしろを歩きたい」というのは、所詮、できる女性の幻想ではないか?
 実際、尊敬できる男性が現われたとしても、その場その場で、しゃしゃり出てしまうのではないか?

 それでいいのだ!
 そんな夫婦がうまくいっている。
 「尊敬できる男性」と「引っ張っていってくれる男性」はイコールでないという幻想にそのうち気づくだろう。

 抜粋(「その人、独身?」酒井順子)

・・・・・・・・・
「他人のうしろを歩きたい」と言っていた女性は、その後「登山に夢中です」と、山ガールに変貌をとげていました。登山だと、上級者についていくことができるから、なのだそう。もはや山の上くらいでしか、ついていきたい欲求々は充足されないようになったのですねぇ。






 




 
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