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人間いろいろだ・・・・

 山地悠紀夫は、17歳で母親を殺害したとき、精神科医からアスペルガー症候群の診断を受けた。
 しかし、山地が入所した少年院は少年Aの医療少年院ではなく普通の少年院だった。治療は行なわれなかった。
 
 『死刑でいいんです』池谷孝司編著(共同通信社)では、アスペルガー症候群について、うららさんというある女性の証言をもとにその特徴を解説してくれている。
 それを読むと、わたしのまわりにもけっこうその特徴のいくつかに当てはまる人がいる。
 添乗員でも思い浮かぶ人がいるが、もしかしたらあの人はアスペルガーだったのだろうか?
 お客様からまあまあクレームがくるのだが、本人は何でクレームがきたのかよくわからない。自分では一生懸命やっているつもりなんだが、なぜかクレームがきてしまうのだ。
 山地も少年院を出たら、サービス業に就きたかった。人と接する仕事がしたかった。
 添乗員の中にも、サービス業に向かないんじゃないか?と思える人が、サービス業にこだわっていたりする場合がある。

 アスペルガー症候群というのは、気質ととらえることもできるだろう。
 うつ病などと同じように、うつ病とまではいかないけれど、うつ気質という人がいるだろう。
 サディストとまではいかないけれど、サド気質という人がいるであろう。
 アスペルガー長所としては、とても素直で、マジメで、勉強ができる人が多いらしい。だから、学者などにもけっこうこの気質の人がいるらしい。


死刑でいいです --- 孤立が生んだ二つの殺人死刑でいいです --- 孤立が生んだ二つの殺人
(2009/10/02)
池谷孝司(編著)、真下周(著)、佐藤秀峰(イラスト)

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アスペルガー症候群のうららさん

 同じ診断名が付いても、障害の程度は人によって違うが、参加者の一人で、山地と同じアスペルガー症候群に悩む三十九歳の女性、うららさんを紹介する。どんなことに悩み、乗り越えていこうとしているかを聞いた。

 二歳の時から記憶があります。母が言うには、ほかの子に比べて何も話さず、育てやすかったといいます。三歳で外に出て遊び始めました。みんなの輪に入らず、一人遊びをしていました。変なものに興味を持ちました。蝶の羽をちぎるとどうなるのかと思ってやってみたり、青虫を砂に埋めたらどうなるかと実験しました。青虫にアリがうようよしていたら、じつと眺めたり。
 母は初めての子だから私に関心がありました。ままごと遊びのおもちゃを買ってくれたけど、砂の中に埋めたら溶けるかなあ、と実験していました。実はほかの子に取られてなくなっていた。そのたびに買ってもらってもなくしてばっかりで帰ってきました。
 それで母親からは「プチ虐待」のようなものを受けたんです。「おもちゃをどこになくしたの」と言われて、私はそれをオウム返しで「おもちゃをどこになくしたの」と繰り返しました。「どこにどうして」と言われて「どこにどうして」と答えた。人が言った言葉を返していたんです。それしか言葉の理解ができなかった。母は「おかしいな」と思ったようです。「この子はおかしい。外に出して遊ばせたら、変なことばかりする」と考えたんですね。それで四歳の時に家に閉じこめられて、折り紙を教わりました。
 言葉が分かり始めたのは小学校の入学前です。うまく話が通じず、自分では外国人か宇宙人と話しているように思っていました。
 小学校から高三まで奇人、変人、バイ菌扱いで、いじめに遭いました。中一の時、いじめにむかついて掃除の時間に「う-、あ-」って教卓をガーンって投げ飛ばしました。それで校内暴力と言われたんです。
塾通いしていて、その途中、電車の中のポスターを、常識、非常識が分からずに、ビリビリ取りまくってカバンに入れたりもしました。パンの食べかすを電車のいすのすき間に押し込んだり。見ていた人が制服の名札を見て、学校に通報されました。親が先生から呼び出されてすごく怒られました。
 中学では「この子はおかしい。情緒障害だ」と言われました。中一で自閉症だと言われて児童相談所へ行くように言われました。でも、親は「近所の目があるから」とほったらかしでした。
 大人になって主人と知り合い、結婚しました。主人からも「おかしい」と言われて。主人の知り合いが家に来ても、料理はするけど、おしゃくとかできないし。輪に溶け込めず、ポツンとしていました。ムスッとした顔をしていたようで、主人の知り合いは「奥さんはきつい顔をしておられますね」と言っていました。主人の父も「何であんたは明るく振る舞えないの?」と怒っていました。
 小学校の時はよく人と話していたけど、いじめられて話をしなくなりました。話すとおかしいと思われるから。だけど、話さないと「暗い」と言われる。どう人と接触していいか分からず、コミュニケーションが取れませんでした。
 できることとできないことの差が激しいんです。小さい音は聞こえるのに、近くで話してる声があまり耳に入らなかったりする。わざと聞いてないんじゃないか、とよく言われました。言葉が理解できないんです。音はよく聞こえる。地獄耳だけど、「都合のいいことだけ聞いてる」なんて言われます。音とにおい、気温や光にも敏感です。
 私は電話応対ができません。柏手が何を言っているのか、わけが分からない。だから、すぐに電話を切る癖があります。電話で耳の横で相手がごちゃごちゃ話し始めると、「ちょっとお待ちください」と電話を代わってもらいます。
 こそこそ悪口を話しているのは聞こえたりします。それで子どものころ、先生に言いつけたりしていました。小さい子が鉄板をバタンバタンやってるとたまらず、耳をふさぎます。聴覚過敏なんです。医者から耳栓をするように言われました。今はイヤホンで音楽を聴いて電車に乗っています。
一九九六年から精神科に通院していました。途中で中学のことを思い出し、「自閉症」をネットで検索して、アスペルガー症候群や高機能自閉症が目に留まりました。読むと、症状が私とまったく同じでした。
長崎の中学生の突き落とし事件の時、主人がテレビを見ていて「なんかおまえと一緒だ。対人関係に障害があってアスペルガーだと言ってる。もしかしてあれじゃないか」と言ったんです。「おまえもカレンダーを丸暗記する。あの子と同じように機械的な記憶が好きだ」って。
 私、今年一年のカレンダーを二、三分で覚えるのが好きなんです。すぐ計算するのが趣味なんです。順番に計算すれば、何日が何曜日かパッと分かる。その男の子もカレンダーを覚えて機械的に記憶していたということでした。
 子どものころから何か人と違うけど、何がどう違うか、何が原因か分かりませんでした。中学校の担任が自閉症、情緒障害だと言っていたのを思い出しました。
 それで、精神科の先生に診てもらいました。成育歴が分かるような資料を持っていって、変な行動をしたところに赤ペンで印を付けてもらって「アスペルガー症候群の可能性が高い」と説明を受けました。心理テストや知能テストを受けて、一カ月でアスペルガー症候群だと診断されました。
「謎が解明できた」と思って、ホッとして涙がポロポロ流れました。人とどうして違うのか、理由が分かってホッとしたんです。
 今までハイヒールを履いて背伸びしているみたいでした。背伸びしすぎて歩いていた自分が、素足で歩ける自分に変わったみたいです。無理して人に合わせようとしていたけど、診断を受けて、ありのままの自分でいいんだと思いました。それまで、自分のこの性質の違いのせいで、みんなから非難されてきました。「家庭環境のせいだ」と言われたりして。原因が何か、ハッキリしなかったんです。なぜ「あなたはなんかちょっと変だ」と言われなくてはならないのか分からなかった。
「あなたは、頭はまあまあ良くて普通にできるくせに、どうして人が言ったことが理解できてないのか。わざと聞いてないんじゃないか」とよく非難されました。この世の中は私にとって、生きにくいと思っていました。「なぜ、そんなことをするのか?」「何回も言わせるな」「その話はさっきも聞いた。何回も同じことを言うな」と、よく言われます。
 だから、診断を受けて理由が分かってホッとしました。でも、それからアスペルガー症候群のことを家族に理解してもらうまで一年かかりました。私は家で料理しかできません。ほかのことは主人の父がやってくれます。
 アスペルガー症候群を周りの人に理解してもらうのは大変です。医者からは「自分はアスペルガー症候群だから何もしないでおく、と思ったら駄目だ」と言われています。「あなたが嫌だと思うところには行かない方がいい。合わせやすいところには行った方がいい。家族に理解してもらわないといけない。それにはあなたが努力して」とアドバイスを受けています。

 うららさんに、自分の特徴を紹介してもらった。
・同時にいくつかの作業や行動ができない。日によって作業が変わると対処できない。相手の要求を正しく理解できない。相手に何をどう伝えていいのか分からない。
・事柄によって、興味や、できるかどうかに差があるために精神的に不安定になる。
・プレッシャーに弱いが、自分の興味のあることはできる。私は高校までピアノを習っていたから、ピアノの発表会の時、上がることはあまりなかった。
・要点をつかめず、話が長くなってしまうことが多い。余分なことをしゃべってしまう。
・社会性に欠けている。人間関係がつくれない。
・特定のことにこだわりが強い。「一分間」と言われると、「一分間」にこだわってしまう。少しでも変更があると、パニックになってしまいそうになる。
・指輪をはめたり、外したりと同じ動作を繰り返してしまう。
・声の大きさの調節が難しい。小声の方がいい場面でも大声で話してしまう。
・イントネーションが少し違う、と言われたことがある。



 話しがどうも長く、要点を得ない、そのうち、まったく違う話題となり、結局、自分の経験談になる、友人がいる。我々仲間は、そのことを知っているから、その人が話し出すとどうにか会話を奪い返そうと、ちょっと仲間はずれした風になる。すると、その人は、けっこう本気で怒るのだ。こちらは大した話しでもないし、それぐらいのことで、と思っているが、声を荒げて怒ってくる。こちらは、冗談まじりに、「何言いたいのかわからないよ!」とか「要点だけ話して!」などというが・・・・・
 今考えると、これは一番酷なことかもしれないと思った。
 こちらもいつの間にか、自分や大勢のルールで「思いやり」を考えていたのかもしれないなあ・・・

 このような俗に言うKY気質と友情や愛情を感じることはできるが、添乗員が3人ついた大型団体で団長がくれたチップを1人でネコババした旅行会社の社員添乗員は、はたしてどんな気質だったんだろうか?




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