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不思議な旅行業界

 不思議に思うことがある。
 
 まずひとつが、阪急トラベルサポート(阪急交通社の人材派遣会社)と東部労組(添乗員側)の裁判結果である。
  速報 HTS支部1・2陣裁判判決

 裁判所は、添乗業務を「みなし労働」と認める判決を下した。
 この判決には、ほんとうにビックリした!何せその前の第3陣で、裁判所は正反対の判決を下していたからである。しかも、時間算定は不可能といいながら残業代は認めたのであるから!
 添乗員側はビックリしたと同時にこの判決内容の意味を理解しがたかったのではないだろうか。

 私は、この判決に一番怒っているのは、何度も「みなし労働」は認められないと勧告してきた労働基準監督署ではないのか!と思う。
 労働問題で直に雇用者や雇用主と接触してきたプロであるこの労働基準監督署の職員たちにとってどうにもこの判決は受け入れられるものではないのではないだろうか?彼らが、「みなし労働」とはいえない!として阪急トラベルサポートに勧告した過程ではそれ相当の確証と信念があったはずである。専門家としての自信がなければそんなことはしなかった。
 逆にいえば、このような専門家が判断した内容を、一介の裁判官がこうも真逆の判決を下せるものだ!と私は不思議に思うのである。


 そしてもうひとつの疑問は、この問題に関して、JTBのような大手旅行会社やJATA(日本旅行業協会)やTCSA(添乗サービス協会)やサービス連合のような機関の対応についてである。
 このような者が、『添乗員はみなし労働』という立場をとっていることは知っている。
 ただ、わたしが疑問に思うのは、事実認定の正誤について、これらの会社や組織が何も言わないということが不思議なのである。
 この裁判は、旅行会社の経営そのものに係わる重要な事件であり、もちろん注視しているはずだ。
 ならば、なおさら良心に従って業界のリーダーとして恥じない真実を公言すべきである。

 たとえば、『阪急トラベルサポート裁判 会社側の証言にみなさんのご意見を②<乗り物編>』のなかで、阪急トラベルサポート東京支店添乗派遣課細野課長が証言(裁判所にて)している内容は、ほとんどが嘘である。

 伊藤弁護士「バスの車内で、添乗員は寝てはいけないんでしょうか」
細野課長「いいえ。例えば、長距離移動の場合に、お客様にお休みくださいというふうに御案内しまして、添乗員も休憩させていただきますという御案内をすれば、特に添乗員が寝てはいけないということはないと思います」
・・・・
伊藤弁護士「列車ツアーで、途中乗車してくるツアーの参加者がいる場合に、全員が乗り込むまで添乗員は座席に座ってはいけないんでしょうか」
細野課長「いえ、車内で立っていると邪魔になりますので、そういったことはないかと思います」

伊藤弁護士「航空機を利用する場合なんですが、航空機を利用する場合には、機内で添乗員は何をしているんでしょうか」
細野課長「添乗員は機内ですることはございません」

・・・・


 上記のような内容が虚言であることは、JTBを含めほとんどの旅行会社、公的機関がみな知っていることだ。
 「みなし労働」に賛成、反対以前の問題ではないか?
 旅行会社がそのようなことを指導、もしくは推奨していないことを、裁判の場で偽証している現実に対して、どうして、「それは事実と違う!」と、業界のリーダーであるJTBが言わないのか!なぜ、業界の健全性を担うべきJATAが、このような偽証に対して無視するのであろうか!どうして、添乗員の権利の代弁者と自称しているTCSAが、見て見ぬフリをするのであろうか!
 不思議である。


 
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この記事に対するコメント

Re: 携帯からです

エリマリ様
コメントありがとうございます。
最近では、民主主義ってほんとうに良い制度なのだろうか?
と思うことがあります。

URL | InTouch #-
2010/11/16 21:34 * edit *

携帯からです

既存の大人社会?男社会?の最も理解に苦しむところが、この手の会話、って、コレ、裁判でしたね。

その世界にいる人は、浸りきっていて見えない、見ようとしない、そう理解してるのか理解してるフリをしてるのかわかりませんが、旅行業界に限らず、こんなモンでしょ。

というか、こーゆーの良くないよね!

わかっている人も内心そう思っている人も、キツネや狸だから、本音を隠しているのでしょうか?

本気で業界を良くしようと思っているのかなぁ?

はなはだ疑問ですが、それは単に私が青いということでしょうか?

私も時々、日本の常識というものが、わからなくなるんですよね。

URL | エリマリ #K9YKcgD6
2010/11/16 00:36 * edit *
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