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イジメとツアー

 なんともやりきれない事件である。
 小さな子供たちの死はどうにもやりきれないのに、自殺となると尚更である。
 
 おかあさんのために編んでいたマフラーで首をつったらしい。

 *東京新聞の記事
 

『やっぱり友達っていいな』 桐生・小6 自殺数日前の漫画
   2010年10月28日 朝刊

東京新聞1
 亡くなった明子さんが描いた漫画のノート=27日、群馬県桐生市で
 
 群馬県桐生市立新里東小六年の上村明子さん(12)が二十三日に自宅で自殺し、家族がいじめが原因と訴えている問題で、明子さんが亡くなる数日前に描いた漫画のノートが見つかった。題は「やっぱり『友達』っていいな!」。父親の竜二さん(50)は「本当の友達が欲しくて、描いたのではないか」と話している。

 ノートは家族が明子さんの持ち物を整理して見つけた。三ページにわたり描かれている。登場人物は二人の小学五年生の女の子。一人は転校生で、転校してきた日にクラスメートの前で自己紹介する場面で途切れている。

 明子さんは妹に、転校生ではないもう一人の女の子が自分だと話していたという。明子さんは二〇〇八年十月に愛知県一宮市から同校に転入しており、漫画では現実と逆の立場に自分を置こうとしていたようだ。

 漫画を描いた時期は、明子さんが給食を一人で食べることが目立っていたころと重なる。竜二さんは「一人でさびしくて描いたのではないか。続きも描きたかっただろうに」と無念そうに話した。


 別のページの漫画には、かわいい女の子の絵の下に、「転校生。5年生の女の子。おとなしくて恥ずかしがり屋だけど、みんなの人気者」という嘘が描かれ・・・・・・・
妹に「これがわたし」と転校生ではない生徒を指していたらしい。
 いじめの激しかった頃の漫画だという。
 なんとも切ない・・・・・・


 ツアーでも、たまに「イジメ」が起こる。
 集団が存在すれば、そこに日本社会が生まれるのかもしれない。
 学校でも会社でも同じだろう。子供も大人もない。モラルなき国家の縮図かもしれない。

 少人数のツアーだった。
 中年夫婦一組、女性グループが数組(4名、2名、2名)、男女一人参加が1名づつ、12名という構成だった。
 夏休み期間中だったこともあり、女性はすべて学生やOL。30代後半の一人参加の男性が必然的に浮いた雰囲気となった。
 だから空港で初対面した際、一番戸惑ったのはこの男性だったはずだ。若い女性がいっぱい!と喜ぶようなタイプではない。ずんぐりむっくりの人の良さそうな男である。
 ツアーの進行とともに私は同じ男性同士ということもあり彼と話す機会が増えていったが、よくいるようなマジメでとてもいい人なんだけどどうも女性にとって結婚相手の対象とはならないというような独身男性であった。趣味は温泉めぐりらしいが、今回は昔から一度は訪れてみたい場所だったので有休を利用して参加したとのことだった。悪い人ではない。「自分は一人だから何か手伝うことがあったら言ってください」とかレストランで座席割がうまくいかないと率先して「わたしがそっちに行きましょう」と言ってくれる。

 その彼にたいしてどうも旅の半ば頃から女性グループが無視しているような感じを抱いた。
 女性たちは年齢も近いせいかすぐ仲良くなったらしく、その女性グループが、食事のとき、彼の近くに座ることをあからさまに嫌うような行動をとったり、観光中などヒソヒソと仲間同士で話をしクスクスと鼻で笑ったよな視線を彼に向けているようだった。
 そのへんを彼は感じとったのか、もともと気の弱そうな男なのにもっと小さくなっていた。

 わたしは、女性グループが雑談している輪のなかに何度か入って、そのへんの状況を聞きだした。
 女性グループといっても、どうもそのなかで、リーダーのように振舞っている一人のOLがいる。その一人のOLがかなり自己中心的に他の女性参加者たちをコントロールしていた。ときにある人に優しくときにある人の悪口をいいながら、この比較的穏やかでおとなしい女性たちを自分に依存するように仕向けていた。
わたしは、このリーダ格のOLにとって、人の悪口を言ったり、イジメの対象をつくることは日常茶飯事ではないかと思った。集団があれば必ずこれをヤル女性だろう。

 わたしは、この女性グループに「今回のツアーはとてもよいお客様ばかりで幸せです」と言った。そのなかで、他のお客様の情報を話しながら、例の彼について、「ほんとに良い人ですね・・・思いやりがあって・・・話しはおもしろいし・・・わたしはとても尊敬しています・・・」と付け加えた。
 すると、リーダー格のOLは、「エーーーッ、あの人、わたしの会社の、わたしの嫌いな、上司によく似てて・・・なんか思い出しちゃって・・・嫌な感じ!」と言った。

 イジメの理由とはこんなものなのかもしれない。他の女性は、ただこのリーダーの同調者にすぎない。この人にそういわれてみると、そのような嫌なイメージに見えてくるのだろう。

 ちょうどそのとき、噂の彼の姿が目に入ったので、わたしが呼び止めてこのグループの輪に引き込んだ。
「・・さん、どうも・・さん、会社の上司に似ているらしいですよ。彼女がだいぶこき使われている上司に」
 はっきり言ってやった!
「エエッ!・・・・僕はどっちかというと自分でやってしまうほうなんですけど・・・」

 遠くで見ているうちは似ていることでも、近くで見るとまったく違うということはよくある。
 遠くで見ているうちは美人でも、近くで話すうちに全く魅力を感じなくなるということもよくある。
 逆に、遠くで見ているうちはブスでも、近くで話しているうちにかけがえのない美人に見えてくることだってある。

 女性グループのリーダーは、わたしがそうは言っても、結局、納得しなかったと思う。
 ただ、他の女性たちは、彼が十分安心できる良い人だと理解しただろう。
 その後、女性それぞれが、彼と楽しそうに立ち話をしている姿を見かけるようになった。
 私もその中にしばしば入らせてもらった。
 誠実な人柄は接するだけで幸せにしてくれる。

 イジワルな人柄は見ているだけでも不快になる。
 
 もちろん、彼女から、「悪い添乗員」というすばらしい!アンケート評価をもらった。
 それによって、旅行会社からは、「悪い添乗員」という烙印をもらった。

 もし私がその女性リーダーに同調し、
「そうそう!ほんとにああいうタイプよくいますよね!うだつのあがらなそうな・・・・なんか臭ってきそうですね!・・・」
 と、いう様に発言し、率先して彼へのイジメに参画したならば、私は女性グループの信用を得、アンケートに「よい」のうえの「たいへんよい」の評価をコメント付きでもらえたはずだ。
 男性の性格からすれば、イジメを受けようともアンケートに「悪い」をつけることはないだろう。
 きっと、旅行会社から私は、よく頑張りました!と◎をもらえたことだろう!

 これが大人の社会のイジメの構造だ。
 その末端の被害者こそ、一番力のない、どうすることもできない、小さな子供たちではないのか!

 
 合掌


 
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この記事に対するコメント

面白すぎます!

よくやった!さすが!!って感じです。でも私は、気が小さくてそのようにびしっとできないです。
その代わり、その男性のお客様といつも一緒に座ったりしていて、「あの添乗員、あの男性客に気があるのでは?」「贔屓をする添乗員だった。評価2」って感じでしょうか。。。日本に戻ったら、また添乗をしたいです。よろしくお願いします。

URL | くみこ #-
2010/11/03 13:14 * edit *

No title

女のひとは気難しいと困りますね。うちの奥さんに近づかない様にしてもらいたいです。

URL | None #-
2010/10/29 11:50 * edit *
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