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バス事故と添乗員 その3

 先日の
 『バス事故と添乗員 その1』
 ある旅行会社の添乗マニュアルの「バスの安全運行について」の項を紹介した。

 改めてこのマニュアルを作成した者の愚かさを感じ取っていただきたい。
 そして、こういう「愚か者」の愚かさを指摘できないこの会社の従業員たちの愚かさ!
 しかも、もう15年ちかくこういう愚かなマニュアルが継続しているのだ・・・・・

バスの安全運行について

下記A及びBに関してのドライバーヘの安全運行の指導については、添乗員には対応に関する権限を付与します。

A.バスに乗車前の確認・注意点について
①外見上著しい破損や窓ガラスのひび割れ等が無いか
 *不備がある場合、派遣会社経由で担当者へ連絡し対処する。
②タイヤを見て、問題無いか(例えば、非常に擦り減っていないかなど)確認をする
 *運行前にドライバーに適切なタイヤであるか確認する(特に長距離移動の場合は注意が必要)
③運行開始前にドライバーとの確認事項
 *始業点検実施の確認
 *法定速度の遵守、悪天候の際の特に注意した運転の心がけ、職務中の飲酒の厳禁
④バスの各座席にシートベルトが装着しているか確認する
  装着されている場合、お客様へ走行中のシートベルトの利用を案内する
(特にバスガイドが乗務しないコースについては必ず添乗員が案内して下さい)

B.バス運行中の確認・注意点について
①交通規則の遵守と安全運転の励行を確認・注意する
 *交通法規を守り安全速度と十分な車間距離を確認する。
 *無理な追越し急発進・急停車をしない。
 *安全運転に心掛け、わき見運転・スピード違反は絶対にしない。
 *居眠り運転をしない様絶えず注意を払う。
 *積雪や雨天の場合、規制に応じた運行並びに適切な判断での運行に心掛ける。

上記の件にてドライバーヘの指導の結果、日程変更が生じる場合は、添乗員各位の判断に
て次ぎの順番にて旅程内容を変更して下さい。
 ① ショッピングのカット
 ② 観光場所のカット
・・・・・・・・・・・・・・・・・


 そして一番の問題は、愚かなマニュアルといえども、次の一文がつけたされたことによって、専制君主のごとく派遣添乗員のうえに君臨することである。
 上記のマニュアルの上段・下段に書かれてある次の一言によって、ほとんどの添乗員は旅行会社の農奴となってしまった。

上段

・・・・・・・・・これは会社が決めた遵守事項です。添乗員の判断により履行しなかったり変更したり出来るものではありませんので御注意下さい。


下段

その他法令・社内規定等の遵守

業務遂行には様々な法令等が関係します。特に労働関係法規については、細かい規定がありますので、注意が必要です。
また、添乗員マニュアルや指示書は、法令や社会規範に則って、業務を安全、適切、かつ効率的にすするためのものです。添乗員マニュアルや指示書から逸脱した行動は、お客様や会社に直接的間接的に重大な損害を与えるおそれがあるだけでなく、自らの身の危険にも直結することを十分認識しておく必要があります

問題となる事例
定められた添乗員マニュアルや指示書と異なる方法で添乗業務を行った。
(=定められた添乗員マニュアルを、自分勝手な判断で無視することは許されません。異なる方法が必要な場合には、お客様の安全等を十分に考慮し、マニュアルを改正する というプロセスが必要です。)

派遣先の許可を得ないで、勝手に自分の職場を離れた。
(=職場の秩序を乱し、業務効率を低下させる行為です)


「こんなバカなマニュアルを守っていたら、お客様の安全確保はできない!」
「お客様のために、絶対にしてはいけないマニュアルだ!」
 と、添乗員が確信を持っても、それを実行するには勇気が必要となる。
 ましてや、新人添乗員ではどうすることもできないだろう。


 旅行会社は自分たちの都合のよい鋳型をつくりそこに添乗員というプア・メタル(poor metal)を無理やり押し込んできた。
そういう鋳型(マニュアル)をつくり、そこにプア・メタル(添乗員)が収まるように、プア・メタルが今まで家族や友達と養ってきた人格を溶解した。型にはめてできあがってきたモノを、まだまだ!と、アンケートというハンマーであっちこっち打ち叩こうとまでした。
そして、最終的にうまくいかないときは、プア・メタルの質のせいにして、派遣会社に責任を押しつけるのである。弱者!派遣会社は何も言えずにオロオロするばかりである。


 農奴のように、新人からこの「間違いだらけのマニュアル」で育て上げられたらどのような添乗員になってしまうか?考えただけでも恐ろしい!
 社会経験の防波堤がなければ、ゾンビのようにただ旅行会社のマニュアルの盲従者となってしまうだろう。
 こういうゾンビが、愚かなマニュアルを作成した愚かな小心者たちに自信を与えていく。

 !!
 ここまで考えて私はあることがひらめいた!
 「いや、もしかしたら、この人たちは、愚か者ではないのかも?
  わざと、こんなできもしないマニュアルをつくったのか?」 

 バス事故というのは、直接の因果関係がはっきりしても、マクロ的背景はつねに「アーーーだ、コーーーだ」ということになる。
 バスの横転の直接の原因は、ドライバーの居眠り運転だったとわかっても、なぜドライバーは居眠り運転をしたのか?というマクロ的背景まで皆探ろうとする。
 格安ツアーと事故とは因果関係があるのではないだろうか?
 誰もがそう思うだろう・・・・・・
 かなりハードな業務をドライバーはこなしてきたのではないだろうか?と。
 そうかもしれない。
 きっと!そうだろう!
 しかし、同じような業務をこなしているドライバーの同僚は居眠り運転はしていない。
 となると、事故は、ドライバーの怠慢なのではないか!となる。
 こうやって、結局、背景は曖昧となり、数少ない弱者にすべての責任が押付けられることになる。

 こういうマクロ的背景が、万が一、旅行会社へ飛び火しないように設けられたのが、この添乗マニュアル「バスの安全運行について」の遵守事項ではないかと私は思う!!
 ここに書かれている項目は、どうみたって、バス会社側、ドライバー側の遵守事項である!
 バス会社およびドライバーが、公的機関から認可を受けるにあたって、当然必要とされる「安全運行管理」関係の項目であろう。
 運送機関の専門会社または専門家として、当然のことばかりだ。
 
 このバス会社およびドライバーの「安全運行管理」の内規を、運送関係の免許を持っていない添乗員にまで、旅行会社は押付けてくる。

 「・・・ドライバーヘの安全運行の指導については、添乗員には対応に関する権限を付与します」と!
 
 この一文によって、旅行会社は、完全に、バス事故のマクロ的背景の防波堤(テトラポット)を積み上げた。
 添乗マニュアルによって添乗員の与えられた本当の役目は、その土嚢(どのう)となることのようだ!

 

 おまけのマニュアル

人権の尊重
お客様に対してはもちろんのこと、取引先や従業員等の会社内部の関係においても、人種、信条、性別等による差別的な扱いがあってはなりません。セクシヤルハラスメントは、人権を侵害する行為として法令等で禁止されています。

 
 人権の尊重?だって・・・・・・・
  



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この記事に対するコメント

さぁ 機材チェックも添乗員に

ペルー、「エアー・ナスカ社」のセスナ機、墜落。

 現地2010年10月02日(土)16:45頃、ナスカ空港発着の地上絵遊覧飛行を行う「エアー・ナスカ社」の
セスナ機が墜落。墜落現場は、リマの南方約460km地点で、この墜落事故により英国人4人とパイロット2人の
合わせて6人が死亡した。

 同社は、2009年12月よりナスカ空港発着の遊覧飛行を開始した会社で、今回の事故はこの日2回目の遊覧飛行を行っている最中に発生した事故。

 事故原因については現在、ペルー交通通信省(MTC)が調査を進めており、他のナスカ地上絵遊覧飛行を行う会社のツアーに関しては、現在通常通りサービスが行われている。

さて、皆さん! このようなニュースが飛び込んで参りました!
大変です。

阪急社員でペルーに行った事が無くて・・・
ランドオペレーターの企画を丸投げで販売されている内勤の皆さん!
今後は添乗員に飛行機の整備状況のチェックもやらせましょう!

航空機のエンジンはちょっと複雑ですよ! 単純な2ストロークエンジンなんて有りません。
油圧関係の調整など項目は多くなりますね~!。
阪急の社員さん! ぜひ航空機のチェック・マニュアルを作って下さい。
お願いですから日本語でね! スペイン語をそのままでは困りますよ! 

ところで今後、成田から出発する航空機も、各添乗員が機材の点検を
するのが筋だと思いますが、いかがでしょう。
ただ航空機の整備状況をチェックするのには、滑走路に降りれる許可書を
申請しないといけませんね。燃料だってちゃんと満タンにしているか
確認しないと・・・・・・・・

大惨事になる一歩手前で助かった事件も有ったのです。
有名なカナダでのお話しを載せておきます。

1983年7月23日、エア・カナダ143便(ボーイング767-200)はケベック州モントリオールから
アルバータ州エドモントンへの飛行中に高度41,000フィート(約12,000m)で燃料切れを起こした。
エンジン停止後はパイロットの操縦により滑空し、マニトバ州ギムリーにあった元カナダ空軍基地内の
滑走路跡地へ無事に着陸を果たした。

燃料量を監視する機器の故障やヤード・ポンド法とメートル法の混用によるヒューマンエラーが事故の
主因であった。

◆これって、同乗していた添乗員は何をしていたのでしょう。
 添乗員は機長に燃料のチェックについて確認をしたのでしょうか。

 阪急の添乗員だったら、許される事ではありません!
私は今後成田空港で搭乗する際に機長に面談を申請したい!

 
 



URL | 添乗一本やり #-
2010/10/05 02:43 * edit *

Re: No title

小心者ですが様

コメントありがとうございます。
確かに事故があった場合、その責任が旅行会社にないと判断されたとしても、旅行会社は相当のダメージを受けることと思います。だから、ダメージを受けない責任の取り方というのを考えたいですね。
管理人より

URL | InTouch #-
2010/10/04 20:03 * edit *

Re: 受けて立つぜ

添乗一本やり 様

コメントありがとうございます。
個人的中傷の当たるとおもい削除させていただきました。
そういうことでしたら了解いたしました。
http://intouch.blog56.fc2.com/blog-entry-405.html#comment68
上記の8月14日のコメントです。

管理人より

URL | InTouch #-
2010/10/04 19:50 * edit *

No title

どうだろう。本当に旅行会社は免責でしょうか。質屋の盗品等関与罪の様ですが。問題のある内容を承知していて企画するのは勝手ですが、これを販売した時点で販売者責任(製造責任ともいえますね)が発生すると思います。実際ツアーから自分都合により途中離団した人は以降のすべての権利を失います。これはツアーの部分売りはしないことに基づきます。いくら旅行条件書に免責事項が明記してあっても、故意に基づく用件といわれたらどうかと気になります。当社のお客様が事故に遭われないように何時も祈っています。

URL | 小心者ですが #-
2010/10/04 09:09 * edit *

受けて立つぜ

ブログの管理人様

私の意見に反対する意見があれば、是非掲載して下さい~! 拝見したい!

われわれはPKOで出て行く自衛隊員みたいなもので、阪急の社員は
いわばクーラーの効いた国会で涼しい顔をしながら、現場の苦労や
安全策を何も考えずに、うわべだけの答弁をしていく国会議員みたいな
ものです。

議員は安泰な場所に居て、危険な目には合わず、ただ自分らにとって
うるさい有権者の目だけを気にしている、その様子と何ら変わりありません。

なお私は抗議でも脅迫でも何でも受け付けたいと思っています。
どうか管理人様、私への抗議メールはブログにアップして
頂きたいと存じます。

URL | 添乗一本やり #-
2010/10/04 06:39 * edit *
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