Home *  * All archives

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
tb: -- |  cm: --
go page top

バス事故と添乗員 その2

バス事故と添乗員 その1

 アメリカのバス関連の記事を読むと、バスがまき込まれるトラブルはマイカーに比べてかなり低いらしい。バスの事故は滅多に起こらない。
 ただ、問題なのは一度事故が起きると、バスの場合、マイカーに比べて大勢の死傷者が生まれることだ。

 最近はバスの構造上の問題もあるらしい。
 乗車中の快適性を求めるがあまり座席の安全性がかなりおろそかにされていること。窓を広く大きく取ろうとするあまり窓ガラスが不十分な状態ではめこまれていたり、屋根の部分に横転防止の工夫が施されていないことも事故を大きくしてしまう原因らしい。また、車内が火災に対して軟弱な構造になっていること、つまりとても燃えやすいことも大きな惨事につながってしまうようだ。

 事故報告では、死亡者の三分の一は、バスの横転(回転)による。
 また、死亡者の半分以上は、何らかの原因でバスから脱出できなかったことにより死まで至ってしまうらしい。たとえば、身体の一部がバス衝突の際にどこかにはさまれて脱出できないうちに、出血多量や煙にやられたり、ショック死したりする。
即死していない場合も多い。


 こういう状況を添乗員がしっかりと理解していれば、添乗員が「バスの安全管理」としてできることも自ずと見えてくるのではないだろうか?
 それは、タイヤをチェックしたり、ドライバーに対し「シッカリと運転するよう」指導することではないだろう。
 そもそもバス事故というのは、こちら側の過失だけで起きるものではない。こちらが注意していても、事故にまき込まれることは往々にしてある。

 添乗員がすべきことは、万が一事故が起きた場合、その後の大きな2次災害を防ぐことではないか。
 つまり、事故被害が最小限でくいとめられるように何かできないかと考えることが、お客の命を預かっている添乗員の役割ではないだろうか。
 それは、万が一、ドライバーや添乗員という管理者が死傷者になった場合も考えて、お客へはしっかりと案内すべきことがあるのではないだろうか。

 このバスにおける添乗員の立場は、飛行機に例えれば乗務員(スチュワーデス)と似ている。
 もちろん、スチュワーデスは、飛行機のタイヤのチェックなどしない。機内、とくにお客様への安全に対していつでも自分が率先して前面に立つ覚悟だけはしているはずだ。

 スチュワーデスが機内でおこなっていること、現状では、これこそ添乗員が可能な2次災害の防止策ではないだろうか。
 
 *シートベルトをしっかりと着用していただく。
 *イザと言うときのために、非常口の場所と使用法をしっかりと案内する。
  もし消火器具があれば、その場所と使い方まで案内してもいいかもしれない。

 昨日紹介した添乗マニュアルには、下記のような内容が書かれていた。

 ④バスの各座席にシートベルトが装着しているか確認する
  装着されている場合、お客様へ走行中のシートベルトの利用を案内する
(特にバスガイドが乗務しないコースについては必ず添乗員が案内して下さい)


 この項はこれでいいのだと思うが、「・・・ 装着されている場合・・・」というのは、本当はとても大きな問題ではないかと思う。シートベルトがイスに装着されていなかったり、シートベルトが壊れていたりした場合、添乗員では対処できないことも多い。
 旅行地によっては、シートベルトどころか、イスのスプリングが尻に突き刺さって快感?に悶絶しそうなバスや床がもう抜けそうなオンボロバスが迎えにやってくるところもある。
 
 ただ、アメリカ、テキサスでは、シートベルトが装着していなかったという事実が、後々バスの死傷事故の裁判でバス会社側の約15億の損害賠償へとつながっている。
 旅行会社がもしそれを知っていたら、「責任がない」ですまされないはずだ。

US INJURY LAW

November 3, 2005

Waco Tribune-Herald (TX), "Bus crash passengers win $17.5 million in damages"

A McLennan County jury decided Thursday that the bus involved in a deadly 2003 Interstate 35 crash near Hewitt was defective because it didn't have seat belts and awarded $17.5 million in damages to bus passengers.

After 15 hours of deliberation, jurors in the four-week accident liability trial gave the plaintiffs everything they sought in their lawsuit against Motor Coach Industries, a Schaumburg, Ill.-based bus manufacturer.

"A person who sits on a bus ought to have the opportunity to be as safe as possible," said David Hinton, of Temple, whose mother Dolores Hinton was killed in the accident. "To not have a seat belt on a bus, knowing what buses can do in an accident, is unacceptable. Clearly we had to have a trial in order to prove that point."

Motor Coach spokeswoman Pat Plodzeen said the company would appeal the verdict.



 
tb: 0 |  cm: 0
go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://intouch.blog56.fc2.com/tb.php/443-fa93563e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
go page top

新着記事+関連エントリー

カレンダー

カテゴリ

最新コメント

プロフィール

ブログ翻訳

旅行業の本

添乗に役立つ本

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。