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アメリカでバス事故

アメリカでも、観光バスが横転した。
3人の旅行者が亡くなり、多数のけが人が発生した。

米バス事故:日本人3人が死亡、12人が負傷 

【ロサンゼルス吉富裕倫】米西部ユタ州シーダーシティー郊外の高速道路で9日午後6時40分(日本時間10日午前9時40分)ごろ、日本人旅行客14人と運転手1人が乗る小型バスが中央分離帯に衝突する事故を起こし、地元警察によると旅行者3人が死亡、運転手を含む12人が負傷した。

 一行は旅行代理店3社(日本旅行、HIS、近畿日本ツーリスト)が主催するツアーに参加。ネバダ州ラスベガスから、ユタ州の観光地ブライスキャニオンに向かう途中だったという。バスはユタ州に本社のある米国の旅行会社が手配した。

 事故現場に駆けつけた救急隊員が3人の死亡を確認したが、氏名や性別などは確認が取れていない。3人のうち2人は車外へ投げ出されていた。

 在コロラド州デンバーの日本総領事館によると、負傷者はユタ州ソルトレークシティーやシーダーシティーなどの病院で治療を受けている。

 現地メディアによると、バスは高速道路の中央分離帯に衝突した後、ひっくり返った状態で道路脇に止まった。事故現場は直線道路で、ユタ州当局が事故原因を調べている。

 ◇大阪府内の男性が死亡 日本旅行のツアー参加客
 ツアー参加者の内訳は、日本旅行8人、HIS4人、近畿日本ツーリスト2人。このうち日本旅行のツアーに参加した大阪府内の男性(20)が死亡、東京都の男性(38)と女性(40)2人の安否が不明、5人が負傷した。

 HISは20代の男女4人が重軽傷、近畿日本ツーリストは、男性(60)が重傷、女性(53)は軽傷。

 外務省海外邦人安全課によると、現地に最も近いデンバー総領事館をはじめ、近隣の複数の総領事館が、死者の身元やけが人の安否を確認するため、現地に職員を派遣した。同課によると、現場はデンバーから約800キロ離れているという。
毎日新聞 2010年8月10日 18時08分


 このバスには、日本旅行、HIS,近畿日本ツーリストの募集型企画旅行(主催旅行)のお客様が混載されていたらしい。
 このへんのところは、ニュースを読むだけだといまひとつはっきりしない。
わたしは、最初、ブライスキャニオンへのこのバス観光部分が各社オプションかなにかで、それを現地主催している別な会社があるのかと思っていた。だから、1台のバス事故で、このように各社のお客様が事故に遭ってしまったのかなあと考えた。
 しかし、他の記事など読むと、オプションのような類のものではなく、最初のパンフレットからこのグランドサークルの大自然というタイトルで売り出しているようなので、しっかりと各旅行会社の契約書面に記載された確定事項だったようだ。

日本旅行11日本旅行

HIS11.jpgHIS

 HISの『グランドサークル大周遊』のHPの注意事項には、下記のような表記があったので、人数が少ない場合は、他社と混載になるのがアメリカのこの地域では一般的なのかもしれない。
《 ●他のツアーのお客様と一緒になる場合がございます。》
 
 近畿日本ツーリストのホリデイツアー『ミステリーグランドサークル 7日間』では、
《 ※観光の行程はバスまたはバンにてご案内します。ホリデイ以外のお客様と一緒になる場合があります。》

 そうなると、今回のバス事故も、構図は、この前のJTBのエジプトやHISのトルコと同じといえる。
募集型企画旅行の契約内容における事故である。旅行会社は、旅程管理義務、安全確保義務、保護義務という責任が発生する。
 こういう義務を旅行会社がしっかりと満たしていれば、旅行会社の責任は発生しない。そして、今までの過去の似たような事故では、旅行会社はほとんど免責であった。
 参加者が目を皿のようにして端から端まで熟読したパンフレットに、たとえ、どこのバス会社を利用するのかどうか、そのバスがどのようなバスなのか、ドライバーがどういうキャリアなのかなど記載していなくても、ドライバーの過失による事故の責任は、残念ながら、旅行会社の上記のような義務違反にはならないのだ。
 あくまで、バス会社の責任であり、ドライバーの責任なのだ。

 旅行会社は、そのへんのところは、もうしっかりと考えていると思う。
 お亡くなりなった方の遺族の方々や怪我をされ今も病院で苦しんでいる方々に、こういう話は申し訳ないのだが、後々問題になるのは、金銭的なことが多いのだ。
 
 今回のバス事故の場合、現時点の報道からすれば、事故原因は、ドライバーの過失(居眠り運転か?)で決まりであろう。
 続行不可能となったツアーの未消化の部分は、いろいろな違約料を差し引かれ旅行会社より旅行者へ返金されることと思われるが、事故の被害にかかわる損害、治療、救援、慰謝料の類を旅行会社は支払う必要はない。
 だから、被害者たちは、バス会社もしくは、ドライバーへ直接、損害賠償を求めなければならなくなる。
 もし旅行会社の責任を問えることがあるとすれば、旅行会社が、すべて現地まかせで手配情報をチェックした形跡など全くなかったと証明された場合しかないだろう。しかも、それも、このバス会社が、過去に、ドライバーの労働時間を含めた違法行為を常態化させていたという現実あっての話である。

 今回の場合の旅行会社の義務は、特別補償規定で定められたお見舞い金を支払うということだけだろう。
 だから、旅行会社からすれば、事故に遭われた被害者の家族を伴なって現地まで早急に出発するということは、「ここまでしてあげたんだ(誠意だよ)・・・・」ということではないか?日本旅行の記者会見で、「あくまで責任はバス会社」と言ったのは、そこへの予防線だったような気がする。



 今回の事故がドライバーの過失とするならば、旅行会社もこのへんまでが誠意ということになるのであろう。
 仕方がないかもしれない。
 
 ただ、お客様の側にたてば、亡くなられた方、重傷を負われた方、参加者全員が日本の自分の家に帰り着くまでしっかりと保護してあげてほしいと思う。
 現地にて、現地国のルールのなかで、被害者や被害者の家族が平常心を保って物事を判断することはとても無理である。そのやるせなさが、現地の関係者や旅行会社へと向かい、やがてそれが不信感へと行き着くことはよくある話である。
 アメリカの場合、旅行傷害保険に加入していても、治療費が足りなくなったりすることがある(1週間くらいで500万円を越える)。ましてや、クレジットカード付帯保険(傷害・疾病治療費用100万~300万円)ではどうしようもない。
 アメリカの医療機関はとてもシビアだから、そういう治療費を支払えなければ、下級病院へ送致されることになるだろう。
 ドライバーに責任があっても、彼に補償能力がなければ仕方ない。

 最終的に、
 「事故にあったのは仕方ない・・・
  運が悪かった・・・
  しかし、この旅行会社のツアーで良かった」
 と、参加した被害者や被害者家族が一涙の下に思い抱かせるような旅行会社がいい会社なのだろう・・・
 ただ、結局は、人なんだろうと思う。
 そういう会社には、そういう人が集まる。
 
 トルコのバス事故では、被害者であるお客様へ暴言を吐いたHISは、今回、他社と比較されるためか真摯に対応しているようだ。まあ、今回の構図はトルコのときより、旅行会社側の過失が問われることはないと判断しているのかもしれない。
*トルコバス事故・ついに集団提訴・HIS澤田会長の危ない商法

 今後のこのツアーの対応は以下のようになるらしい。
これが安全確保義務ということだろう。

米バス事故、ツアー中止や振り替え
 米ユタ州で事故が起きたツアーについて、8月中の中止を決めている日本旅行(東京都港区)は12日、予約者への旅行費用を全額返還し、希望者には別の旅行先に振り替えることを明らかにした。


 9月以降については「警察当局の動きを見て総合的に判断する」としている。

 また、4人がけがをしたエイチ・アイ・エス(新宿区)でも、8月22日に出発予定の同ツアーを取りやめ、「9月以降は未定だが、安全が確認できた時点で再開する」という。

 一方、2人が負傷した近畿日本ツーリスト(千代田区)は、現地でのツアー委託を別会社に変更して継続するが、ツアーをキャンセルした場合もキャンセル料なしで取り消しに応じる。

(2010年8月12日10時58分 読売新聞)






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