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添乗員は誰のために

 先日、東京地裁は、派遣添乗員のみなし労働を認める判決を出した。

 添乗員の派遣元・阪急トラベルサポートにとっては最高の判決だったのではないだろうか。
 残業代に関しては支払うことになったということだが、今更一日24時間を「みなし労働」にしろ!という気は阪急にはないだろう。すでに、夜22時~朝5時までを別途手当てということで、ほとんどの旅行会社で合意がなされていることだ。だから、現状からいえば、それ以外の時間、つまり朝05:00から22:00までが、「みなし労働」と判定されれば、最高の結果ということになる。
 その最高の結果が、7月2日の東京地裁では言い渡されたのではないか。

 上記以外の争いでは、「みなし労働」は認められないという判決がもうすでに出ている。争っている内容はほとんど同じ事柄なのに違う判決が出ている。結論はひとつしかないはずだ。最終的にどちらの主張を是とするのか裁判所の真実を見る目が問われる気がする。

 阪急が一番恐れているのは、「みなし労働」が認められず、添乗員がお客と同行している時間すべてを時間管理としなければならなくなることではないか。
 しかも、出発(集合前)、帰着(夕食)後それぞれプラス1時間を追加されて。そうなると、通常の移動日は、朝7時頃から夜19,20時くらいまでが時間制の労働時間となり、それだけでも、残業加算されてくるはずだ。
添乗員からすれば至極当然の結末と思われるが、阪急など旅行会社からすれば、どうしてもそうなることを避けたいのだろう。

 だから、万が一、「みなし労働」違法と言われたときのために、添乗員がお客と同行しているおりに業務と無縁な箇所が幾つもあると一分一秒まで主張しようとしている。

 飛行機搭乗中、バスや列車乗車中はもちろん、・・・・食事中、自由散策中、ショッピング中・・・など、マニュアルで示される行為そのものを実行しているとき以外はすべて、休憩中と判断したいようだ。

 このような主張がすべて認められれば、添乗員の収入は、現在より逆に悪くなってしまう。

 旅行会社や派遣会社は上記のような添乗員の休憩時間を主張しながら、観光ガイドやアシスタントを手配せず、旅日記や日毎スケジュールの配布など過剰なサービスで添乗員をしめつける。
 観光ガイドやアシスタントがいなければ、当然添乗員がその代役となるわけで、代役を担うための情報収集や勉強は半端じゃなく時間がかかる!プレッシャーもかかるし、ツアー中も翌日の確認や情報収集で夜22:00以降の寝る時間を削って暗唱!していることだろう。「旅日記」の類の過剰サービスも、毎夜寝る前の時間や休憩時間?を見計らって用意するしかない。
 そのような時間は、「あなたの勝手!」といわんばかりに業務時間へ組み込もうとしない。
 みなし労働を22:00までとし、あとを別途手当てにしようが、旅行会社も派遣会社も痛くも痒くもない。
 時間制も、目に見える事象のみを、時間制の対象とできれば、万々歳であろう。

・・・・・・・・・・・
 
 わたしは、添乗員とは、ずーーっとお客さんについていなければいけない仕事だから「みなし労働」がベストだともともと思っていた。
 ただ、みなし労働は、派遣添乗員と旅行会社の信頼関係がなければ成り立たない。
 いまの旅行会社は、「みなし労働」というのを「添乗員を24時間自由に使役してかまわない!!」と勘違いしたのか、旅行ツアーのハード部分の劣悪の補填を添乗員の過剰サービスで賄おうとし、しかも、もともとそれが添乗員の基本業務だったといわんばかりにマニュアルで添乗員に刷り込ませ、それができない添乗員をアンケート調査などによってコテンパンにたたき、従順させ隷属化した。
 隷属化とは、主人と奴隷の関係であって、添乗員から旅行会社へ異議を唱えることなどありえない。
 収入といえるものはなく、死なない程度に生かされるだけである。
 もし、「隷属関係?そんなことないよ」という添乗員がいるとすれば、あきらかに「アンクルトムズ添乗員」だろう。
 それくらい、高慢で優越意識まるだしの社員ばかりになった。
 (彼ら彼女らは、入社時にそのような新人教育でも受けるのだろうか?)

 派遣添乗員と旅行会社の信頼関係が存在したならば、「みなし」だろうがなかろうが、必ずや収入と労働量・人権のバランスが保たれいたはずである。

 現在の状況のまま、「みなし労働」を容認し続ければ、「みなし労働」という隠れ蓑のなかで、旅行会社のアパルトヘイトがさらに加速するのではないだろうか。
 この際、隠れ蓑を取っ払って、現実を法の下に晒すことによって、旅行会社に多少残っているだろう良心を取り戻してもらったほうがいいのではないか。

 ただ、お客のことを考えると、これがはたしていいことなのかとは思うのだが・・・・・




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