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中国人が来る!

古くから中国人は、世界中で地場を築いて商売をしてきた。アジアはもちろん、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ、オセアニアと、中国人が移住していないところはない。
 そんな中で、唯一足場が築けない国として、よく日本が挙げれれた。それくらい、こんなに近いのに、あのアグレッシブな中国人が中に入って商売することを日本は不可能にしていた。

 それは、日本の隅々まで行き渡る村社会というものが、個体として入ってくる中国人を差別し、村八分にしたからではないだろうか。日本の集団主義はそれくらい強固だった。
 その集団主義は、モノを生産する際にも、その威力を発揮した。会社というひとつの村のなかで、終身雇用と年功序列という保護のもとに、団員の家族がまるごと会社の生産のため努力を惜しまない封建的社会を築き上げていた。

 それが1993年のバブル崩壊後、一気に崩れていった。
2001年に登場した小泉政権のかかげた新自由主義というグローバルスタンダード(実はアメリカンスタンダード)の大津波で、最後に残っていた足場もねこぞぎ持って行かれてしまった。
 終身雇用、年功序列は完全に過去のものになてしまった。会社という村が崩壊しただけではなかった。日本中、至るところで隣に誰が住んでいるのかわからないような没個性化が進んだ。子育てを含むいろいろな道徳・教えを「大家族」という集団が共有してしたいたはずだが、これも大家族が核家族化し、その核家族も離婚を繰り返しもっと細分化することによって、高等動物とは思えないくらい、本能的・生理的な主張しかできなくなってしまった。

 支えあうことで強固になっていた日本の集団社会があちこちで崩れ去ってしまった。足場が頑強でひとりで生きていける立場の人ばかりではない。
鬱(うつ)の人が増え、自殺者が急増していった。キレル若者が新聞をにぎやかした。

 これで、日本社会へ中国人は容易く入ってこれるようになった。日本の村は崩壊した。
日本人は、グローバルという言葉で、アメリカのハゲタカ・ファンドのような金融資本が自分たちのほしいままに日本を上からむしり剥がしていくほうに気が行きがちだが、下からはすごい数の中国人たちが日本へ移住しはじめている。留学、結婚、残留孤児だったひとりの日本人を窓口に何百人という中国人が日本へ入ってきている。村社会が崩壊した日本に、東南アジアのようなチャイナタウンが生まれるのは時間の問題だろう。また、日本経済のかなりのウェイトを中国系が占めるという時代ももうすぐ到来するのではないか。日本の社会基盤の崩壊が、彼らにチャンスを与えたのは確かだ。

 旅行業でも、中国人の時代が来るだろう。日本の旅行業界は、海外渡航者数2000万人などというビジットキャンペーンをおこなっていたが、現実は年間1600万人どまりであった。それでもかなりの数だと思うが、中国の人口の1割が海外へ出かけたとしたら、それだけで1億3000万人である。
 ここ数年、日本の旅行専門学校の多くは、中国人生徒で成り立っている。日本人の生徒ではない。中国人が日本の国家資格である『旅行業務取扱管理者』の資格を取ろうと頑張っているのだ。日本人の若者にとって、将来を考えると、薄給と重労働の旅行産業は魅力のないものになってきているのだろう。あのトラベルジャーナル旅行専門学校(現ホスピタリティツーリズム専門学校)でさえ、旅行科の生徒は集まらない。だから、旅行学校は中国人さまさまである。では、なぜ、中国人は、日本の旅行の資格など取りたいと思うのだろうか?彼らが取ろうとしている資格は、日本の国家資格で、中国では役に立たない。この資格が役に立つとすれば、日本の旅行会社へ就職するか、もしくは、日本で旅行会社を開店するか、しかない。

 東南アジアで繁華街をうろつくと、中国系の小さな旅行代理店がたくさん目に付く。彼等は、中華料理店を開くような感覚で旅行代理店をもつ。中国人は家族経営が基本だから、手軽な資本ですぐ商売へ結びつけようとする。長期的な戦略などない。24時間、一生懸命働くだけである。今後、こういう旅行代理店を、都会の繁華街でたくさん目にする日は近いかもしれない。中国の旅行会社の代理店(手配会社)として、または日本に滞在している中国人旅行者や移住者の手配・ツアー会社として。

 現在、中国の渡航者に日本は年収、ビザ制限を設けている。10年前、中国の旅行者を受け入れる際、年収制限を設けて団体と家族の旅行者だけビザを発給した。しかも、現地と日本、2人の添乗員の同乗させなければいけなかった。それを昨年、個人へもビザを発給した。今年の7月から、その個人への年収制限を引き下げる。中国の経済成長からすれば、近い将来、ビザそのものが廃止されるだろう。また、JTB,HISという大手旅行会社が中国との合弁会社を現地で運営しかなり投資しているところをみると、業界が是が非でも、ヨーロッパと同じようなビザ相互免除国へ持っていくはずだ。
 中国人留学生たちは、その日が来るのを、資格を取って、首を長くして待ち望んでいるのかもしれない。





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