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クラブツーリズムの大罪

クラブツーリズム

阪急交通社と並んで、添乗員から人権を奪ったもう一つの雄は、クラブツーリズムだ。
以前、阪急交通社が海外で「グリーニングツアー」という比較的良心的なブランドを主催していたのに比べ、クラブツーリズムは国内でも海外でも一貫して最悪の格安ツアーを造成し続け、添乗員やホテル・旅館関係者やバスなど運送関係者やランドオペレーターなどを農奴的労働に追いやった。

クラブツーリズムの前身は、近畿日本ツーリストのメディア事業部(クラブ・コスモポリタン)である。
メディア事業というのは、どのような旅行を指すのかといえば、新聞広告や機関紙などを通じて旅行会社が直接、ツアーの購入者(お客様)を募集する事業である。
旅行会社がお客様を募集する方法は、旅行会社(ホールセラー)がパンフレットを作成し、それを駅などにある旅行代理店(リテーラー)を通して販売することが以前から通例であった。この場合、旅行会社は、代理店に対して販売手数料を支払うことになる。そういう代理店を通さずに直接、旅行会社がお客様に販売する方法が、メディア事業である。
近畿日本ツーリストの場合、「旅の友」という機関紙を発行し、一度でも参加したことのあるお客様にしつこいぐらいにその本を送りつける。また、全国の夕刊で定期的に募集広告を載せる。各地の営業所が、新聞の折込チラシで募集をかける。これらの方法で、一度に大量のお客様を募集するのである。

旧くは、近畿日本ツーリストのバスツアーが有名であった。
「びっくりバス」と銘打って、日帰りや1泊2日の短期ツアーを超破格値で売出し、スーパーヒットした商品である。石を投げれば、「びっくりバス」にあたるほど、近所に一人は参加体験者がいた。
このツアーができるまで、国内の日帰りツアーは、あまりメジャーとは言えなかった。阪急も格安ツアーをおこなってはいたが、北海道や九州など2泊3日以上のものが多かった。「びっくりバス」というのは、そんな常識を覆すほど重大な事件であったのだ。

大量の日帰りツアーが毎日、催行されるわけだから、大量の添乗員が必要となる。近畿日本ツーリストは、直系の派遣会社ツーリストサービス、またはエコールなどの大手派遣会社と独占契約をすることによってその需要を補った。当然、エコールは、新聞求人欄などで常に添乗員の募集記事を掲載し、あまい求人条件に乗って大量に集まった添乗員に適当に資格を取らせ、皆「びっくりバス」の添乗に当たらせた。大量生産のベルトコンベアーにマニュアルひとつで組み込まれた新人添乗員たちは、ある者は、あまりの人権無視で辞めていくか、過酷な労働環境で辞めていくか、または、人格を変えることによって生き延びるか、であった。それ以外の選択肢はない!つまり、7割以上は1年以内に辞め、残った者も人格を売って生き延びるしかなかったのだ。

後に、クラブ・コスモポリタンというブランド名で国内、海外へこの格安ツアーは飛躍していくこととなる。
この頃の近畿日本ツーリストの私的な印象を述べると、
まず、無責任な社員が多かった。それでいて、上のものにはゴマをすり、下のものには高飛車にあたるものだから、こちらがいつも関係ない責任まで押し付けられるはめになる。彼らの仕事は、ゴマをすることか、と思ったくらいだ。
また、旅行中、お土産屋やガイドなど現地関係者に対して、横柄でひどい態度の添乗員を目にすることがある。名札を見ると、ほとんど近畿日本ツーリストだった。表のお客様の前での猫なで声と180度ちがって、裏では、「アバズレ」という言葉がぴったりの態度なのだ。それが1回や2回だったら、その添乗員の資質と思うのだか、毎度のことだから、これはあの旅行会社の特徴だと思うようになった。仲間の添乗員にそのことを話すと、皆同じような体験をしているので今では確信を持って言える。
現在、クラブツーリズムと社名を変えているが、その社風は変わらないように思える。

クラブツーリズムの人権侵害の歴史は、阪急以上に古い。
阪急がトラピックスという商品を世に送り込む前から、クラブツーリズムの前身であるクラブコスモポリタンでは、添乗員をマニュアルの中で縛り、一方的に責任を押し付けていた。添乗員の服装や装飾品までマニュアルで細かく規定を設け、旅行会社が格安にするために生み出した細かいサービスまで旅程管理業務の一部のように含まれていた。旅行会社の作業や責任まで、いつの間にか100%、添乗員側の責任範疇のように取り決められている。すべてがマニュアル化されてしまっている状態では、こちらはファシズムのもとの小市民でしかない。不当な法といえども従わないとただ処罰されてしまうのだ。

ここで、私が大きな問題だと考えるのは、ファシズムの小市民の中にもユダヤ人に石を投げた者がいたように、クラブツーリズムの何割かが自ら人権侵害の加害者になってしまうということである。
阪急交通社の場合、直系の派遣会社である阪急トラベルサポートもその他の十数社の派遣会社もベテランを含み老若男女の烏合の衆である。他社で経験を積んだ一筋縄ではいかない添乗員も多い。
それが、クラブツーリズムの場合、希望に燃えた新卒や旅行業界が初めての添乗員が多数を占める。クラブツーリズムは、そういう人たちにマニュアルにて徹底的に添乗業務を教えるのである。マニュアルとは、クラブツーリズムの法であり、正義であると!
希望に燃えた新人の若者たちが、どのような添乗員になるかは、言わずもがなだろう。この時点で、マニュアルに疑問を抱く知性を持っている者は、当然辞めていく。また、理性的で現実主義者の者も自分が得をしないことを知って辞めていく。
残った者・・・真面目で、少し内気そうで、同年代の同姓にコンプレックスを持っているような若者が、法の真面目な実行者として、そして、管理者としてクラブツーリズムの主軸と育っていくのである。
このような経路をたどった添乗員たちは、金太郎飴のように不思議と似ている。

一番似ていると思うところは、態度の2面性である。
お客様のいる時といない時の態度が正反対なのだ。
当然、お客様の前では、ホスピタリティにあふれた優しく気のきく添乗員だ。お客様のいないところでは、お客様をボロクソに言い、関係者に暴言を吐く添乗員である。どちらが、この添乗員の真実の姿かは言うまでもないだろう。

マニュアルでしばると、添乗員が対象を見間違える。
添乗員にとって、業務の対象は、お客様でなければならない。技術職のプロとして仕事をしているのであれば、技術の受け手であるお客様が業務の対象でなければならない。医者が患者の病気を見極め、患者にとって一番いい治療法を考えるように、添乗員にとって、対象はお客様であり、お客様が一番いい旅行ができるような方法を考えることである。
しかし、マニュアルがあるとマニュアルの指示が優先されるのだ。そこには、対象であるお客様のことを考える余地は存在しない。旅行会社の顔色を伺って添乗するようになる。

止めは、ツアーの最後に配るアンケートだ。
アンケートと銘打ってはいるが、明らかにこれは、添乗員の評価表だ!
最近は少しフォームが代わったと聞いているが、以前は添乗員のアンケート欄だけで何項目もあった。これは、添乗員にとってすさまじいプレッシャーであり、ストレスである(これだけでも大きな人権問題だ)。マニュアルという絶対的法で添乗員を指揮下に置き、アンケートという一方的検査(罰則)で判決が決まるのだ。

添乗員は、旅行会社のマニュアル通りに一生懸命、添乗をこなしながら、常に検査官であるお客様の気持ちが気になるということになる。
「誰が、私に、〈悪い〉つけるのか?」
しだいに、アンケートのために添乗をやっているような気になっていく。アンケートとは、最終的に旅行会社の自分への評価を意味する。

マニュアルと厳格なアンケートで添乗員を拘束すれば、ほとんどの添乗員が上記のような状態に陥るだろう。
この状態の添乗員がお客様に何をするのか?

ゴマをするのである。
反射的にゴマをする。

気に入られなきゃ、という思いが強いので、反射的に、お客様の気に入ってもらえるような行為にでるのだ。妙にご機嫌をとるような言葉や表情で接したり、過度な接触やサービスで「いい添乗員だ」と思ってもらおうとしたりする。もうこの状態は添乗員とは呼べない。自分の評価をよくしてもらおうと本業以外の部分でパフォーマンスしているだけだ。学校で、ある科目の点をよくしようと、授業やテスト以外のところで、先生にゴマをすっているようなものだ。

こういうことをするとどういう結果を招くのか!
本心は、お客様のことを真剣に考えているわけではないだろう。目的は、旅行会社の自分の評価だ。その評価をつけるお客様のアンケートが気になるだけだ。だから、お客様にゴマをするパフォーマンスをするのだ。そして、そのストレスが裏の顔になり、2面性が作りあげられていくのだ。

もう、2面性の原因がわかっただろう!
作られた表の顔は、そう長くはもたないものだ。表情の変わり目に賢いお客様なら気づくはずである。
また、だんだんと、添乗以外の日常生活の中でも、2面性が出てくる。愛想笑いや人の悪口などが平気で口に出る。パフォーマンスすることに全く後ろめたさはなく、逆にそれができることが自慢のようになる。

クラブツーリズムの最大の罪は、こういう人たちを世に送り出したことだ。
こういう人たちが、ウィルスのように、旅行業界のあっちこっちで繁殖しているのである。
一見、アグレッシブで上司にゴマをすることがうまいこの輩を旅行会社の単純な管理職たちは満足そうに採用してしまう。そして、どんどんと汚染が広がってきてしまったのだ。

 *クラブツーリズム物語 その2







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この記事に対するコメント

クラツリ

はじめまして。
クラツリの違法性で検索してこちらへまいりました。
クラツリから立ち入り禁止の危険地帯がメインスポットのクラブツーリズムツアーを地元観光協会ご引き受け、市が養成した有償ボランティアにさせるというもの。
ツアー催行開始8日前に、「赤色灯、浮き輪等の安全対策備品を準備しているのか?」と ボランティアの会代表に質問したが、返信ないまま催行初日を迎えた先週土曜日。
ガイドな当たった仲間に終了後聞いたら。。。
安全対策備品一切無し。
添乗員は懐中電灯携帯するよう言われていたとのことだが、忘れて持ってこなかった。
観光協会事務局からはクラツリに「お客様に懐中電灯かペンライト携帯」を伝えたとのことで、何人かのお客様は持参。
市民ガイドを危険な事態もあり得る場所を含むツアーに~
代表の返答が本末転倒。
「クラツリには安全対策備品ありません。あとはこちらのガイドと添乗員が打ち合わせして安全にお客様を誘導することです」
このオヤジは定年後国内旅行業取扱主任の資格をとり、自宅で細々たまに仕事を。
クラツリとコネをつけて自分の仕事に結び付ける欲があるのではないかと勘ぐっています。
意見書に近いものをオヤジと観光協会事務局長と市観光課とクラツリ対応メンバーに送っていますが、その対応の如何=無許可侵入クラツリ安全対策を地元ボランティアに丸投げ、無許可侵入を続けるなら、市議会にまで持っていく予定でいます。

URL | おはようございます。 #-
2014/11/06 07:51 * edit *

クラブツーリズムを利用した者ですが、とにかく添乗員の態度が悪すぎて終始不愉快な気持ちにさせられ楽しい旅行だったはずがこの添乗員のせいで最悪な結果となりました。
ブラジルのカーニバルとイグアス旅行8日間のツアーで行ってきたのですが、私達の担当であったM ・T添乗員が本当に最悪!

「態度の2面性である。
お客様のいる時といない時の態度が正反対なのだ」
こちらに書いてある通りです。

私達、客に対しての態度と現地スタッフに対しての態度が明らかに違うのがわかり、現地のガイドをしてくれていたブラジル人の人に皆同情をしていた位です。現地では、ブラジル人ガイドが二人付きましたが、一人は日本語に通訳してくれる日本語が出来るブラジル人ガイドでしたが、M ・T添乗員は二人に嫌がらせをするだけではなく日本語が話せるブラジル人ガイドにのみ最初から最後まで常に嫌がらせとしか見えない態度を取っていました。

初めて今回クラブツーリストを利用しましたが、この添乗員の態度を見る限り、基本的なマナーや心構えなどが全く無い事を感じましたので今後一切こちらの会社を利用する事は無いと思います。

添乗員は派遣で日雇いの人が多いと聞きましたが、本当ですか?
会社にこの件を話した所で会社側には果たして伝わるのでしょうか?
本人にぜひ厳重注意をして頂きたく強く思います。

URL | 旅行大好き #-
2013/02/20 15:35 * edit *

Re: 全くその通りです

川上 様
コメントありがとうございます。
「三つ子の魂百まで」といいいますが、添乗(旅行会社)でも最初の会社なり上司で、その後の姿勢が決まってしまうように感じます。川上様は、とてもいい会社で教育を受けたのだと思います。ぜひ、その気持ちを大切に!と思います。きっと、どこの旅行会社でも、派遣会社でも、川上様ならやっていけると思いますが、遣り甲斐を感じるところでがんばってください。
管理人より

URL | InTouch #-
2010/05/03 00:42 * edit *

全くその通りです

今回読ませてもらった内容はそのままやと思います 私はエコールの支店のない県からきてつい最近、優しくサポートとか、いい事を書いていたので登録したのですが、一応私にもガイドを含め、添乗員約10年のキャリアがありますが、アンケートはあっても自分は今までこの仕事が好きで仕事に集中してやった事しかないのに、エコールの上司は自分の評価の為にこの仕事をやっていると言ってました。男の癖に裏の顔はすぐ見破りました。私がする事全てに自分の世界でアドバイスするので、派遣会社にて、切れて普通に出来る事が出来ませんでした。だから、自分の心は売りたくなかったのでお客様の事は考えましたが、その上司も乗務する事になっていたのでお客様に対してミスをしたくなかったので、急きょキャンセルしました。ちょうど悩んでいる時にこのメールを見たので、辞める方向に考えてます。私が住んでいた県は派遣に登録もしてましたが、とても大切にしてくれる会社でした。大手の読売もすごく経験関係なしで優しく教えてくれるのでその結果、全国3位に入るぐらいきちんと結果が出てました。とりあえず、人を傷つけ、経費を使ったので損害賠償を払ってもらいたい気持ちです よかったらこのメールに返信お願いします。

URL | 川上 #-
2010/05/02 19:51 * edit *
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