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拒否できない日本

 マスコミは、民主党の鳩山政権や小沢幹事長のことに関しては何が何でも批判の対象とするが、ことアメリカに関しては批判してもおかしくないような出来事でも全く批判することはない。

 先日、テレビ朝日の報道ステーションをちらっと見たとき、沖縄の普天間基地がどれだけ危険なのかということをレポートしていた。どれだけ街中に基地があるのか!という映像にはその危険度がヒシヒシと伝わってきた。その後、この普天間は、夜間10時以降の飛行が禁止されているのに、そんなことお構いなしで、米軍は離発着しているのだ!ということを近所の住民の切実な声として伝えていた。アメリカの横暴さにあらためて感じ入りながら、このあと、いつもねっちっこい具申をする古館キャスターは何とコメントするのかなあ?とおもっていたら、コマーシャルになった。そのコマーシャルに驚かされた。アメリカの有名な保険会社のCMであった!CMのあと、画面の中央で映し出された古館キャスターの次の言葉に再び驚かされた。
「さあ、次のニュースは・・・・・・・・・・」
コメントなし、である!

中国に関しては、ちょっとしたことでも、すぐ「日本政府は、・・・・・中国政府に抗議いたしました。」となるくせに、アメリカに関しては、政府は何も言わなければ、マスコミはもっと何も言わない。いや、反対に、「アメリカに抗議されていますよ!どうするんですか!」などと相手国の旗振役となっている。


『拒否できない日本』関岡英之著 文春新書(平成16年4月刊)より

 勝ちさえすればすべてが正当化される

 アメリカ人は競争に勝つことにしか関心がなく、勝ちさえすればすべてが正当化されると思いこんでいる。それは自己に対して極めて甘い反面、社会的弱者に冷淡で、他者に対して独尊的に振る舞う傾向をはらんでいる。
 こんにちアメリカは、国内や途上国の真因や格差といった問題を無頓着に放置し、他方では自国の主張を他国や国際社会に一方的に押しっけるユニラテラリズムや、他国を厳しく批判しながら自国に都合良くルールを曲げるダブル・スタンダードを批判されながら少しも改めようともしない。そして「勝った、勝った」とひとり熱狂する。こうした自己中心的な行動パターンには、アングロ・サクソン特有の個人主義の思想的伝統がおおいに関係しているように思う。
しかし不可解なことに、アメリカ人は自分たちの価値観は民族性や歴史的文脈とは無関係の、世界に普遍的な真理だと信じこんで競おうとはしない。その大きな理由のひとつとして、社会主義の崩壊現象が「自分たちの正しさが証明された」とアメリカ人に自信を抱かせたことが挙げられている。
 だが冷戦期間中は同じ資本主義陣営に属して一杖岩だと思われていた日本やヨーロッパ大陸の、しかもその中枢から、アメリカとは異なる価値観が主張されるようになったのは、むしろ社会主義崩壊後のことである。



・・・・・・・・・・・・・ブッシュ・ジュニアはこのときわざわざ「キョーソー」と日本語で発音してみせてくれた。アメリカ人が白頭の内部で死ぬまで競争し合うのは勝手だが、よその国の国政の殿堂に乗り込んできて壇上から「あなたがたも、もっとキョーソーしなさい」と言わんばかりの威勢のいいお説教を垂れるのだから恐れ入るほかはない。
 ヨーロッパ大陸でも、イスラーム圏でも、地球にはいま、怨嗟の声が満ち満ちている。
 あこぎな競争に躍起となり、ひたすら勝つことばかりに血眼になっている浅ましきアメリカ人よ。いまよりもっと贅沢をしたいのか。これ以上いったい何を望むのか。もう、充分ではないか。わたしたちはつき合いきれない、放っておいてくれ。頼むからこの小さな惑星の静謐を掻き乱さないでくれ。
 そんなヒマがあったら頭を冷やして、おのれがつくりあげた国の内側を、じっくりと見渡して見るがいい。ユネスコに登録された世界文化遺産は、アメリカ先住民の遺跡、フランスから貰った自由の女神、トマス・ジェファソンが建てたバラディオのイミテーションぐらいしか存在しない。あとはそれこそペンペン草も生えていないではないか…‥・と。



 関岡氏の指摘したように、アメリカの世界遺産(文化)と呼べるようなものは何もない。アメリカ人が土地を奪い蹂躙した先住民族が残したものがほとんどだ。まだ、アメリカと呼ばれる以前の先住民族が残したものだ。だから、ある意味、今のアメリカ人たちにとっては、世界自然遺産に近いものにちがいない。アメリカの遺跡と呼べるものは、ほとんど自然に存在したものなのである。彼らのような価値観からは、文化的なものが生まれてこないということかもしれない。
 何百年後、アメリカに生まれてくる文化遺跡があるとすれば、「強欲資本主義」の廃墟としての『ウォール街』や『シカゴ大学およびマーカンタイル先物取引所』かもしれない。


*アメリカの世界遺産(文化遺産)

メサ・ヴェルデ - (1978年、文化遺産)
 1世紀の先住民族の集落遺跡
Mesa_Verde_National_Park.jpg

独立記念館 - (1979年、文化遺産)
 1776年、フィラデルフィアにある独立宣言した際の建物
independence_hall.jpg

カホキア墳丘群州立史跡 - (1982年、文化遺産)
 12,3世紀の先住民族の遺跡
mound.jpg

プエルトリコのラ・フォルタレサとサンフアン歴史地区 - (1983年、文化遺産)
 アメリカの植民地プエルトリコのスペイン統治時代(16~19世紀)の旧市街地
puertorico.jpg

自由の女神像 - (1984年、文化遺産)
 1886年フランスから贈られた。
new-york-statue-of-liberty.jpg

チャコ文化国立歴史公園 - (1987年、文化遺産)
 10~12世紀の先住民族の遺跡
チャコ

シャーロッツビルのモンティセロとバージニア大学 - (1987年、文化遺産)
 3代大統領トーマス・ジェファーソンの邸宅と彼が建てた大学(19世紀)
monticello.jpg

プエブロ・デ・タオス - (1992年、文化遺産)
 11世紀頃からの先住民族の住居
taos_pueblo_house.jpg

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