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兼高かおると黒柳徹子

エッセイストの酒井順子さんが、『観光の哀しみ』という本のなかで、日本女性の大御所の旅人として、兼高かおるさんと黒柳徹子さんを比較し取り上げていた。

観光の哀しみ (新潮文庫)観光の哀しみ (新潮文庫)
(2003/06)
酒井 順子

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兼高かおるさんといえば、1959年から1990年まで、なんと30年以上も放映された『兼高かおる世界の旅』のナビゲーターである。一時は、カメラマンからナレーターまで一人ですべておこなっていたというから、そのバイタリティーと才能に驚かされる。
日曜の朝にこの番組は放映されていたが、わたしの子供の頃も、我が家はこの番組から日曜が始まる次第であった。
海外が遠く感じた時代、兼高かおるさんは、唯一といっていいぐらいの海外への窓口であった。
そういう番組も、1990年9月をもって終了した。
1990年といえば、個人旅行のガイドブック『地球の歩き方』が、多方面のディスティネーションを出版し、海外格安航空券の旅行会社エイチアイエス(HIS)が、急激に世に出てきた頃と重なる。バブル真っ只中、海外旅行は、おこづかい程度のお金で簡単に行ける時代になった。
夢が現実に近づいた当時、夢をみる必要のなくなった者たちは、この番組からも遠ざかっていった。

ただ、・・・・・今、
再び、この番組が脚光を浴びている。
CSのTBSチャンネルで、毎週日曜日の朝、この番組を再放送している。
40年前の再放送である。
デジタル情報化された現在の旅行文化のなかで、アナログそのものの旅行への再帰を感じる。
そのアナログで映し出される海外の情景を、これまた名画から出てきたよな兼高かおるさんがナビゲートしてくれる。
皮肉にも、それはデジタルのTBSチャンネルでしか見ることができない。

TBSチャンネル 兼高かおる世界の旅<カラー版>

一方の黒柳徹子さんは、誰もが知っているエンターティナーである。
舞台から音楽、作家、司会と何でもこなす。とくに、ユニセフの親善大使として、世界の貧困国を飛び回っている。


酒井順子さんは、この2人のことを好意的に取り上げていたが、わたしが思う2人の共通点は、どちらも、つねに弱者の視点をもっているということではないか。
2人とも、香蘭女学院というミッション系の学校を卒業していることも関係しているかもしれない。だから、弱者への視点とは、神に対する奉仕なのかもしれないが、自分自身のパーソナリティの一部として何の違和感なく愛情や慈しみを表現できることは尊敬に値する。

わたしの添乗の先輩は、『兼高かおる世界の旅』のスタッフとして何度か彼女たちを海外へエスコートした経験を持っていた。
その方の話だと、兼高かおるさんは、どんな過酷な場所や状況でも、自分より周りのスタッフをいつも気遣っていたということだ。まだ、海外へいくことが不便だった頃のトラブルは日常茶飯事だったと思う。

また、障害者のボランティアをしている私の友人のすべてが、黒柳徹子さんが大好きである。
とうぜん、障害を持った多くの人たちからも好かれていた。彼等は、みな、直に黒柳徹子さんと接したことのある人たちである。

海外へいくということ・・・・・・
これは他人の家の敷居をまたぐ行為と同じかもしれない。
「おじゃまします」という気持ちが根底にないといけないのかもしれない。そのように相手をおもう気持ちにブレない自信があるから、兼高かおるさんも黒柳徹子さんも、あそこまで大きな顔でテレビに出てくるのだろう。




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