Home *  * All archives

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
tb: -- |  cm: --
go page top

「地球の歩き方」とそれ以外のガイドブック

 
 『地球の歩き方』というガイドブックがある。

 このガイドブックのことを、世界のあちこちで出会った日本の旅人たちは、『地球のだまし方』などといって揶揄していた。それぐらい、このガイドブックに裏切られたとおもった旅人は多かった。
 しかし、そうおもった旅人たちは、次回再び旅に出るとき、また、この『地球のだまし方』ならぬ『地球の歩き方』を必ず持参していく。

 ということは、このガイドブックは、旅人がだまされた!と感じるくらい頼りにされているともいえる。
それくらい、旅人は、毎夜この本とにらめっこしながら明日の予定を組み、この本をカバンに入れながらあちこちの観光名所や駅や交差点で開いては掲載している情報を確認し旅を続けるのだ。
 だから、その情報が違えば、それなりの金銭的、時間的なロスと精神的ダメージを受けることとなるので、その情報に対する怒りはひとしおとなる。その結果が、この本こそ、『地球のだまし方』!なのだとなる。

 では、「それならば、」と、違うガイドブックを持っていくかとなると、他のガイドブックは当初より想定外なのである。とくに、一人旅もしくは、個人旅行者にとって、旅する上のつなぎ情報は、この『地球の歩き方』が群を抜いている。また、旅人の投書情報が掲載されており、その視点は自分と差異がなくとても身近に感じるのだ。

 以前の『地球の歩き方』は、その投書情報がほんとうに多かった。それは、まるで、旅行エッセイのごとくであった。投書が多ければ、それだけ自分の旅行予定にも当てはまるような身近な情報が増えてくるわけだが、そのことは、それだけこの本のことを『地球のだまし方』と感じる者が増大することも指す。投書は、その旅行者にとってたまたま起きたようなできごとが、まるで普遍的な情報のように記録されていたので、「良くない」ということが「良かった」り、「良い」と書かれていたことが「最悪」であったりするのだ。

 はじめて『地球の歩き方』の中国版が出版された頃だった。
タイのバンコクの安レストランで、日本人の方々とその本についてどれだけ酷いか、言い合っていた。
「あれは最低だ!」とか、「嘘しか書いてない!」とか皆で罵詈雑言を浴びせかけていたら、いつもは饒舌なA氏が、「ごめん」と言い出した。A氏の話しだと、我々が一番非難していた中国の西域方面を担当したのが、彼だったらしい。
 そしたら、急に、皆が、「いや~~あんなところ、正確に書けないのがあたり前!」「あの本がなかったら、今頃、生きてないよ!」などと言い出した。

 そのように、『地球の歩き方』という本は、行った人しか分からない情報が一番の売りだったのだ。
だから、欠点としては、行かなくても分かるような情報をあまり掲載していなかった。とくに、観光名所の詳細や歴史などは、ほとんど記述していなかった。まあ、そういうことは、その場でパンフレットでも貰ってくれ!ということだったのかもしれない。

 そして、こういう情報を主に載せていたのが、『地球の歩き方』以外のガイドブックだったのだ。
こういう情報に、「だまされた!」と思うような旅行者は、よっぽどの専門家以外いないだろう。ガイドブックの中には、そういう情報さえ中途半端な記載しかないものもある。

 わがまま歩きブルーガイド(実業之日本社)
 るるぶワールドガイド(JTBパブリッシング)
 新個人旅行(昭文社)
 
 このようなガイドブックを購入して旅行へいく旅人は、おもに旅行会社が主催したパックツアーの参加者であるから、それほど、「だまされた」気持ちを感じることはないだろう。ほとんどが、お仕着せの旅行である。以前であれば、一度もガイドブックを開く必要性にせまられることなく、旅行が終了してしまう者がほとんどであったはずだ。最近は、少しは、開くことがあるかもしれない。最近のパックツアーは、大都市のフリータイムや食事を何回か抜いてある場合がある。それぐらいの情報なら、どのガイドブックでも対応できるのではないか。


 ただ、最近思うことは、これらどちらかといえば、パックツアー客向けのガイドブックが、個人旅行者向け情報へシフトし、『地球の歩き方』のような一人旅や個人旅行者向けのガイドブックが、かなり団体客や裕福層向け情報を取り入れてきているように思える。歴史記述のような部分もどちらも遜色ないようになっている。
 こうなると、投書などの情報量に勝る『地球の歩き方』が圧倒的に有利な気がする。
 添乗員にとっては、『地球の歩き方』で十分だ。とくに、『地球の歩き方』は、比較的小さな町の地図も掲載している。これが、添乗員にとっては、すごく重要なのだ。この地図をコピーして、お客様の自由散策用に配布することもある。

 まあ、今でも、旅人たちは、この『地球の歩き方』にだまされている!ことと思う。
 ただ、だまされるほど、価値が出る本かもしれない。











tb: 0 |  cm: 0
go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://intouch.blog56.fc2.com/tb.php/316-1fd85486
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
go page top

新着記事+関連エントリー

カレンダー

カテゴリ

最新コメント

プロフィール

ブログ翻訳

旅行業の本

添乗に役立つ本

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。