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旅行中の盗難

  添乗中、お客に言われたことがある。

「カメラ、盗まれたんだけど、添乗員さん、証明書 書いてくれる!」

一応、「エッ!!」と驚いてみせたが、こういう客のほとんどは嘘をついている。
盗まれた客が、最初からこのような物言いのはずはない。皆、あわてるか!ガックリしてしまっているか!で、添乗員に、「証明書書いてくれる!」などとは言うはずがない。

このお客は、ブランド好きの中年女性だったが、結構、押しが強く、あやうく根負けしようになった。

「あなた、添乗員さんでしょ!客が困ってるのよ!」
「ただ、現場を見ていないものですから・・・警察に届けて証明書を書いていただくほうがいいと思います」
「・・・そんな時間あるの!」
「少し観光時間を割いて、届けることは可能ですよ」
「ダメ!観光時間、割かなければならないじゃないの!楽しみにしてきたのよ!!」
「それでは、諦めるしかないですね」
「!!あなた!それでも、添乗員!旅行会社に言うわよ!どうせ、派遣でしょ!知っているのよ!旅行会社へ言うわよ!今、電話するわよ!」
「・・・そう言われましても、旅行会社からも・・・保険会社からも・・・・ちゃんと、確認が取れない場合、違法行為になると言われているものですから・・・」
「そんなこと!!ないでしょ!!前も書いてもらったこと、あるんだから!」

 (やっぱり、前がアッタか!!!)

格安ツアーの添乗中だったが、その格安代金の元すら取ろうと、あさましい行動に出るお客がいることに、究極の格安ツアー客を見た思いだった。(格安ツアーにブランド好きは結構多いのだ)

もしかしたら、お客は嘘をついていなかったのでは?と思う者もいるかもしれない。
それならば、このお客の次のような行動は、どう解釈したらいいのか!

次の日の観光地では、失くしたはずのカメラで、パシャパシャ!と写真を撮りまくっていたのだから!

私の想像では、このご婦人!カメラを2つ持ってきたのだ。そして、一つはとても高級なカメラ、もう一つが、廉価なカメラ。ツアー中、ずっと、高級カメラで写真を撮ってきたが、ツアーが終わりにさしかかってきたときに、上記のような盗難事件をでっち上げた。もちろん、高級カメラのほうで!そして、残りの日々は、廉価なカメラでもいいか!と考えたのだろう。その目論見がはずれた時に至っては、もう廉価なカメラを使う必要はなく、失くしたはずの高級カメラで、恥も外聞もなく前以上に写真を取り巻くってしまった。
恐るべきご婦人だ!と思った。
しかし、まわりの添乗員からも似たようなお客の話を聞くので、珍しいことではないのかもしれない。


 旅行傷害保険会社は、たしかに、現地警察の証明書がなくとも、添乗員が書いた証明書(「現認書」とか「第三者証明書」という)を、代用書類としてくれる。だから、概ね、信用できるお客に対しては、添乗員は証明書を書いてあげるだろう。ただ、お客に言われるまま、上記のような者に証明書を書いてあげると、後から添乗員の信用問題へも通じかねないので注意したほうがいい。上記のようなお客は、保険会社のブラックリストに載っているケースが多いのだ。海外旅行へ行く度に、何か無くなるんだから、保険会社もブラックリストに追加せざる負えないだろう。

 反対に、ほとんどのお客にとって、盗難はそうあわてる必要はない。
ちゃんと、保険に入っていけば、携行品は100%近く、保険でカバーできる。(多少の自己負担金と手続きのわずらわしさはあるが)
パスポート紛失も、5万円までなら、再発行経費を負担してくれる。
現金は保険対象外なので仕方がないが、今なら、どこの主要都市にもATMが設置されているので、クレジットカードかキャッシュカードがあれば、現金をあまり持ち歩かなくてもすむ。
以前は、クレジットカードを紛失した場合どうするのか!ということもあったが、今では、現地で再発行できるカード会社も増えている。(本人が気づかない期間の悪制使用は免責)
航空券もほとんど、Eチケットになり、紛失しても心配なし(ATB券時代、どれだけの添乗員が航空券を紛失して弁財に苦しんだことか!)
・・・今でも、添乗員の過失(失敗)による出費があれば、派遣会社は、添乗員に負担させるだろう。100%の負担ではない場合もあるが、やはり何割かは負担させる派遣会社がほとんどだ。日雇い派遣の薄給、福利厚生、身分保障なし!その上、会社の代表として、添乗員が現地最高責任者であるから、ちょっとした勘違いすら添乗員の責任となり痛い出費(けっこう高額になるのだ)へとつづく!こんなに宙ぶらりんの添乗員にたいして、いくつかの派遣会社は今でも、登録時に「身元保証人」の署名を求めている。《被用者が雇い主に損害を与えたときは、被用者に代わって弁償する》と!こんなんじゃ、誰も怖くて添乗員などにはなれない!


 盗難にあってもあわてる必要はない!と言ったが、後味の悪くなるのは致し方ない。
現地を恨むか、旅行会社を恨むか、添乗員をうらむか、・・・結局、自分の不満を誰かのせいにしないと気が済まない。個人旅行ならば、自分のせいかなあ?という気持ちも多少、芽生えると思うが、添乗員付き団体ツアーでは、そんなネガティブにならなくても、不満解消用の弱者がいるのだ(サービスを受ける側にたつお客は、相手に何でも命令できると勘違いしている輩が多い)。誰を恨んでも、後味が悪いことには変わりないだろう。
そういう中でも、最も後味を悪くする盗難!がある。

この盗難に関して、旅行会社は何も言えないだろうから、かわりに、私が注意を促したい。
その盗難とは、同じ団体ツアー内での盗難である!
簡単にいえば、お客の中に、どろぼう!がいる。
お客を神様!と普段叫んでいる旅行会社が、今度は、お客はどろぼう!とは言えないだろう・・・
バス車内での盗難が最近増えている。

同じ日本人だから!と思って安心してはいけない! 
同じツアー客だから!と安心してはいけない!
もっとも、スキのできる時間・場所こそ注意したほうがいい!






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