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ルックJTB・・・決心5

 前回記したように『ルックJTB』は今年も格安路線を踏襲するつもりのようだが、同じそのホームページでは
「2010年4月 海外旅行は生まれ変わります。ルックJTBの決心!」
と筋肉ムキムキの草野仁がガッツポーズをしてまるで新ブランドを立ち上げたような力の入れようだ。

そこには、大した8つの決心が記されている。
内容はそう声高に叫ぶほどの決心とは思えないが、ただその決心が守れなかった場合、今までの2~5倍の変更補償金(旅程保証)を支払うとその後に記されているのには驚かされる。
・・・すごい決心だ!
ほんとに!
どこがすごいかというと、約款でうたわれている旅程保証のルールを単独で踏み越えてしまうのだから!さすが、JTBだ!
こんな宣言は、世界の巨人・JTBしかできない。弱小旅行会社が真似できることではない。
よっぽど、その決心!の履行に自信があるのだろう!だからこその宣言だ!その自信の裏打ちは、ホテルや運送機関の仕入れをかなり前からギャランティーしているということだろう。弱小企業では怖くて侵せないリスクだ。

まあ、昨年の北島社長の「格安脱退宣言」はいとも簡単に守れなかったので、『ルックJTBの決心!』も今後どうなることか定かではないが・・・・お客からしたら、この言葉こそギャランティーしてもらったほうがいいかもしれない。


・・・・その『ルックJTBの決心』のひとつに、ショッピングがある。
同じJTBグループとしては、JTBグランドツアーが以前から、ショッピングに関してコミッションを目的としてお土産屋に入店することはしない!と宣言していた。私は、同じJTBグループとしてルックはこんなことをされて平気なのかと思っていたのだが、やはりルックも同調することにしたみたいだ。

*2010年10月から、無理にショッピングへはお連れしません(決心5)

この宣言により、今まで(今年の3月)のルックは、「無理やりにお客をショッピングへ連れていきました!」と言うことになる。今後、お客にとっては、限られた日程が「可視化」されることになるので本当によかったと思う。
しかし、海外の現地の人たちにとって、このようなサービスは複雑な思いであろう。
当然、日本の旅行会社と契約を結んでいた現地のお土産屋さんは、立ち行かなくなるか大きな収入減となる。日系のお土産屋さんは、日本人客がほとんどであるので、かなりのダメージになるだろう。ただ、ヨーロッパにおいてはもう何年も前から立ち行かなくなっていたお土産屋は多かった。旅行会社に支払わなければならないコミッションが高額で、せっかく日本人団体を誘致しても売上げには繋がらなくなってしまっていたのだ。ドライバーや現地ガイドなども、微々たるお茶代しかお土産屋から貰えなくなり、日本人団体の嫌われ度は急上昇!していた。今では、中国人や韓国人グループのほうをドライバーは好んで受注したいはずだ。
こんな状態なのに、今後はお土産屋にも入店しない!と宣言したのだから、現地での嫌われ度は付きの連続1位ということにでもなるかもしれない。
 
 この連続1位になる理由は、もう一つある。
それは、チップが安いことだ!ドライバーやガイドにとって、収入を支えるべきショッピング・コミッションがない上に、チップも他国の団体と比べ、断トツ低額なのだ。これでは、現地関係者が日本のツアーを疫病神のように言うのも理解できる。
日本はもともとチップの習慣がない。チップの似て非なるものに「寸志」というものがあるが、これはとてもワイロ的な臭いがするものである。何かを期待して、または、何か特別なことをしてもらった謝礼として、「寸志」というものは支払われるのではないか。欧米でいうチップというのは、ごく普通のサービスに対して支払う潤滑税であるが、その発想のない日本人は、人件費を抑えるような感覚でチップを値切る(現場とは関係ない日本の事務職が考えるのだ)。

「お客様は神様!」と飼いならされたお客は、チップについて考える発想は持っていない。そんなことでも言おうものなら、めんどくさい!と不満タラタラだろう。神様!の不満解消は、旅行会社にとって至上命令だろうから、現場にて、たった一人の神様!の不満も出さないように、チップの意識は持たせないようにしている。旅行会社の中には、ホテルのチップ(枕銭)や公衆トイレのチップを添乗員が毎日配布しているところさえあるのだ。

だから、添乗員が打合せ時に持たされるチップは、かなり小額である。現地のドライバーやガイドにそれを渡すことさえ恥ずかしくなるような小額なので、現場で直接、接しなければならない多くの添乗員が、その小額のチップに、自腹の色を付けて渡している。つまり、自分の微々たる収入をチップに足して支払ってあげているのだ。旅行会社へそんなことでも言おうものなら、「ちゃんと契約内容に含まれているのですから、そんな余計なことはしなくていい!」と怒られ、「これは、アナタが勝手にしたことですから、こちらは不足分は出しませんよ!」とソッポを向かれる。ただ、添乗員からしたら、現場で面とつき合わせて、常に心のキャッチボールをしている方々に、最終的に渡すチップでガックリした思いはさせたくはないのだ!日本人が本来持っているこのような情や誠意はとても大事なものだと思うが、それすらも、今の格安ツアーオンパレードの現状では許されないらしい。

中国人ツアーは、日本人よりチップは高額である。
中国人は商売好きでとてもケチなイメージがあるが、必要と判断したところでは惜しみなく投資する。
お土産屋ではおおいに買物をし、旅行会社はそのコミッションを独占するというようなことは絶対しない。コミッションが現場の潤滑油であることをよく知っている。
中国ツアーの添乗員は、お客個々からチップを集金してそれをドライバーやガイドに差し上げたりしているので、人数が多ければかなりの額になるのである(日本の旅行会社は禁止している)。
今では、中国人ツアーが来ると、お土産屋もドライバーも大喜びである。

日本のツアーは、お土産屋をカットするのであれば、チップ額をかなり上積みしなくてはいけなかった。または、その方法を模索しなければならなかったはずだ。
お土産屋をカットし、チップも低額のままで、現場が納得するはずがないのである。
旅行会社はこういうかもしれない。
「ちゃんと、現地のオペレーターとは話がついております。その分の保証は、ランドフィーに足しております」と。
このような保証は、現場にはまったく意味がないのだ。


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