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久しぶりの友人


「ひさしぶり 」
 昨日、昔からの友人と飲んだ。
以前、彼女は添乗員をしており、今、設計の仕事をしている。

毎年なぜか2月になると、どちらともなく電話をして交友を温めているのだが、どうして2月になると会いたくなるのかはお互い分かっている。

それは、私たち共通の友人である一人の添乗員が20年ほど前の2月に亡くなったからである。
彼女は20代半ばだった。
雪の北海道で、滑って転んだお客を助けようとして車にはねられて亡くなった。
即死だった。
細身でシャキシャキした気の強い女性だった。

彼女の元気な姿は今も目に焼きついている。
それともう一つ思い出すのは、彼女の葬儀での母親の姿だ。
東京の下町だったと思うが・・・自宅で執り行われた葬儀で喪服を着たお母さんの寂しい後姿はどうしようもなく記憶に焼きついて離れない。私が庭をうろうろしていたら、葬儀が行なわれている部屋とは別の奥まった場所の窓ガラスの隙間から、たった一人でうつむいたまましゃがみこんでいるお母さんの後姿をみかけたのだ。泣くことさえ忘れたかのようであった。たぶんそれを通り越して放心状態だったのではないかと思う・・・・

その葬儀には、その「北海道ツアー」を主催した旅行会社からの弔問もあった。
彼女はその旅行会社から直接依頼を受け添乗に就いていた。派遣添乗員ではなかった。だからなのか、その葬儀は、旅行会社がすべて受け持ったと聞いているが、旅行会社が厚意を示したのはそれだけだったようだ。直接旅行会社から添乗の依頼を受けた彼女だが、社員ではない。日当制の日雇いだ。そんな添乗員のために、旅行会社が保険に入るはずはないのだ。
事故原因は彼女の飛び出しとなった。

添乗業務中、お客様のために身体を張った添乗員は、ただ死んでしまった・・・・・・
夢や希望もあっただろうに・・・・
彼女の笑顔を想い出すたびに、あのお母さんの後姿と重複してしまう・・・・
娘さんはりっぱな添乗員でしたよ!
そうお母さんに言ってやりたいが、こんな悲しい結末をお母さんが望むはずはないのだ。


 今でも添乗員の待遇はほとんど変わらない。
添乗員が死んでも、旅行会社や派遣会社は一銭も出したくはないのだろう!




「また、来年かな 」
結局、毎年『乾杯』とは言わずに、友人とは別れることになるのだ。



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