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斉藤茂太の好奇心


 今、すべての世代で欠けているものは、『好奇心』のような気がする。
『好奇心』の強い子供は、生き生きとして聡明だ。
『好奇心』の強い若者は、自分の生き方に前向きだ。
『好奇心』の強い中高年は、いい!顔をしている。

人間が生来持っている『好奇心』という真直ぐな流れを阻もうと多種多様な土砂が流れ込んでくる。
それを浄化する作用を人間は持っているはずだ。
自戒を込めて、素直に『好奇心』と向かい合いたい。

『好奇心』なき社会では、旅行が文化とは成りえないだろう。
 

斉藤茂太氏は、歌人であり精神科医でもある斉藤茂吉氏の長男である。斉藤茂吉といえば1921年から4年間のドイツ留学が添乗員にとってはよい資料なる。斉藤茂太氏も、父親同様に精神科医であり作家でもある。彼はとくに、日本旅行作家協会会長として、数々の旅行エッセイを発表していることで有名である。
そういうエッセイのひとつ、『人生は思い立ったら旅支度』PHP研究所発行(1992年12月30日)の序文で、『好奇心』の大切さを説明してくれている。


「なぜ僕は旅に出るのか」

「旅」の原点は何か、ときかれれば私は「好奇心」と答えるだろう。
 好奇心が存在しなければ、人間は現状に安住して発展することをやめてしまうだろう。
森の中で木の実を拾う採集経済から自ら食糧を生産する農業が定着し、海に乗り出して魚をとるという漁業が開発される。気の合った者同士が集同から離れてよそのどこかに移動して居を構える。そこに集落が形成され、それが何となり、町となり、都会となる。
 人間の特徴の一つは好奇心が旺盛だと言えるかも知れない。目の前にそびえる山の向こうには何があるのだろう。もっとうまい食物が、もっとキレイな女性がいるかも知れない。よし行ってみよう。そして何人かの人間が「何か」を求めて山を越えていく。永久にもどって来ない人もいるし、帰って来て家族を連れて新しい土地へ移っていく人もいる。
 その本能的な欲求がコロンブスとなり、キャプテン・クックとなり、マルコポーロとなり、スペインの中南米進出となり、欧米列強のアジア進出となり、アメリカの西部への大移動となったのだ。モンゴル族がベーリング海峡を越えて北アメリカ大陸を南下して南アメリカヘ至る気の遠くなるような時間をかけての大移動などは壮大なロマンと言ってもいい。

モビリティ(移動)はまさに人間の本能と申してよい。人類が地球上に散らばり、それぞれの拠点をつくったのは、源流をたどれば好奇心という一点に到達するだろう。
したがって人間が好奇心を失ったら、その人間の発展は終局を迎えるに違いない。・・・・



人生は思い立ったら旅支度―いくつになっても感動探し人生は思い立ったら旅支度―いくつになっても感動探し
(1992/12)
斎藤 茂太

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