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日本観光戦略研究所はどこへ行った?

 昨年(2009)の6月、『旅ゆき』という分厚い本が発行された。

旅ゆき1

著者は、日本観光戦略研究所である。
 この日本観光戦略研究所とは、自由民主党の二階派(二階俊博氏)を主な会員とした政策グループである。二階氏といえば、過去に運輸大臣、経済産業大臣、社団法人全国旅行業協会(ANTA)の会長を務めるほど、「観光」と深いつながりのある政治家である。大手旅行会社を含め、観光関連業で、二階氏を知らないトップはいないにちがいない。
 昨年3月に起きた西松建設にかかわる民主党の小沢氏辞任で、自民党の二階氏の名前が急にマスコミを賑わしたが、観光業界では富に有名な政治家であった。

 また、二階氏はとても人脈を大事にした政治家といわれるので、政権与党での彼の優位な立場に多くの観光関係者が知遇を求めたのではないだろうか。彼が始めた日本観光戦略研究所という政策グループなど、二階氏を頂点とする懇親的な要素があったのではないだろうか。

 『旅ゆき』という本では、2004年以降の日本観光戦略研究所の定例勉強会出席者のスピーチが掲載されている。
その出席者の面々をみていると、昨年9月、自由民主党が政権を失ったことは、とても大きな衝撃だったのではないか!と感じる。つまり、二階氏のような方々に擦り寄り懇意になることで、グループの結束を固めてきた者たちにとって、180度よそ者のリーダーが現われたのだ!今まで関わりのなかったリーダー、いや、今までバカしていた者がリーダーとしてやってきたのだ!それ以外は前のままなのだ!
 
 小さな観光業界だけでもそんなことが起こるのだから、今回の民主党の政権交代は、あっちこっちで同じような衝撃を起こしているのだと思う。
 すると、どんなことが起きるのか?なんとなく想像がつく。自分たちの温室に穴を開けようとするようなリーダーをいじめて追い出そうとするだろう。そして、また、前のリーダーが戻ってきて、旧交を温めたいと思うだろう!

 『旅ゆき』の目次をみると、多くの主席者の名前が書いてある。

内閣総理大臣 麻生太郎
国土交通大臣・観光立国担当大臣 金子一義
元内閣総理大臣・「新しい波」最高顧問 海部俊樹
日本経済団体連合会会長 御手洗冨士夫
経済産業大臣・衆議院議員 二階俊博
(社)日本旅行業協会会長 新町光示
国土交通省総合政策局観光部長 金澤悟
関西国際空港(株)代表取締役社長 村山敦
金融・経済・財政政策担当大臣 竹中平蔵
国土交通省総合観光政策審議官 鷲頭誠
国連・世界観光機関(UNWTO)アジア太平洋センター代表・アジア太平洋観光交流センター(APTEC)理事長 本田勇一郎
錦湖アシアナグループ会長 朴三求
成田国際空港(株)代表取締役社長 黒野匡彦
東日本旅客鉄道(株)代表取締役社長 大塚陸毅
東京大学名誉教授 月尾嘉男
前中国駐在日本国大使・(株)東芝取締役・早大大学院アジア太平洋研究科客員教授 谷野作太郎
(財)国土技術研究センター理事長・元国土交通省技監 大石久和
日本郵船(株)代表取締役社長 宮原耕治
国土交通省顧問・前国土交通事務次官 岩村敬
経済産業省商務情報政策局長 豊田正和
立命館大学理事長顧問・元日本地震工学会会長 土岐憲三
東京大学大学院情報学環教授・工学博士 坂村健
(株)ギャガ・コミュニケーション代表取締役会長・日本経団連エンターテインメントコンテンツ産業部会長 依田巽
日本経団連副会長・観光委員会委員長、味の素(株)代表取締役会長 江頭邦雄
国土交通省総合観光政策審議官 柴田耕介
前秋田公立美術工芸短期大学学長・新日中友好21世紀委員会委員 石川好
外交評論家 岡崎久彦
石油資源開発(株)代表取締役副社長・前JETRO理事長 渡辺修
(社)日本ツーリズム産業団体連合会会長・(株)ジェイティビー代表取締役会長 舩山龍二
中部国際空港(株)代表取締役社長 稲葉良睍
三菱重工業(株)代表取締役社長 佃和夫
(株)ニトリ代表取締役社長 似鳥昭雄
政策研究大学院大学・関西大学客員教授・前大阪府知事 太田房枝
(株)PHP総合研究所代表取締役社長 江口克彦
服部栄養専門学校校長 服部幸應
(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構理事長 河野博文
観光庁長官 本保芳明
自由民主党選挙対策副委員長 泉信也

・推薦文
王貞治
みのもんた

・広告
(株)ジェイテイビー
(株)ニトリ
アシアナ航空
(株)パールエース
(株)和通(ケアランド)
(株)アサヒビール
・・・・・それにしても、「観光戦略」と直接関係のない会社ばかりである。

旅ゆき2
二階氏はみのととっても仲良しらしい。


とっても!情の厚い彼等は、本の中ですばらしい!ことを言っている。
ただ、この二階氏が観光の発展のためにつくったはずの政策集団・日本観光戦略研究所が華々しく活動している頃、添乗員をふくめ、旅行の下請けの者たちへの違法な農奴化が、粛々と進められたのであった。
まるで、農奴化することが、政策だったかのごとく!

観光で働く者たちのことを本当に考えていたのかどうか?
観光業はどこの国でも、貧しい者たちの受け皿になってきた。それをより貧しい者を増やしてしまった。

昨年の衆議院選挙で、二階派は、二階氏以外、全員落選した。参議院にいた2名をふくめ、たった3人になってしまった。

日本観光戦略研究所!などと大看板を掲げたが、二階派が消滅したら、しょせん、消えてなくなる運命だったようだ。

*Institute of Japan Tourism Strategy






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