Home *  * All archives

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
tb: -- |  cm: --
go page top

突然、噴火する者


 私がいろんな国へ行って驚いたのは、みな駆け引きが上手だということだ。

 中東の土産屋に立ち寄ると、お茶のサービスとともににこやかに向かい入れられる。
商談になると、驚くべき高額でふっかけてくる。そんな価格では買えないというと、それならばいくらなら買う?と聞いてくる。そういわれても、相場を知らないので答えられないでいると、さあ遠慮しないで!などと催促する。それならば、と、10分の1ぐらいに値切ると、ふざけんな!といわんばかりの表情とジェスチャーで呆れ返ってみせる。そうこうして、こちらがなかなかあちらの提示する金額に合意しないと、怒り出す!店から出て行け!と言われて、出て行こうとすると、ちょっと待て、言い過ぎた!などとなり、再び、お茶のサービスとともに団欒に移るのだ。そして、またまた商談へ・・・・・

こんなふうだから、中東の買い物はとても疲れるのだが、世界中どこも似たようなものだ。
怒りながら、どこかで、相手と駆け引きしている。
怒鳴りながら、どこかで、相手と駆け引きしている。
笑いながら、どこかで、相手と駆け引きしている。
泣きながらも、どこかで、相手と駆け引きしている。
友情を叫びながら、どこかで、相手と駆け引きしている。
別にずるいわけでもない。
ただ、100%感情を噴出させず、他の選択肢を用意している。

この世界と対極なのが、日本人のようだ。
添乗員にとって、一番やっかいなお客は、突然噴火型である。
旅行中、積もりに積もったマグマが、沸点を過ぎて一気に噴出するタイプ。
その時々の不満を、そのつど小出しにしていてくれたなら、沸点まで上昇し、一気に噴出することのなかったはずなのに、良識ある大人を演出するが為、引きつった笑顔とは裏腹に心の中では煮えたぎった怒りのマグマがじわりじわりと上昇していってしまうのである。

こちらが、「それほど怒っていないのかな」「納得してくれたんだな」などと思ったら、大間違い!
後に、一気に噴出した場合、もう取り返しがつかない甚大な被害をもたらす。
それは、添乗員や旅行会社が蒙る被害(損害)だけではなく、そのお客自身も決して得をすることはない。お客もその爆発した怒りのなかで、大きなため息と失望感を相手と自分に対して持つものである。

このように、相手と駆け引きのできない、我慢して我慢して耐えられなくなって最後に感情を爆発するタイプのお客は、本当に多いのだ。
そして、これは日本人の特徴なのかな、とも思えるのだ。
海に囲まれた島国・日本が、外との関わりに不得手ゆえ、マジメに律儀に対応してしまおうとするのではないだろうか。
建前や世間体を大事にするが、それはあくまで建前や世間体であって、本音ではない。
だから、建前や世間体のうちに、相手が推し量ってくれるのを期待するのである。
それが推し量れない場合、100%の反感や怒りとなるのではないか。


今、沖縄の基地のことが問題となっている。
また、律儀にアメリカとの建前ばかり重視していると、いつかマグマが一気に噴出してしまうのではないかと危惧する。

怒りながら、どこかで、相手と駆け引きしてほしい。
怒鳴りながら、どこかで、相手と駆け引きしてほしい。
笑いながら、どこかで、相手と駆け引きしてほしい。
泣きながらも、どこかで、相手と駆け引きしてほしい。
友情を叫びながら、どこかで、相手と駆け引きしてほしい。

アソビのない車は、怖くて乗ってられない。





tb: 0 |  cm: 0
go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://intouch.blog56.fc2.com/tb.php/233-6312bd19
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
go page top

新着記事+関連エントリー

カレンダー

カテゴリ

最新コメント

プロフィール

ブログ翻訳

旅行業の本

添乗に役立つ本

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。