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「国策捜査」批判と田中森一元特捜検事

「国策捜査」発言を批判=小沢氏喚問要求も-自民各派

[ニュース記事より]
 小沢一郎民主党代表の資金管理団体をめぐる違法献金事件に関し、同党幹部が東京地検を「国策捜査」などと批判したことについて、5日の自民党各派の総会で、「誠に常識を欠いたむちゃくちゃな発言だ」(町村信孝町村派会長)といった意見が相次いだ。
 町村氏は、首相経験者ら同党の実力者が過去に東京地検に逮捕されたことに触れ「(検察が)いかに中立厳正にやっているかは歴史が証明している」と強調。津島派の津島雄二会長も総会後、記者団に「検察当局が動く時は法と証拠に基づく。国策捜査という話はなじまない」と指摘、古賀派の谷垣禎一代表世話人は総会で「国策捜査のような議論は論外だ」と語った。
 山崎派の山崎拓会長は総会で「(小沢氏が)今国会で自ら証人として立ち、戦うのが最上の取り組みではないか」と述べ、小沢氏を証人喚問すべきだとの考えを表明。一方、伊吹派の伊吹文明会長は「政策以外の敵失を鬼の首を取ったようにうんぬんするのは誠にみっともない」と述べた。



上記のような自民党の議員の発言を聞いて、元特捜検事だった田中森一氏の著書を思い出した。その著書『反転』幻冬舎刊(2007年6月発行)の中で、特捜部がいかに権力に弱いかが実名入りで書かれている。ここでいう権力とは、与党代議士や大手企業や特捜部OBなどを指している。
この本を読むと、町村議員の上記のような、「誠に常識を欠いたむちゃくちゃな発言だ」は、自分に対して言っているのかなあ、と感じてしまう。
 また、その中で、住友銀行が検察とかなり親密な関係であることが書かれている。平和相銀事件のとき、被害者であったはずの平和相銀を加害者(特別背任)にして、ただ同然で、東京進出を目論む住友銀行に平和相銀を吸収合併させた。得をしたのは、住友銀行だけだった、と。
 住友銀行といえば、現在、日本郵政社長の西川善文を思い出す。「かんぽの宿」や東京中央郵便局の文化財の問題で国会で矢面に立たされ、口をへの字に曲げて、曖昧な答弁を続けている西川善文は、住友銀行、の元頭取である。とても不自然な時期に、不自然な容疑で疑惑をかけられた今回の問題からは、色々な空想が生まれてくる。


『反転』田中森一著より抜粋・・・・・・・・・
住銀と検察の関係は古く、強い。大阪で検事正が検察庁を退官して弁護士になるとき、住銀と読売新聞が責任を持って何十社に及ぶ顧問先をつける。それが習いになっていた。かつて住銀は、読売新聞とともに検察上層部と定期的に食事会を設けていた。そんな住銀と検察の関係をしっているだけに、余計に「住銀のための捜査だったのか」の感を持ったのである。(P177)

東京地検特捜部を評して・・・・・・・
この平和相銀事件を体験し、私は東京地検特捜部の恐ろしさを知った。事件がどのようにしてつくられるか。いかに検察の思いどおりになるものか、と。捜査に主観はつきものだが、それが最も顕著に表われるのが、東京地検特捜部である。
 特捜部では、まず捜査に着手する前に、主要な被疑者や関係者を任意で何回か調べ、部長、副部長、主任が事件の筋書きをつくる。そして、その筋書きを本省である法務省に送る。東京の特捜事件は、そのほとんどが国会の質問事項になるため、本省は事前にその中身を把握しておく必要があるからだ。
特捜部と法務省のあいだでこのやりとりを経て、初めてその筋書きに基づいて捜査をはじめる。むろんいくら事前に調べても、事件の真相は実際に捜査してみなければわからない。実際に捜査をはじめてみると、思いもしない事実が出てくるものだ。だが、特捜部では、それを許さない。筋書きと実際の捜査の結果が違ってくると、部長、副部長、主任の評価が地に堕ちるからだ。だから、筋書きどおりの捜査をやって事件を組み立てていくのである。
 最初からタガをはめて、現実の捜査段階でタガと違う事実が出てきても、それを伏せ、タガどおりの事件にしてしまう。平和相銀事件がまさにそれだった。岸組の恐喝という予期せぬ事実が発覚しても、それを無視し、筋書きどおりの平和相銀幹部の特別背任で押しとおした。
 こうして筋書きどおりに事件を組み立てていくためには、かなりの無理も生じる。調書ひとつとるにも、個々の検事が自由に事情聴取できない。筋書きと大幅に異なったり、筋書きを否定するような供述は調書に取れない。調書には、作成段階で副部長や主任の手が入り、実際の供述とは違ったものになることも多い。だから、上司の意図に沿わない調書をつくっても、必ずボツにされる。なにより、まずは筋書きありき。検事たちは尋問する際も、筋書きどおりの供述になるよう、テクニックを弄して誘導する。(P178)

・・・日本のトップ企業や政界、さらに検察も含めた官界が織りなす鵺のような世界。(P186)


今の小沢代表の特捜の捜査をみていると、まさに田中森一の指摘したとおりになってきているような気がする。最初に筋書きありき!そして、事前に法務省、時の政府(自由民主党)、漆間(うるま)巌官房副長官とも話しがついていたと見るほうが自然だろう。後は、何が何でも筋書きどおりに終結しないと東京地検特捜部の体質上許されないということだろう。


・参考・・植草一秀の『知られざる真実』
国策捜査と情報操作がまかり通る暗黒国家日本

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