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「交通機関乗車中」は休憩時間?

東部労組の 労働相談センター・スタッフ日記の(10月6日)に下記のような記事が掲載されていた。
 添乗員のみなさんへ 「交通機関乗車中」は休憩時間ではありません

阪急トラベルサポートは9月25日、「来年3月より国内宿泊旅行について時間管理の導入を検討する」と発表してきました。その上で、時間管理の方法として、「自己申告制」を行う、としています。

この発表に基づき、10月1日より「自己申告」の用紙が配られ、それに労働時間などを記入することが始まっています。
ただ、そこで注意しなければならないのは、会社・業界が「交通機関乗車中」を「休憩時間」として扱う可能性が大きいということです。

実際、阪急トラベルサポートの自己申告用紙には、業務を行った時間を記載する欄に加え、「業務を行っていない時間の合計(労働時間より差し引くべき休憩時間)」を申告させる欄があり、それには「自由行動」「運輸機関(航空機、列車、船舶、夜行バス)」の欄がそれぞれ設けられています・・・・・・・



それにしても、労働基準監督署の勧告にも従わず、阪急交通社がこうも強気で居られることにびっくりする。誰の指示でこんなに強気で居られるのだろうか?現状からは、どう考えても阪急に不利に見えるのだが・・・・・・


 添乗員の仕事を、私が思いつくわかりやすい例にたとえると、
イベントとか会議の司会者というのはどうだろうか!
 司会者は、観客や視聴者のために、そのイベントや会議に参加する個性豊かなアーティストやパネラーに最高の!パフォーマンスを引き出す努力をする。そうしながら、常に全体のバランスを考え、それぞれの個性が有益を生むようにする。
 司会者自らアーティストやパネラーになる必要はない。反対に、そうなってしまったら、そのイベントや会議はつまらなくなりやしないか。
(今の旅行会社は、そのイベントのすべてのアーティストを、その会議のすべてのパネラーを、添乗員ひとりでやれ!と言っている感じである。)
 
 だからといって、司会者は、アーティストやパネラーが演じているときは、その場を離れて全くのフリータイムで居られるかというとそういうわけにもいかない。それは、全体を管理する者にとって、その場を離れることは、その場のその間の空気がすっぽりと抜け落ちるということに繋がるからである。これが何度か続くと、間違いなく、観客や視聴者の気持ちとのズレが出てきて、もう全体の有益を生み出すことはできなくなる。
 
 旅行は、そのイベントや会議が、何日間も続くと思えばいい。
ずーっと続くかぎり、添乗員は司会をしていなければならないということである。その意味からいえば、 「交通機関乗車中」も、「就寝中」も、「休憩時間」ではない。決して、100%の「休憩時間」とはならないであろう。
 だから、以前、旅行会社は、添乗業務を「みなし労働」と言ったはずだ!

 そのときの旅行会社の社員たちは、「みなし労働」の意味を理解していた。
添乗業務は、一日24時間、そしてツアー終了まで継続する仕事である。だからこそ、添乗業務の重要度を決めて、重要度の低いと思われる部分においては、スタンバイとか休止状態とかスリープとかにしながら対応してくれ、ということではないか。「交通機関乗車中」は、スタンバイ状態かもしれない。ただ、その中で、トラブルが発生すれば、それはスタンバイから上位の重要度へアップされるであろう。これができるのも、休憩やフリータイムでないからである。あくまで、仕事中のスタンバイにしていたからである。そうしながら、お客と接するような仕事などを重要度100%と考えれば、一日トータル100%×8時間ぐらいにもっていくように、添乗員が自分なりに調整していってほしいということである。これは、ツアーごとにマニュアルで決められるものではない。なぜなら、突発的なトラブルやその時の客層によって、大きな違いが出てくるからである。だから、これができるのも、旅行会社の担当者と添乗員の信頼関係がないと無理である。とくに、旅行会社の添乗員への信頼関係がないと不可能だろう。また、ほとんどの場合、上記の計算で、添乗業務が8時間以内に収まるようにできるはずはない。そのことを、以前の旅行会社の社員であればよくわかっていたように思う。だから、出発前から発生しているようなトラブルや現地で発生したトラブルなどに関して、社員たちは、「ほんとうに申し訳ない」「疲れさせちゃうね」と謝っていた。そして、現地に関して、日程表に書かれてある以上の要求はほとんどしなかった。お客と直接対面している添乗員が一番大変なことを知っていた社員にとって、添乗員に払える低額日当分の補強は、ショッピングコミッションに無関心を装うことで補われた。指定店を少なく、添乗日報に記載しないのが普通であった。(旅行会社はそこまで考えていなかったかもしれないが、添乗員側が待遇の悪さを我慢できた理由であることは確かだと思う)

 これが、「みなし労働」を、添乗員が容認してきた経緯だろう!

 この経緯そのものが、ここ15年ぐらいの間で、完全に揺らいでしまった!
旅行会社は、事務的にベルトコンベアーのパーツのごとく添乗員を使った。
添乗員をマニュアルという社内法典で管理し、アンケートという魔女裁判で処罰した。
そのマニュアルには、添乗員の事務作業から追加サービスまで次々と書き込まれた。
「人を見たら、泥棒と思え!」添乗員を信頼するどころか、最初から疑ってかかるのを是とした。
だからか、一銭たりとも、添乗日当をあげるつもりはない。

 この状態では、もう「みなし労働」はどう考えても無理であろう・・・・
「みなし労働」ではなく、24時間分、待機時間(スタンバイ)を含めてしっかりと計算していただくしかないだろう。
「交通機関乗車中」は、どう考えても、「休憩時間」ではない。「交通機関乗車中」というのは、りっぱな「観光中」ではないのか!旅行会社ともあろうものが、「移動」は、「観光」だと思っていないことに私がガクゼンとするのだが・・・・大目に見ても、「スタンバイ」であると思うが。
「就寝時間」だって、「仮眠中」だろう!この分も、スリープモード分の時間給をいただこう!

 私としては、以前の「みなし労働」に戻してくれるのなら、そのほうが断然いいのだが・・・どうだろう。旅館やホテル、現地関係者もそのほうが喜ぶと思うが・・・・・




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この記事に対するコメント

No title

ありがとうございます。
いつも読ませて頂いています。
長年の先輩添乗員ならではの視点と観点と貴重な知識、本当に勉強になります。
今後ともよろしく。

URL | 本部スタッフ #-
2009/10/22 20:12 * edit *
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