Home *  * All archives

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
tb: -- |  cm: --
go page top

かわりゆく台北

久しぶりの台湾。
以前は韓国同様、男性天国のように言われ、「台湾周遊ツアー」の高齢者のお客以外、ほとんどエッチ目的の男性客であった。それが、見違えるように、健全な観光地へと衣替えをしていた。
何年か前に台湾も日本の風エン法のごとく、風俗に関する取締りができ特に管理売春はままならなくなったらしい。以前、台湾でその下半身を謳歌した日本男性諸氏には真に残念でしかたがないと思われるが、それ以外の目的で楽しめる今の多様性を目のあたりにしたら、新生・台湾に拍手を送りたくなるはずである。

20年前、バブル全盛期、日本から台北に到着した旅行者は、ホテルにチェックインする前にカラオケクラブに立ち寄り、ひな壇に並んでいる女性を指名した。
それは多くの日本人男性が同じ目的でこの国を訪れていることを意味している。
なぜなら、夜お酒の勢いに合わせてゆっくりと女性を選びに来ていたら、もう間に合わないのだ。すてきな娘は、すでに昼間、空港から直接この店を訪れた日本各地の商工関係の慰安ツアーのおじさん(またはおじいさん)に持っていかれてしまうのだ。
このおじさんたちにブッキングされた雛人形たちは、おじさんたちが指定した時間に、おじさんたちの宿泊しているホテルにしっかり時間ぴったりにやってくるのだ。

夕食もそそくさと8時にはホテルの自分の部屋に戻り女性が来るのを今か今かと浮かれた気持ちで若者もおじさんもおじいさんも待っている。
そして、優しくサービス精神にあふれた、日本にはいない?この台湾女性に一晩身を任すのだ。
一晩過ごしたことで、もう台湾全部を理解した気分になったおじさん達は、女性を伴ってホテルで朝食のビュッフェをとる。朝食風景は,たぶん半世紀以上前から見られたであろう、顔のしまりのなくなった、声高で下品な日本人男性と物静かで淋しく微笑む台湾(アジア)女性とで溢れかえる。
当然のごとく、昼間の観光は上の空で、頭の中は今晩も来るであろうあの娘でいっぱい。
どこに行っても、外国にいる緊張感はなく、接する現地の人々を昨晩過ごした娘と一元化して、口のきき方からして粗暴で自分が優越にたっているという風である。
そして、絶対に欧米では見られないような日本語至上主義がはびこる。
こういう日本人が日本に帰国して、台湾についてどのような情報を身辺で話すか言わずもがなであろう。

 それがどうだろう。
現在、カラオケクラブはあるにはあるが、件数も減り、お客でにぎわっている雰囲気もない。
やはり、風俗産業に関する法律の整備が効いたのか、HIVの知識が広まったのか、またまた、日本男性のモラルが向上したのか、とにかく多くの観光客のお金の使い方が変わってきたのだ。

 今、台湾を訪れると多くの若い日本女性観光客に出くわす。
フリープランで来た彼女らは、まあまあのツーリストホテルに泊まり、次の朝早く、ガイドブック片手に街へ出かけていく。
もちろん、朝食のビュッフェは、洋食、和食、中華と数多く並んだカウンターから溢れるほど皿にもって食べているはず。旅行中、とにかく朝、女性は大食いだ。
そしてまず、ガイドブックに出ている観光名所を目指す。
なぜなら、観光名所が一番早くオープンするのだ。
その代表は国立故宮博物館であろう。ここでとりあえず2-3時間過ごし、台北市内でガイドブックに出ているレストランで昼食をとる。
午後には、デパートや免税店などでショッピングを楽しみ、ホテルに戻って一休み、夕刻にはまたガイドブックに出ているレストランで美味しい夕食をとる。
紹興酒で少しほろ酔い気分のまま、「夜市」と呼ばれる夜店街へくり出し毎日が縁日みたいな南国アジアの雰囲気を楽しみ、帰り道すがら、足つぼマッサージやエステなどに立ち寄り女王様気分に染まる。
ホテルに戻ってまだ体力と好奇心が残っていたら、ディスコティックやカフェバーで過ごすのもいい。

 これは本来若い女性に限ったことではないだろう。
老若男女だれもがこのフリータイムを楽しめる。
台湾観光のコマーシャルが日本のテレビや雑誌に登場する。好感度タレントを使い、食や観光のイメージを強調する。
それだけで今まで浅く広く伝わったイメージを払拭することは容易ではない。
もともとすばらしい観光資源がそこに存在しなければ、いくら大きな風船をふくらましてもすぐ割れてしまうものだ。
台湾には、多くの文化がある。高砂族など南洋から渡来したといわれる先住民族の文化、幾世紀にも渡って大陸からやってきた中国民族の文化、オランダや日本など外敵の支配した時代の文化、その歴史の証拠があちこちに見え隠れして重要な観光資源となる可能性を秘めていたのに、今までは観光は買春のおこぼれみたいに思われてきた。

それがやっと、観光も買春と同格になったのだ。

新たなスキンシップの始まりである。
買春のようなあからさまなスキンシップも受け手にいろいろな感情の思索に入れるということではとても有意義なのだが、自閉的国家意識しかもてないというデメリットがあった。
それが、観光、食、街の散策、路線バスや地下鉄など現地で普通にスキンシップが楽しめるようになったことは、日本人観光客に多くの楽しみ、また日本との非日常性を感じるはずである。
台湾の経済、文化の成長度、食や犯罪に対する安全性、移動の利便性、それに価格、こういうものが強調されれば、日本女性が黙って見逃すはずはなかった。
これからは、シンガポールのような町ごとテーマパークにしないことを祈りたい(私には、シンガポールはディズニーランドの国家版にしかみえない)。シンガポールの国民からは本当の笑顔は消えているように思える。日本も然りかもしれない。

台北の夜を着飾ったあの有名なフーバーレストランシアター・・・欧陽菲菲やテレサテンを輩出したあのネオンも何年か前、時代の流れとともにそのともし火を消した。それは、丁度、台湾への観光客の志向の変化に呼応するように、急激な流れの中で静かに去っていった。

tb: 0 |  cm: 0
go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://intouch.blog56.fc2.com/tb.php/20-d34d65e3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
go page top

新着記事+関連エントリー

カレンダー

カテゴリ

最新コメント

プロフィール

ブログ翻訳

旅行業の本

添乗に役立つ本

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。