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運動会

 
 先週の土曜日、近所の中学校へ運動会を見に行った。
いい天気すぎて、日差しが強く、日陰の少ない校庭では生徒も父兄も大変そうだった。

そして、いろいろなことを発見した。
私の子供時代とちがうのは、運動会がとても質素になったことだ。
私の子供時代は、もう少し、生徒が多かったのだろう。
集まる親たちも、多人数だった。
また、運動会は、家族の一大行事のように、朝からお弁当をつくるなど、家中がそわそわしていた気がする。
午前の競技が終わって、午後の競技が始まるまで、シートを敷いて朝作ったお弁当を食べていた。
しかし、今では、運動会の日も、学校で給食が準備されるようだ。
親たちも、一旦家に帰って昼食をとり、午後の競技に合わせて、再び学校へ来る者が多い。

私の子供時代と同じことも発見した。
私の子供時代、運動会の花形は、リレーだった。
そして、今も、生徒や親たちが立ち上がって歓声を送っていたのが、リレーだった。

クラス対抗リレーは、クラス全員が走らなければならないようだ。
遅い人も速い人の走るのだろう。
まるで、歩いているみたいな生徒や気の抜けたように走っている生徒もいる。
しかし、走ったあとの、生徒たちの様子をみると、あれでも、一生懸命走っていたことがわかる。
負けたら、悔しそうである。

午後の部の最後は、学年選抜リレーだった。
さすがに、こちらは、クラス対抗リレーとは違って、見るからに速そうな生徒ばっかりである。
筋肉の付き方が、先ほどの生徒とはちょっとちがう。
私の知っている娘も、その中にいた。
ゼッケンをつけ、白いハチマキを頭に巻きつけていた。
いつもの、優しい童顔な表情とはちがって、真剣そのものであった。

すごい声援のなか、学年選抜リレーは始まった。
さすがに、すごいスピードである。
きれいなフォームの生徒が目の前を通り過ぎる。
速い者は、走る姿もきれいなことがわかった。
生徒も、大人も、みな乗り出して歓声をあげる。
 
2位で、私の知っている娘に、バトンがわたった。
1位とは僅差である。
彼女は速かった。
あっという間に、1位の少女を追い抜きにかかった。
しかし、あと、もう少し、というところで、彼女のバトンが1位の少女に接触してしまった。
バトンは観客席のほうへ、ころがってしまった。
「アッ!」
校庭が大きな叫び声でうまった。

彼女は急いで、バトンを拾って、頑張って走りきったが、4人中3位にまで順位が落ちてしまった。
そのツケは、結局最後まで埋まらず、彼女のいる白いハチマキのチームは、3位となった。

校庭では、彼女の泣き崩れる姿がとても痛々しかった。
自力では立ち上がれないくらい、下を向いて泣いていた。
責任を感じているのかもしれない。
悔しいのかもしれない。
そんなに大きな体ではないだけに、余計に同情をさそう。

じつは、彼女は、数ヶ月前、自分に宿った小さな命を堕胎した。
そのことは、学校の関係者、同級生、誰も知らないはずだ。
相手は、その当時の恋人で、一つ先輩だった。
彼女は、中学2年生だった。今は3年である。

彼女は、知らないことを相談する相手がまわりにいなかった。
相談したいとき、母親はそばにいなかったのだ。

私は、今度、彼女に会ったとき、こう言おうと思う。

「この前の運動会、残念だったね。
だけど、バトンを落としても、あきらめず、すぐバトンを拾って、走ったのが、とても良かったね。
もしよかったら、ソフトクレームでも食べに行かないか!」

ソフトクリーム




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