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ルックJTB

 ルックJTBは、やっと目を覚ましたようだ。

かつては、日本を代表する優良ブランドだった。
自由な発想、先駆的な企画、堅実な手配、下請けへの気配りなど、誰もが自信を持って仕事に取り組めるブランドであった。

それが、1990年代後半から序々に崩れ始めていった。
2001年に、ルックが、新商品『スリム』を発売して、ルックのイメージが完全に崩壊した。

あちこちの添乗員やお客から、『スリム』の噂を聞いた。
「最低だと・・・・」
『スリム』は、ルックに似つかわしくないくらい低額商品だ。
それは、同社JTBのメディア商品『旅物語』や阪急トラピックスやHISなどの格安ツアーに近い。
だから、当然、内容も格安ツアーと同等となる。
しかし、『スリム』に参加してくるお客は、「ルックJTB」というすばらしく有名なブランド名に引かれて安心して申し込んできている。
格安ツアーと同じ料金しか支払っていないことなど、重要ではないようだ。
こんなふうだから、ツアーが始まるやいなや、「JTBともあろうものが、・・・・・最低!!」とお客は、雄たけびを上げ始めるのである。

見るからに疲弊したホテルのロビーで、格安ツアーとバカにしていたJTB『旅物語』のお客と、顔を合わせたときは、相手の胸に燦然と輝く『旅物語』のバッジに目が釘付けとなるのだ!
昼食のレストランで、見るからにも、食べた後も、まずい料理を口にしていると、すぐ隣のテーブルに、添乗員を先頭にいかにも日本人の群がドタドタを音を立てて座った。胸のバッジをみると、ここにも燦然と『トラピックス』のマークが輝いていた。きっと、食事内容が違うのだろうと、遠目でチラチラと見ていると、まったく同じものだった。
こうなると、JTBブランド化したお客は、プライドを踏みつけられたようになってしまうのである。
お客の気持ちを察すると、添乗員としても、やりきれない。

そして、その『スリム』を引き継ぐように、2004年、ルック『お得な旅』が生まれた。
『スリム』という名では、お客に意味が伝わらないとでも考えたのか、そのものずばり!『お得な旅』と命名してしまった。

これまた、前任ツアーを引き継ぐように、『格安ツアー』という時流に乗った。
確かに、ルックは、カテゴリー化を試み、『ロイヤル』、『レギュラー』、『くつろぎの旅』、『こだわりの旅』、『感動の旅』などと、格差社会に合わせてツアーにも格差をつけたようだが、お客は、やはり、「ルック」というブランド、そんな酷い意地悪なことはしないだろうと思ったのかもしれない。
しかし、いざ、参加してみたら、格安ツアーとニアミス、ところどころバッティング!

ここ何年間で、多くのルックファンを失ったと思う。
そして、あらたな顧客は、生まれなかっただろう。

そして、2009年9月に、「ルック」ブランドを扱う(株)JTBワールドバケーションズ社長、北島氏は、ルックの格安ツアーからの撤退を宣言した。

そのスピーチ内容は、とてもすばらしいものである。
この内容が、旅行会社の大勢になることを期待したい。


*トラベルビジョン
〈ルックJTB、安売りから撤退-JTBWV北島社長が明言、「4つのWIN」めざす〉より抜粋



JTBワールドバケーションズ(JTBWV)代表取締役社長の北島文幸氏は9月17日、JATA国際観光会議2009のパネルディスカッションの場で、「ルックJTBは無意味な安売りから撤退する」と宣言した。
これは、価格競争について議論していた際の発言で、「本来、安売りは最後の手段だが、最初の手段になってしまっている」と言及。「安売りにも様々なレベル、やり方があり、定義が難しい。
原則は自由競争だと思う」としており「無意味な安売り」の限定もあるものの、「質の悪い安売り」を定義してJTBWVでも同様の安売りをしていたことを「深く反省している」と強調。その上で、「今後は新商品、新デスティネーション、新価値の開発に転換したい。きれいごとではなく本気で考えている」と語った。

 北島氏は、「質の悪い安売り」は2種類あるとし、1つは適正価格を無視した安売り、もう1つはランドオペレーター、サプライヤー、添乗員、社員など他社・他人を犠牲にする安売りと説明。この背景としては、消費者、旅行会社、サプライヤーからのニーズがあると指摘する。
消費者は「安くて良い商品」を望み、旅行会社は「他社対抗」「サプライヤーとの仕入れ契約上」「企画力が低下し、他社の真似をして値付けだけの競争に走る」「ホールセラーで本来は取扱人員、取扱額、利益の3つのバランスを取らなければいけないところが、取扱人員重視に偏っている」といった理由で安売りをしてしまうという。
また、サプライヤーについては、「航空会社に『空気より運ぶよりまし』との考えがあればいくらでも値は下がる」とし、「蛇口を絞っていただきたい」と要望した。

 こうした安売りの影響として北島氏は、「品質が低下して顧客の信頼を失い、海外旅行離れを招く」「市場を破壊する」「観光業界全体も疲弊して人材が流出する」「航空会社の撤退」を列挙。
その上で、「(出国者数が2年連続で減少するなど)かつてない状況の中で、これ以上の安売りは得策ではない。
別の勝ち方をめざして戦略を構築したい」と明言。そして「2010年の成田と羽田の拡張を好機として、新しい需要の創造、新しい価値の創造、日本人海外旅行者の約7割を占める個人レジャー市場の成長のために、現在の大変厳しい市場環境に正対し、従来のビジネスモデルと海外旅行商品を抜本的に革新したい」と述べた。

 なお、新たな戦略の詳細は明らかではないが、「旅行会社、ランドオペレーター、サプライヤー、添乗員やガイドなど現地観光関係者の4つのWIN」が必要と説明。また、「チャーターの大幅強化も必要」とした。






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