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添乗員の遣り甲斐

 添乗員になる者は、ほとんどが転職である。
新卒で、添乗員になる者は、クラブツーリズムのフレンドリースタッフ以外あまり聞かない。
クラブツーリズムは、設立当初こそ制限なくいろいろな男女を募集していたが、その後新卒のみの募集にしたようだ。
新卒で採用する会社は、そのほうが洗脳しやすいとでも考えているのだろう。

通常、派遣会社は、添乗員募集するとき、社会経験者と記載する。
やはり、添乗をする場合、お客のほとんどが中高年者となり、社会の常識を知らないとお客様の信頼はなかなか得られないということだろう。
添乗中、添乗員はお客様と朝から晩まで、何日間も一緒にいることになる。
添乗の中日が過ぎると、もう言葉がいらないくらい、「あうん」の呼吸の域に入る。
そんなとき、添乗員の人生経験なり、社会経験なりの度量が、お客様に大きな安心や信頼を与える。
だから、派遣会社は、社会経験者を採用基準にするのであろう。

また、主任添乗員の資格である「旅程管理研修」は、20歳にならないと受講できなかったと思う。

一方、添乗員に転職しようとしている者は、会社に数年勤務して、その仕事で悩みを抱えている者が多い。
会社のオフィスで、毎日、夢のない仕事を、人間関係だけを気にしながら、悶々と過ごしていることに
「わたしの人生はこれでいいのか?」と考えている。
満員電車に乗り、会社まで通い、上司から与えられた仕事をこなし、コンビニで買ってきた昼食を昨日見たドラマの話をしながら同僚と食べ、再び、夕方まで続きのお仕事をする。嫌な上司や同僚に対するストレスも当然あって、たまに帰り際にまあまあ気の合う同僚と、インターネットで割引き券をダウンロードした居酒屋で、その者たちの悪口を言い合って過ごしたりもする。恋人もいるにはいるが、お互いなかなか煮えたぎらない。こんな毎日の繰り返しである。趣味といえば年に2度行く旅行である。今度行く旅行のことを考えて過ごしているときが唯一、しあわせのひと時である。

添乗員への転職は、このような者たちがとても多い。
一応、学生時代にまわりに合わせて、リクルートから勝手に送られてくる本などを見ながら、就職活動をし、運良く、東証一部上場の大会社へ就職した。
家族や仲間に、「よかったね!すごいね!」などといわれて、大々的な入社式セレモニーとともに、仕事に就いてみると、ものの半年ぐらいで、あまりに虚無的な世界に自失し、ネガティブに自問する自分に気づくであろう。このようなものたちが、そのまま先に記した上記の者たちのようになっていくのである。


添乗員は、旅行会社に与えられた書類をもとに、お客様を現地へ連れて行って、契約内容を管理、遂行してくるのが仕事である。
そこには、通常、上司はいない。
以前の会社のような仲間うちでの嫌な人間関係は存在しない。
満員電車に乗ることもない。
毎日が、平凡ではない。
昨日と今日は違うし、明日も、今日とは違うはずだ。
先週と今週も違うし、また、来週も違うはずだ。

ツアーごとに始まりがあり、ツアーの終了とともに終わりがある。
一つの仕事に、自分だけの遣り甲斐があるのだ!


どう?転職してみるかい?
上記のような遣り甲斐は、なかなか他では味わえない仕事にちがいない。
一度添乗を経験した者が、何年後かに再び戻ってくるのもこんなような理由からだろう。
給料が安くても、福利厚生がついていなくても、他では味わえない魅力が添乗にあったのだろう。


それが、今は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここ10年ぐらいの間に、
旅行会社が、添乗員の遣り甲斐の部分をことごとく奪っていった。
携帯電話を持たされ、マニュアルで厳格に管理されたら、常に、旅行会社のほうを向いて仕事をしなければならなくなる。
そして、アンケートにより、自分の首が飛ぶかもしれないとなれば、お客の立場で旅行会社と本気で喧嘩をすることなど不可能に近い。
会社のなかの組織的なモロモロが嫌で、転職したはずなのだが、前以上に組織に監視され、一方的に評価されてしまうのだ。

評価を気にするようになったら、遣り甲斐は感じない。
遣り甲斐とは、自分自身による評価だからだ。

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