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旅行パンフレットとショッピング

 旅行パンフレットやリーフレット(ちらし)の内容が、公取委から指摘されることがある。
それは、主に、パンフレットのなかの虚偽的な表現に対してであった。

*旅行設定日16回のうち11回において、太陽が地平線に沈んでしまうのに、『北極圏・・・沈まぬ真夜中の太陽』と書いた。

*4日目プラド博物館訪問、と書いてありながら、設定日の何回かは、美術館休館日に当たっている。

*リーフレットには、エアーズロックの写真を掲載しておきながら、実際のコースではエアーズロックが含まれていない。

*パンフレットに記載したゴールドコーストと東京の平均気温比較表が、違ったデータをもとに比較しているので、比較にならない。(最高気温の平均値と平均気温の平均値)

*飛行機の所要時間を1時間短く表記した。

消費者によいイメージを与えようとして、多少の細工をしたことが裏目に出た。
旅行会社は、もともと自分が都合悪いことは最初からパンフレットに書くようなことはしない。

最初から書かないのであれば、嘘をついたことにはならないであろう。
たとえば、ショッピングである。
旅行会社は、本来、ツアー中に組み込まれるショッピングについて、パンフレットに明記することはなかった。お客は、参加して初めてショッピングが行程に組み込まれていることを知るのである。
昔は、「お土産やさんにまで、連れて行ってくれてありがとう!」
などど、お客に言われた。
お客は、旅行会社が好意でショッピングを用意してくれたものと思っていたようだが、今はそんな呑気者はいない。
添乗員としては、かなり、後ろめたい気持ちを持つものだが、毎回同じツアーを繰り返すものだから、そのうち麻痺してきて何も感じなくなるものだ。
クラブツーリズムや阪急トラピックスの国内ツアーのショッピング数は、群を抜いているが、ここまでくると、どんな呑気者のお客であろうと、怒りがこみ上げてくるはずである。それを抑える方法は、添乗員と同じように、感覚を麻痺させるしかない。

 お金の濾過装置のごとく、参加客をいろいろな網目のショッピングという濾過装置に何度もかけて、財布に残った1円までも吸い上げようとしている恐ろしい仕組みである。
特に、阪急交通社はこの濾過装置をを海外まで輸出してしまった。
国というハードが違うため、機能不全を起こしがちな濾過装置で、無理やり吸い上げようとしているのもだから、トラブルが多発し、消費者センターや、国交省へもクレームが上がったのではないだろうか。
そのせいか、
あまりにショッピングに執着する会社は、パンフレットにもショッピングのことを明記するようになった。

しかし、それで免責されるような問題なのだろうか?
旅行以外の商品は、お店に行って、商品を確認することができる。
新しい機能が付いたのなら、店でいじくってみればある程度は確認できる。
通販で買っても、クーリングオフ制度があるから、期待に沿ぐわないのであれば、返品が可能である。
旅行は、確認もできないし、返品もできない。
いくら、新しいパンフレットに、新機能である?『・・・・この観光地にショッピング40分・・・・』と書いてあっても、それが何を意味するのかわからないであろう。
ただ、添乗員にとって、書かないよりは、書いてくれたほうが助かる。
「パンフレットに記載してあるとおり・・・・・」という言い訳が成り立つからである。

この濾過装置!無理やり買い物させるわけではないが、けっこうな時間をここで取られる。ショッピング時間40分と書いてあれば、それがお土産やとの契約時間であるから、必ず40分滞在することが義務づけられる。観光時間と全体の日程がタイトになることは必至である。
旅行会社はそこまでしてでも、ショッピングのコミッションを寄せ集めたい。
10円の小銭でも、毎日拾えば大金になると!
日程がタイトになるデメリットだけではなく、「買い物しなければいいんだ!」と決め込んだお客も、何件も何件も回るうち、買い物しないお客に注がれるお店の店員たちの視線に、居た堪れなさ、と、惨めさを感じてきてしまうものだ。

だからといって、ユーラシア旅行社のように、「営利目的のショッピングに案内することはありません!」という会社がいいのかというと、疑問が残る。
上記の格安旅行社より、ユーラシア旅行社のほうが、お客のためになるとは思うが、ショッピングは旅行のエッセンスの一つであることにはかわりないと思う。
だから、ユーラシア旅行社のように、「営利」が絶対悪いといわんばかりに、ショッピングへ案内しないというのは、またお客にもストレスになるのではないかと感じる。
(株を上場するほどの営利企業ではないのか?)

観光の息抜きに適度にショッピングへ案内できれば、それでいいのではないか。
以前のように、添乗員の裁量で、適度にお土産やに案内すれば・・・・・
添乗員は、そうしていただきいたコミッションを、ドライバー、ガイドと分割して、チップがわりとした。
この金額は、お客が買い物したことによって生じた額であることを添乗員もドライバーもガイドも知っているので、潤滑油のごとく、お客への対応もよくなるものだ。
また、このアブクのように生じたコミッションを、正当な収入と考える意識へはならないものだから、旅行中違った形で返礼したりするものだ。
この潤滑油のように流れるショッピングのコミッションを、旅行会社は添乗員が私腹を肥やしている!といい、自分(旅行会社)のところへ集金できるようにシステムを構築してしまった。
ドライバーやガイドから笑顔もサービス精神も消えてしまった。
添乗員も、ギスギスの添乗準備金でツアー運行しなくてはならなくなった。
現場のスタップは、コミッションの発生経路も意義もわかっていたが、日本にいて現場がまったく見えないデスクワーク職員が、本来アブクであるべき、コミッションを、ツアーの収益構造へ組み込んでしまった。
その結果が、格安旅行会社の格安を穴埋めするがごときの、ショッピング・ラッシュである。

以前のように、添乗員にまかせておけば、たぶん労働組合の問題も起きなかったのではないかと思う。
みなし労働!でOKとなっていたはずだ。
それが暗黙の了解であった。
守銭奴の旅行会社の欲が、旅行業界を矮小化し、とても魅力のない業界にしてしまった。
最終的には、お客に本来の旅行の楽しみを失わせる結果となった。


旅行会社のパンフレットには、
「ツアー中、ショッピングへ案内を予定しています」
とだけ、明記できるような旅行がいいのではないかと思う。

観光内容やツアー日程に負担がかからないショッピングは、多くのお客にメリットにこそなれ、デメリットになるものではない。

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