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HIS だいじょうぶか?

 HISのトルコバス死亡事故の被害者集団提訴の記事(6月25日)は、新聞ではあまり大きく取り上げられないまま消えていったようだ。
週刊誌では、「週刊朝日」や「週刊新潮」が扱ったようだが、テレビなどではほとんど見なかった。

そう思っていたら、先週あたりからか!HISの新聞広告の出稿量がすごい。
全面広告を何度も打っている。
あれはすごい金額ではないか!
あれでは、新聞は何も書けないだろう!と思った。
テレビCMもあるし・・・・

しかし、この似たような格安ツアーの広告量を見ていると、被害者の提訴など、はなくそ!ぐらいしか考えていないのではないだろうか。たぶん、それ以外にも色々と訴状のある会社だと思うが、その中の一つぐらいにしか思っていないのだろう。自分たちは、被害者だと思っているのかもしれない。
もう、事故の現実すら、忘れているのではないか。


それにしても、真摯に引き締めないと、また事故を起こしそうでこわい。
だいじょうぶだろうか・・・・・

特に、バス事故の場合、添乗員が亡くなる確立が高い。
はっきりいって、こういう事故で一番、憐れで苦労が多いのは、お客ではなく添乗員だと思う。
お客は、被害者という立場を取れるが、添乗員の位置づけはとてもむずかしい。
そのために、添乗員の遺族は誰を訴えていいのかわからなくなる。
旅行会社は、添乗員は派遣会社に雇用されているので自分たちは関係ないといい、派遣会社は、旅行会社の指揮のもとで通常業務中に起きた事故だから、旅行会社の責任だという。
旅行会社の特別補償規定は、添乗員だけ除外されているし、派遣会社が添乗員にかけてくれているクレジットカードの付帯保険では、微々たる金額しか受け取れないはずだ。
しかも、派遣会社は、たまに、法人で保険に加入し、受取人は法人である派遣会社になっていることをいいことに、受け取った保険金額からいくらか差し引いて、添乗員側に渡したりする。
「私たちも被害者です。その被害額を差し引きましたから!」と・・・・


お客の話し合いに応じない会社が、万が一のとき、添乗員を保護し、しっかりと対応するとは思えない。
そう思うと、今、膨大な!!広告で募集しているHISのツアーが催行されたおりには、多くの添乗員が、危険の最前線に立たされるはめになるのだろう!
添乗員の精神は、とっさのとき、お客をかばって、身を盾にする。
川に落ちた子を助けに、条件反射で飛び込んでしまう者に、添乗員は似ている。
添乗員はそういう意識のもとに、お客のリーダーをおこなっているはずだし、そうでなければ、お客の信頼は得られないだろう。
旅行会社というものは、そのことをちゃんと理解して、安全確保をした、健全で、良いツアーを造成しなければいけない。


 
1997年11月17日
この日の衝撃は一生忘れないであろう。
エジプトのルクソール、ハトシェプスト女王葬祭殿に追い詰められた観光客の中に、JTBが主催した『エジプト・ギリシャ10日間』ツアーグループがいた。
4組の新婚夫婦、1組の夫婦、そして、女性添乗員(47歳)、合計11人。
このうち、添乗員を含む10人がテロリストに至近距離から額を打ち抜かれた。
新婚夫婦の夫(当時29歳)が重体となった。

確か私の記憶では、当時のエジプトは散発的にテロ事件があった。
バスの窓ガラスに銃撃された、とか、ナイルクルーズでテロがあった、などとちらほらと聞こえていた。
外務省は、注意喚起(危険度1)をカイロの一部地域に発令していたと思う。
旅行会社としては、その指定地域を訪問しないので、お客様への報告をしなかった。
(危険度1は、お客に報告だけ。危険度2以上は企画旅行中止)

お客はだれを恨んでいいのか・・・・・
結局、旅行会社を安全確保義務違反で訴えた。
添乗員の母親も、確か、旅行会社とエジプト政府を訴えた。
JTBは、法律上、免責になるだろう。
ただ、JTBは、最終的に、示談に応じた。

事故から10年後の2007年11月17日の朝日「天声人語」に次のようなコラムが掲載された。

古代エジプト人の死生観について、作家の荒俣宏さんが書いている。「彼らは、生命は永遠に存在し続けると信じていた。死は完全な消滅ではなく、『霊的な旅』と考えられた」。
ならば今ごろ、あの10人はどの辺を旅しているのだろう。
エジプトのルクソールで観光客がテロ集団に襲われ、62人が殺害された事件から今日で10年になる。
逃げ場のない神殿広場で、4組の新婚を含む5組の日本人夫婦が巻き込まれ、男性1人を除いて亡くなった
10人目は添乗員の草野冨己恵(ふみえ)さん(当時47)だ。
福島県に暮らす草野さんの母、聖子(きよこ)さん(88)は、火葬の後に見つけた銃弾2個を小箱にしまった。
一つは眉間(みけん)に、一つは右太ももに撃ち込まれた。
「観光地を恨んでもみたけれど、すてきな場所だからあの子も案内したのだと思い直した」。
そう語る母親が「天国まで添乗して行くなんて」と悔やんだ娘。
ツアー参加者は幸せの極みで生を絶たれ、見送りもなく予定外の旅に出た。
ご遺族の衝撃は時も癒やせないだろう。



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