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スイスの窓

 池田光雅氏は、スイスの鉄道観光の本を何冊も出されている。
そのなかの『スイス鉄道紀行』光人社発行で、スイスの最も美しい車窓路線を案内している。

①ベルン~ブリーク間(レッチュベルク・ルート)

②ローザンヌ~ブリーク間(ローヌ谷)
②チューリッヒ~キアッソ間(ゴッタルド線)
②チューリッヒ~クール間(特にワレン湖畔)


また、池田氏は、列車の中から外の景色の写真を撮るのに苦労している旨を書いている。
それは、写真を撮ったり、空気の入れ替えをするために、窓を開けようとすると、
必ず、他の乗客から「閉めろ」と言われることらしい。
ヨーロッパの白人たちは、窓を開けると条件反射のように、「閉めなさい」と言うらしい。
頭のセットが乱れるのが嫌なのか、外の空気に触れるのが嫌なのか、風下だから、いいだろう、と思って開けても、かなり風上の人から注意されるらしい。
それは、神経質なぐらいだ!とのこと。

そういえば、漂泊の哲学者・ニーチェもとても空気に敏感であった。
歴史や遺跡などはまったく無頓着であった。
漂泊の目的は、自分にあった気候、光とか湿度とかを求めてのものであった。
ニーチェは潔癖症であった。
パスツール(1822~1895)が微生物(細菌)を発見したせいで、潔癖症になったと信じていたらしい。
それまで、遺伝など自然と発生すると思われていた病気が、パスツールによって、外から眼に見えない菌が体内にもぐりこんで病気になると証明されたせいだと。



私の体験では、真冬のドイツのドミトリーで、ヨーロッパの青年たちと同宿したことがあった。
夜中にあまりの寒さで、私は目がさめた。
窓ガラスが3分の1ぐらい開いていて、そこから、真冬の冷たい空気が、冷凍庫をあけたときのように、流れ込んでいた。
急いで閉めて、床に就くと、再び、寒気で目がさめた。
また、閉める!
同じことが何度か繰り返され、「こんなに寒いのに、誰かが故意で窓を開けているのだ」と思い、今度は、窓を閉めた後、床から目を凝らしていたら、
案の定、真向かいの2段ベッドのドイツ人が窓を開けにいった。
しかも、彼は、パンツ一枚で寝ているのだ!
彼は、別に嫌がらせで閉めているわけではないはずだ。

私は、湿気や温度を感じとる肌感が、日本人とこのヨーロッパ人とは完全に違うのだと思った。
私はその夜一睡もできなかったのは云うまでもない。



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