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安心コール

「安心コール」「挨拶コール」「お出かけ前コール」と案内されているサービスがある。
添乗員のあいだでは、「マエカク」(前日確認)などと呼ばれているが、出発する前に、添乗員が参加するお客へ電話をかけるサービスである。
当初の旅行会社の目的は、「前確」という言葉でもわかるように、出発情報を確認する意味合いが強かった。
もう、20年以上前に始められたサービスだが、当時の添乗員は、
「それは、旅行会社の責任じゃない!なんで、添乗員が電話しなくちゃいけないの!」と憤慨していた。
ボイコットしている添乗員もいた。
確かに、出発前の予約確認は、旅行会社の責任であり、添乗員は、出発当日の集合準備から旅程管理上の責任を受け持つのが契約ルールである。
添乗員はそのためのお金しかもらっていないのである。
近年では、「打ち合わせ」の日当も支払われるようになったが、当時はまだ払わない旅行会社が多かった。ただ、今のように「打ち合わせ」の費用を出費したとしても、「マエカク」なら、旅行会社の責任範疇に入るべきものだ。
だからなのか、ここのところ、「マエカク」ではなく、「安心コール」などと、この電話のことを旅行会社の親身なおもてなしサービスのひとつとして、「添乗員から、ご挨拶とQ&Aをかねて、お電話をさせます」ということになったようだ。

何が何でも、添乗員に電話を旅行会社はさせたいようだ。
その内容でも、旅行会社のスタッフで十分対応できることがらだし、また対応しなければならない立場である。

ほとんどの添乗員は、こういう電話を出発前にかけるのは嫌なはずだ。
出発前にお客と話したくないのだ。
添乗員のモチベーションは、出発当日から終了までである。
出発前に個々のお客の詮議は、添乗員を憂鬱にさせ、その時点から添乗業務に突入したような感じになる。もちろん、無給で!

以前の旅行会社の担当者はそのようなことを理解していてくれたからこそ、添乗員に、「マエカク」はさせなかった。そんなことをさせる旅行会社は限られていた。
今では、こちらがそんなことを言い出そうものなら、目くじらたてて、無能呼ばわり!されることだろう。目に見えるようだ。

そして、この「マエカク」のような、旅行会社の責任の下送りは、あっちこっちに見られるのだ。

たとえば、「航空券」だ。
私の本心は、なんで添乗員が、航空券の確認をしなければならないのか。

ある旅行会社では、打合せ後に、航空券が発券されるまで待機させられた上、当然のごとく、
「必ず、名前のスペルの確認をしてください!」などと渡される。
そして、もし出発後、スペルのミスが発見されてトラブルでもなれば、
猛烈な勢いで、
「ちゃんと、しっかりと、確認してないから、こんなことになるんです!」
と一方的に添乗員を攻め立てるはずだ。
添乗員は一言も言い返すことは許されず、始末書を書かされ、それによって出た被害額を支払わされ、もしかしたら、お客のところへお茶菓子を自腹で買って謝りに行かされるかもしれない。

良心的な添乗派遣会社でも、
「君の不満はよくわかるよ、でも、ここは素直に謝りに行って・・・・・そうでないと、あそこの仕事をしている他の添乗員が困るんだから・・・・」などといわれて終わりである。
こういう悔しさを多くの添乗員が、日本でも、現地でも味わっている。

「航空券」は、航空会社、もしくは旅行会社が発券している。
その時点で、当然、その部所の担当者が、名前など間違いがないか十分確認しなければならない。そして、次に、発券された「航空券」は、ツアー担当者(責任者)が、当然、十二分に確認する義務を負う。
ここまでが、「航空券」の発券にかかわる責任者である。
添乗員は、その後の責任者ということになる。
その後の責任者は、発行紙面に対して、利用者リーダーとして、確認推奨が求められるが、そのことに関して責任はない。
添乗員の責任は、「航空券」の保管と、上記のようなスペルミスなどがわかった場合におけるトラブル処理である。

旅行会社は、ほんとうに無責任になった!
旅行会社は、自己責任を取らずに、責任を弱者に下送りする。
これを「弱いものいじめ」という。
こういう輩が、旅行会社全体にはびこっている。
とくに、格安旅行会社は、こういう無責任な臆病者の巣窟となり、疑心難儀な表情のネズミがこそこそとあまねく。

以前は骨のある社員がけっこういた。
こちらのミスをかばってくれたり、勇気づけてくれる社員がいた。
自分たちの責任、役割というものを理解していた。
そういう意味で、ほんとうのプロの旅行屋であった。

今のような無責任な旅行会社のほんとうの被害者は、添乗員でも、現地ランドでもなく、お客だ。
無責任な者たちのつくった旅行とは知らずに、ツアーに参加してくる。
国土交通省(観光庁)の認可をしっかりと受けた旅行会社が主催するんだから、安心だ!と。
しかし、耐震偽装マンションと同じように、今の旅行会社の根の部分は不純物でいっぱいだ。
だから、HISのトルコバスのような事故が起きるのかもしれない。

もうすぐ、旅行会社を信じるくらいなら、自分をしんじたほうがいい、と考えるようになるかもしれない。
旅行会社をなるべく信じなくてすむ旅行、そう、個人旅行へどんどんシフトしていくのではないか。
自分でパーツだけ購入していく。
耐震偽装マンションに住むかもしれないリスクがあるのなら、自分で家を建てた方がましだろう。
カシコイお客ならそうするはずだ!

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