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トルコバス事故・集団提訴・HIS澤田会長の危ない商法・その2

 
HISのトルコツアーが起こしたバス転落死亡事故の場合、旅行会社の故意・過失責任が認められなければ、旅行会社がお客に負う責務は、約款に明記してある「特別補償規定」だけである。

(特別補償規定より)お客へ支払われる金額
「事故による死亡」
海外旅行を目的とする企画旅行においては2500万円(死亡補償金)

「入院見舞金」
イ 入院日数180日以上の傷害を被ったとき。 40万円
ロ 入院日数90日以上180日未満の傷害を被ったとき。20万円
ハ 入院日数7日以上90日未満の傷害を被ったとき。 10万円
ニ 入院日数7日未満の傷害を被ったとき。 4万円

「通院見舞金」
イ 通院日数90日以上の傷害を被ったとき。 10万円
ロ 通院日数7日以上90日未満の傷害を被ったとき。 5万円
ハ 通院日数3日以上7日未満の傷害を被ったとき。 2万円

特に、「入院見舞金」「通院見舞金」というのは、あくまで「見舞金」であり、「治療費」ではない。
治療費を旅行会社はお客に支払う責任は負わないのである。

となると、旅行者自身が、個人で旅行傷害保険に加入していなければ、大きな出費がお客にふりかかってくる。
トルコであれば、クレジットカードの付帯保険でも充分だと思われるが、欧米なら、しっかりと保険の種類を選択しておかないと、最悪の場合、自己破産しなければならなくなるだろう。

クレジットカードの付帯保険の場合、ゴールドカードでも、傷害・疾病治療費の限度額300万円あたりが多い。
トルコなどアジア諸国であれば、これで充分に足りるが、欧米の場合、1週間ぐらい入院すれば、すぐ1000万円の大台に乗ってしまうので、心配なら、AIUなどの治療費無制限の保険に加入していったほうがいい。
少し割高だが、安心を買うと思ったら、そんなに大きな負担ではないだろう。
(ただ、免責事項があるので、気をつけて!保険会社は都合のいいことしか説明しないので。とくに、疾病〈事故じゃなくて病気〉治療には、いろいろと免責がある。支払いの段になると、急に強気になり、詐欺まがいのことを平気でいいますので)


今回のトルコ・バスの事故の訴訟で、HISの故意・過失責任が認められれば、一転して、HISは、治療費どころか、損害賠償額を支払わなくてはならなくなる。
過去のこれと似たような訴訟は、ことごとくお客(被害者側)の敗訴なのだが、今回は、バス会社の法令違反が見つかっているようなので、「安全確保義務」違反が認められるのではないかと推測される。
 被害者側は、1億2200万円の損害賠償
 HISは、15万円~105万円の和解金
被害者側の金額は、亡くなられた方、かなりの後遺障害が残った方を含めた金額なのだろうから、それほど高額とは思えない。
HISは、まず訴訟内容を全面的に受諾し、支払いを含め、今後の安全管理面の対応策を公表すべきかと思う。
たかが一つの訴訟とHISは考えない方がいい。
こういう傷口は、いたるところに膿を生み、免疫力がなくなって組織が弱体化していくのだ。


旅行会社が任意で加入できる保険に、下記のようなものがある。
旅行事故対策費用保険 
(旅行会社等が取り扱った旅行に参加中の旅行者にケガ等の事故が発生した結果、その会社が負担する見舞費用、救援者費用、社員派遣費用等について補償する保険)
旅行業者賠償責任保険
(旅行業者が旅行業務について職務上要求される注意義務に違反したことによる旅行参加者のケガ等の事故により旅行業者が旅行参加者に対し法律上の賠償責任を負った場合について補償する保険)
旅程保証責任保険
(旅行業者があらかじめ、旅行の目的地、日程等旅行に関する計画を作成し、広告やパンフレット等で参加者を公募する主催旅行において、一定の重要な契約内容の変更が生じたときに、旅行業者が、旅行者に対し、旅行業約款に定める旅程保証責任に基づいて変更補償金を支払うことによって被る損害を担保する保険)

このような保険は、お客に対して責務を負う内容ではないので、あくまで任意である。
旅行会社が万が一の保全のために加入するもので、基本的にお客に公表しない。
(まあ、公表したら、旅行会社が自己保全のための保険料金をお客に支払わせたみたいになっちゃうかもしれない)
JTBなど、大手の旅行会社は、ほとんどの任意保険に加入しているのではないか。
JTBが過去のトラブルでも即座に対応し、支払いもダダをこねないのは、保険にしっかりと入っているからかもしれない。
HISも、最大手の旅行会社になったのだから、当然、任意保険に加入していると思われるのだが、・・・・・どうなのだろうか?
もし、「旅行業者賠償責任保険」に加入しているのなら、そこからバス事故の損害賠償金を支払うことが可能ではないだろうか。


格安ツアーの旅行会社には主に2つのタイプがあると思う。
一つは、阪急交通社やクラブ・ツーリズムのようなコスト・パフォーマンスに徹する会社。
とにかく、値切って、叩いて、航空会社やカード会社や政府観光局とタイアップして、安くする。
下請けの涙のうえに成り立っているツアーである。
もう一つは、HISのように、とにかく情報網をめぐらして、今、売れてない地域を見つけては、大量に仕入れて、格安ツアーで売る。
または、旬なものをいち早く察知し、仕入れを安く確保する。
100円ショップとバッタ屋の違いである。

私は、どちらかといえば、バッタ屋が好きなのだが、バッタ品は当たりもあるけれどもハズレも多い。
保証書など有って無いに等しいのがバッタ品だ。
「まあ、安かったから、こんなもんだなあ」
とあきらめに似た後悔で終わらせてしまうのだが、命にかかわる担保だけは「安かった」で済まされるものではないだろう。

HISの澤田会長は、旅行商品をスーパーやバッタ屋の在庫セールやタイムセールの感覚で、売りさばいていたのではないだろうか。
昔のように格安航空券のチケット屋であれば、まだその感覚でもよかったかもしれない。
パックツアーは無形の商品である。
形のない分、信用が大事なのだ。
命というものに対する認識は、旅行会社が最優先に意識しなければならないことである。
そのことを底辺に据えなければ、お客の信用が生まれることは絶対にないのである。
どんなツアーも造成できないのである。


「楽しみ」を与えるはずの旅で
「哀しみ」を与えてしまった・・・・・・・・・・・
澤田会長の言動からは、そのことにたいする
思いやりはみえてこない。



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