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想えばもう2009年!

想えばもう2009年!この2000年代も波乱に満ちた年代だった。

2000年はまあまあ良かった。

2001年もあのときまで良かった。

9月11日、ニューヨークで同時多発テロが起こった。

9月下旬からスタートするカナダ・メープル街道の紅葉ツアーがすべてなくなった。急いでオファーが来た仕事もあった。テロで足止めをくらった日本人客を迎えに行く仕事だ。
そして、すぐにすべての仕事がキャンセルとなり、多くの仲間たちが添乗員を辞めていった。

2002年は、前年暮れからのアフガン戦争の厭世観をそのまま引きずった年だった。旅行業は平和産業なのだ。
2003年春、ついにイラク戦争が始まってしまった!最悪の年の幕開けである。

「テロリストか正義か」と二者選択を迫った米国に一番先に挙手した日本!さらに、鳥インフルエンザやSARS!もう怖くて誰も旅行に行かない。

2004年には、イラクで拘束された日本人ボランティアに対して、日本政府は、何かあったら「自己責任」とまで言い出す始末だ。今までだって、外務省が個人渡航者のために動いたことがあったのか!企業のためには動くけど個人のためには動かない外務省が、もったいぶって「自己責任」ということに腹が立つ。黙って助けろ!皆、海外ではヨチヨチ歩きの子供なんだ。
海外に行くのも命がけになった。旅行傷害保険に入っていても保険会社が良心的に支払う保証はない。

2004年後半、長引く閉塞感の中、先行きの短い勇気ある高齢者たちが、格安ツアーに復帰してきた!

2002年ぐらいから日本は戦後最長の景気拡大に突入したらしいが、近所の商店は倒産するし、私たちの生活の閉塞感は前にも増していったように感じた。
それは、世界中ほとんどの国民、特に先進諸国の人々の表情に共通するもののように思えた。市場原理主義というウィルスが世界中を駆け抜けていく。

ソドムなのか・・ラスベガズかアトランティックシティか・・・一見華やかに見えるけれども、どこかぎこちなく悲しい街・・・それは、リゾートシティと共通する。ハワイしかり、沖縄しかり、プーケットしかり、地中海クラブ的な欧米風サービスを押しつけられた地元民の悲しみが裏通りにあふれている。

2007年頃には、1ユーロはコミッションを入れると200円近くになり(現在1ユーロ=約115円)、もう日本人は海外でお金を使わない代表的人種になってしまった。

土産物屋のショーウインドウは、日本語の看板から中国語や朝鮮語の看板に付け替えられていった。
バスドライバーは、「日本人はチップをよこさない」といつも愚痴をいい、態度や行動で嫌悪感を現しはじめた。
旅行会社の安い代金で多重なサービス志向は、常に自己完結型であり、動く集合住宅のようで、現地社会の利害も風習も関係なかった。

2003年年間添乗日数100日(海外添乗員)に満たない添乗員が多かったが、2006年には、150日前後まで回復してきた。
しかし、旅行業界も市場原理主義の下で、弱者いじめに余念がなく、福利厚生も給料も以前のままで、旅行会社のお金のかからないサービスの提供を添乗員へ要求してきた。否、以前から何社はそういうサービスを添乗員に要求していた。しかし、この頃は、ほとんどの会社がそういうサービスを要求し、そのことがまるで当然でもあるかのような態度になってきた。しまいには、「お客様のお尻フキフキサービス」なんていうのを真面目な顔で要求するのではないか!

2006年ぐらいからオイル価格の上昇とともに、航空機燃料を別途乗客に課す燃油サーチャージというものが登場し、旅行代金とは別に、申込み後に、驚きの金額が請求されるようになった。1円でも安いツアーに申し込んだはずの旅行者にとって、ぼったくりバーで騙されたような金額が請求書に書き込まれているのである。

それが影響したのか、団塊世代の定年とともに旅行が活況を帯びるという話がまぼろしとなり、一向に旅行者数が増える気配がない。

そして、2001年テロ以前の水準に戻ることのないまま、ついに、昨年9月のリーマンショックにより、誰も旅に出る余裕がなくなってしまった。

今年は、円高、燃油サーチャージの減額とカンフル剤を打ち続けることになるが、中間層のいなくなった日本でどこまで回復できるのだろうか。
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