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チップのはなし

 経営コンサルタントとして有名な大前研一氏は学生時代、添乗員をしていた。
 以下の大前研一氏の著書を読むとその一端がうかがえる。

旅の極意、人生の極意旅の極意、人生の極意
(2006/07/07)
大前 研一

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 いい時代だ!
 今とは違う。
 50年前・・・
 大前氏はJTBで添乗員のバイトをしていたという・・・・
 大前氏は添乗員といっているが、今でいう「通訳ガイド」だ。通訳案内士の試験に至上最年少で合格し当時はまだ珍しかった「通訳ガイド」(本人のいう添乗員)のバイトに6年間従事していたのだ。

 今は大学生を雇うことはないだろう・・・・

 大前氏はバイトでありながら、社員より高く一月20万円くらい稼いでいた!という。
 今の20万円ではない。
 1960年代、大学卒の初任給が1万5千円の頃の話である。
 20万円・・・・・現在の添乗員の平均月収と同じくらいか!しかも、うまく仕事が入った場合の!


[ 著書から抜粋]

 ・・・・一番前の座っている私は、マイクを片手に立ち上がる。みんなで旅した一週間の記憶を、もう一度思い起こさせるためである。
最初は明るく、楽しかった思い出から話し始める。客たちも嬉嬉として聞いている。だが、三宮が近づくにつれ、私はだんだん声のトーンを落としていく。「・・・しかし、悲しいことに、みなさんともそろそろお別れの時間が近づいてきました」。
 このあたりで、後方に座っている世話好きの紳士が自分のソフト帽をひっくり返す。そこへ二、三ドルを投じて隣に帽子を渡す。受け取った老婦人も、「・・・・この最良の思い出うぃ生涯忘れません」という私の言葉に深く頷きながら、そこにまた硬貨を何枚か落とす。そしてまた前の席の老夫婦に帽子を差し出す・・・。
 こうして、私が「本当に楽しい思い出をありがとうございました。あなたがたにとっても、この旅が素晴らしい思い出となることを祈るばかりです」と挨拶を終える頃には、バスも首尾よく岸壁に着いている。客は降り際に、紙幣や硬貨でいっぱいになった帽子を目の前に差し出すのだった。
 こんな添乗員生活を繰り返していたお陰で、多い月は収入が20万円を超えることもあった。そして、添乗員バイトを始めて一年もしないうちに念願のクラリネットが買え、さらに大学院に進学した頃にはブルーバードの新車まで手に入れることができた。


 大前氏が書いているように、今でも外国人は帽子を回して集まったチップをツアーリーダー(添乗員)やガイドに渡している。
 日本のツアーでもたまにバス車中でお客様が帽子を回しチップを集め現地ガイドへお礼として渡しているときがある。現地ガイドは恐縮しながらとても嬉しそうである。しかし、そのようなとき、他のお客様からクレームが寄せられる。
直接添乗員へ・・・・
またはアンケートに書かれて・・・・
「なんであんなことさせるんだ!・・・あんなものまわってくると出さざるおえないじゃないか!・・・私は聞いてない!・・・・」

 けっこう、強烈に怒っている!

 こういうことがアンケートに書かれるのだから、旅行会社からそのような行為はさせないように!添乗員は言われる。
 だから、お客様から事前に「帽子を回したい」等相談を受けた場合、「強制はさせないでください。一応、会社のほうで規定のチップ渡しておりますので」と一言いうしかない。あくまで任意で集めてください、といわなければならない。
 会社のほうで用意するチップは微々たるものなのだが、そう言うしかない。地域(ハワイなどのリゾート、アジアなど)によってチップを準備してないところもある。

 もちろん、この話は現地ガイドさんへのチップであって添乗員は関係ない。
 お客様にとって添乗員はチップの対象ですらない!
 まあそのほうが気楽でいいのだが・・・
 ただたまに・・・・

 日本人の場合、チップ(寸志)の類を最初にくださることが多い。
 先にお客様からこのようなものをいただくと、常に平等に接客しよう!としていた私自身の正義感がゆらぐのだ。
 ちょっとあのお客様に手心を加えようかと・・・・
 もしかしたらお客様もそのへんのところを少しは期待しているかもしれない?!
 当然、大手旅行会社のマニュアルには、「添乗員はそのようなものをもらってはいけません。丁重にお断りしてください」と書いてあるのだが・・・・
 

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