Home *  * All archives

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
tb: -- |  cm: --
go page top

バスの新基準について

http://d.hatena.ne.jp/xcl_23/20130630/1372544187より

ドライバーの憂鬱】(02) バス――「スピードを」背後に重圧、余裕ない日程表
経済, 労働環境

大手旅行会社が競って企画する日帰りバスツアー。1人数千円で旬の味覚を楽しみ、多くの観光地をめぐれるので人気だ。だが、楽しげな客席とは裏腹に、運転席の周りは緊迫した神経戦が繰り広げられている。「運転していると後ろから視線を感じる。たいてい、旅行会社の添乗員が速度計をのぞき込んでいる」。大阪府の貸し切りバスの男性運転手(46)はそう話す。

他より魅力あるツアーにしようと、旅行会社はスケジュールを詰め込む。「どう走っても時間通りにいかないツアーもある」。そうでなくても、ツアー客が観光地で時間通りに戻ってこなかったり、道路状況が悪かったり。男性が視線を感じるのはそんな時だ。予定が遅れれば、客に不満がたまる。高速道路を時速90キロ近くで走っても、「もっとスピード出して」と露骨に言う添乗員もいる。ツアーの企画は旅行会社でも、実際の運行は下請けの貸し切りバス会社だ。2000年からの規制緩和で下請けのバス会社は急増。競争は激しく、立場は弱い。添乗員の意にそわなければ、バス会社は運賃を値引きさせられ、運転手の給料にも響く。男性はそんなとき、少しだけアクセルを踏み込む。

日帰りツアーは早朝に出発し、夜に戻る。午前4時には起きて出社。運転中には睡魔も襲う。観光地でツアー客が降りている間もひと眠りはしにくい。早めに戻った客に、寝ている姿を見られるのは営業上まずいからだ。時間通りにツアーが終わっても、車庫で車内清掃があるから、自宅に帰るのは午後10時過ぎ。風呂にも入らず布団に潜り込む。春や秋のハイシーズンは、そんな勤務が13日続くことも。だが繁忙時でも月給は30万円ちょっとだ。コスト削減で、添乗員さえいないツアーも増えた。車内でビデオをかけたり、点呼をとったりと、「運転手の仕事は増えるばかりだ」。

東海地域の男性(27)は3月、地元の路線バス会社の契約社員を10カ月で辞めた。午前5時に起きて、午後9時に帰る日々が続いた。5時間ほどしか眠れない。運転中に眠くなり、乗客が降車ブザーを鳴らしたのに、停留所を過ぎてしまったこともある。信号待ちでは、乗客に見つからないように片目だけつぶって休んだ。「片目だけでもつぶっていれば、ちょっとは違うんです」。休みは1カ月に2~3日だけ。上司からは「3日でも多い」と言われた。休みはひたすら寝るしかなかった。それでも月給は20万円ちょっと。空き時間は拘束されていても労働時間ではなく休憩時間として扱われた。1時間当たり100円の手当がついたが、缶ジュース代にもならない。1カ月の労働時間は300時間超。時給に直したら700円を大きく下回る。「働くために生きていた」。男性はそう振り返った。

運転手の居眠りで46人が死傷した昨年4月の関越自動車道での高速ツアーバス事故を受け、国土交通省は今年8月から規制強化に乗り出す。運転手の過労を防ぐ方策が一つの柱だ。運転手が1回に走れる距離を670キロから、夜は原則400キロ、昼は500キロにする。それ以上は、交代の運転手が必要になる。だが、国交省が昨年行ったバス運転手への調査では、安全に運転できると思う距離は、平均で夜は約350キロ、昼は約420キロだった。新たな基準はこの結果を上回る。「規制しても運転者が危険だと感じている」。バス運転手などでつくる労働組合、自交総連大阪地連の松下末宏書記次長は話す。だが国交省は、「調査はひとつの指標として考慮した」(自動車局)とするだけだ。

さらに、以前の基準は、客が乗っていない「回送距離」を含んでいたが、新しい基準では、客が乗る「実車距離」しかカウントしない。バス会社は競争激化で、本来認められた営業区域を飛び出し、仕事の多い大都市に営業所を構えて仕事を受注することが多くなっている。例えば、大阪発着のツアーに和歌山や岡山など近県のバス会社が参入するようなケースだ。こうしたケースでは、回送距離は長くなり、新たな基準が形骸化する恐れもある。松下書記次長は「運転者にとっては、むしろ規制緩和だ」と話す。 (久保智)


≡朝日新聞 2013年6月28日付掲載≡


添乗員が速度計を見ている!
確かに、私もたまに見るときがある。ただ、私の場合、あまり飛ばさない!ようにみているのだが・・・そのような添乗員、「もっとスピード出して」という添乗員もきっといるのだなあ、と思う。

「ドライバーの憂鬱」同様、「添乗員も憂鬱」を引きずって、お互いに相手の立場が見えなくなってしまうのだろう。
 ドライバー、添乗員と乗客を引率する責任者がそのように余裕がなくなってしまうと一番困るのは、当のお客様だ。見かけの良いツアーの下に針のむしろが敷き詰められていることをお客様は実感すべきだろう。


しかし、国交省はどうして、ドライバーの運行距離の制限に「回送距離」を含めなかったのだろうか?
ヨーロッパなどではたしか、回送距離や回送時間、洗車時間もドライバーの労働範囲だったはずだ。

国交省は今回、かなり大胆に基準改正に踏み込んだと思っていた。
夜行バスに関しても、以下のような安全措置を通達している。
しかし、よく読むと・・・

1 以下の事項を全て満たしていること・・・
2 上記1に加え、以下の事項の内いずれかを満たしていること・・・

いずれも満たす、ではなく、いずれかを満たすか?



事業者による特別な安全措置

以下の特別な安全措置を講じ、その内容について公表を行っていること。
1 以下の事項を全て満たしていること
① 運行するバスに関し、遠隔地の点呼(ドライバーが所属する営業所ではなく、遠隔地において受ける点呼)において、担当の運行管理者が行う電話点呼に、他の運行管理者又はその補助者※が運転者に立ち会っていること、又はITを活用した点呼を行っていること
※ 運行管理者または補助者は、運転者と同じバス事業者の従業員であるか、又は当該事業者と当該点呼に関する契約を結んでいること
② 運行するバスにデジタル式運行記録計(以下「デジタコ」という。)を装着し、それを用いた運行管理、デジタコのデータに基づく運転者指導を行っていること
③ 運行計画において、連続運転時間を概ね2時間以下とし、概ね運転時間2時間ごとに20分以上の休憩を確保していること
④ 運行直前の休息期間が11時間以上であること

2 上記1に加え、以下の事項の内いずれかを満たしていること
① 日本バス協会から有効な貸切バス事業者安全性評価認定を受けていること
② 安全運行協議会が設置され、その発意に基づき、運転者の過労防止策等の安全措置が適切に実行されていることについて、常時又は抜き打ちで調査が行われていること
③ 明文化された高速バス運転者の育成プログラムを有し、これに従い運転者の育成を行っていること
④ ドライブ・レコーダーを用いて、運転者指導を行っていること
⑤ 運行するバスに、衝突被害軽減ブレーキが装着されていること
⑥ 運行するバスに、車線逸脱警報装置が装着されていること
⑦ 運行するバスに、居眠りを感知できる装置が装着されていること
⑧ 運行管理者が24時間にわたって運行中に営業所に常駐して運転者をサポートする体制を敷いていること


*夜間・長距離運行の貸切バスにおける交替運転者の配置基準について
*高速ツアーバスをご利用のみなさまへ.





スポンサーサイト
tb: 0 |  cm: 1
go page top

新着記事+関連エントリー

カレンダー

カテゴリ

最新コメント

プロフィール

ブログ翻訳

旅行業の本

添乗に役立つ本

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。