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ドイツ バス事故

 今月26日ドイツでバス事故が起きた。
 ポーランド観光客が犠牲者になった模様だ。

ドイツバス事故

 ドイツ バス事故で12人死亡

  9月27日 5時39分
ドイツの首都ベルリンの郊外で、ポーランド人観光客を乗せたバスが道路脇の橋脚に衝突し、バスに乗っていた少なくとも12人が死亡しました。

ベルリン郊外の高速道路で26日、観光バスが乗用車と接触し、その弾みで道路脇の橋脚に衝突しました。この事故で、観光バスに乗っていた少なくとも12人が死亡したほか、30人以上がけがをしました。地元の警察によりますと、バスにはポーランド人の乗客と運転手あわせて49人が乗っており、スペインを観光したあとポーランドに帰る途中だったということです。警察によりますと、バスは走行中の車線に合流しようとした乗用車と接触し、その弾みで車線から押し出されて道路脇にある橋脚に衝突したとみており、現場の状況や目撃者の話などから、事故の原因を詳しく調べています。今回の事故を受けてポーランドのトゥスク首相が急きょ事故現場を訪れ、病院で手当てを受けているけが人にも面会したほか、ドイツのメルケル首相は声明を発表し、遺族に対し哀悼の意を表すとともに、事故の犠牲者の支援に全力を尽くすことを表明しました。
http://www.nhk.or.jp/news/html/20100927/t10014210441000.html


 バスが道路脇の「橋脚」に衝突して12人の死亡者を出したらしい。

 バスが橋脚に衝突して・・・・!という言葉を聞くと、わたしはあの昔の事故をおもい出す。

 1991年2月26日、スペインのアンダルシアで日本人を乗せたバスが橋脚に激突して10人の死亡者を出した事故を!

 1991年2月というと、ちょうど湾岸戦争の真っ只中であった。
 その年の1月17日に、クウェートに侵攻したイラクに怒ったアメリカが、イラク攻撃に踏み切った。
 極悪人である?イラクのフセインをやつけるための正義の戦争であった。そのために、日本も協力すべきだ!という意見が大勢を占め、「アメリカの若者が命を削って正義のために戦っているのに、日本の学生たちが『卒業旅行』とは言語道断!!」と今は亡き新井将敬議員(1998年2月自殺)などが叫んだためか、イラク方面とまったく関係のないヨーロッパやアジアのツアーでもキャンセルが続発し、旅行会社はそのような正義感の強い若者からキャンセル料を取ることはとても許されないような雰囲気になってしまった。

 旅行業界の土台とはなんとも不安定なものだと思い知らされたできごとだった。
 卒業旅行だけでなく、もちろん添乗員つきの一般ツアーもほとんどキャンセルされた。ツアーオペレーターやガイド、ドライバーという旅行関連の者たちも仕事がなく大変だったはずだ。この戦争に相前後して、ヨーロッパの日本人向けの御土産屋もバタバタとつぶれていった。

 そんな中、上記のバス事故が起きた。
 新日本トラベルが主催した『哀愁のポルトガル旅情とスペイン・アンダルシア12日間』。
湾岸戦争で散らばった客を14名かき集めてやっと催行したツアーであった。
 ハネムーンや卒業旅行の若者もいた。
 そういう方々が10人亡くなった・・・・・・・・・・・・

 たぶん、10人の死亡者のなかで一番先に亡くなったのは、添乗員ではなかったか?と私は思う。
 バスの一番前、運転席の隣に座っていたのだ。
 バスは、橋のポールに激突した。

 添乗員の彼は、33歳だった。
 結婚してまだ小さな子供がいた。
 新日本トラベルの専属添乗員だったが、派遣会社を間にはさんでいたはずだ。
 
 当時、派遣会社が登録している添乗員に、労災や旅行傷害保険をかけないということは普通におこなわれていた。
 粗悪旅行の代表格だった当時の新日本トラベル「バカンスツアー」と添乗員の供給元が、とてもまともに保険を添乗員にかけてくれていたとは思えなかった・・・・・・

 愛する奥さんとかわいい子供を残して、彼は死んでも死にきれないおもいだったのではないだろうか。

 わたしはその後、スペイン・アンダルシアへ添乗するたびに、「橋脚」に目が留まるようになってしまった。

Roman_Bridge__Guadalquivir_River__Cordoba__Spain.jpg
事故はセビリアからコルドバへ向かう途中で起きた。

 おりしも、新聞では、『クウェートから全面撤退するイラク軍!』と『多国籍軍全面勝利!』の大きな文字や写真が紙面全体を埋め、日本人10名もが死亡したこのバス事故など取るに足らないわがままな「死」のように扱われてしまった。
 いや、扱おうともしなかった。




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